イベント情報

今回は、これまで「ドイツパンの世界」「ドイツのクリスマス」をテーマに登壇していただいた講師の森本智子さんに再登壇していただき、今年３月に出版された訳書『ルートヴィヒ２世の食卓』についてお話していただきます。
森本さんは、ドイツ在住歴が長く、帰国後はドイツ農産物振興会勤務を経て、ドイツの食材輸入や展示会のサポートやコーディネートをされる一方、『ドイツパン大全』、『ドイツ菓子図鑑』（誠文堂新光社）などを執筆されているドイツの食のエキスパートです。
森本さんがなぜこの本を翻訳しようと思ったのか、そのきっかけから、ルートヴィヒ２世の宮廷で働いていた料理人が書き残した料理の数々、そしてゆかりの地の話まで、ドイツの旅情報も含めてたっぷりお話をしていただく予定です。

当日お出しするお菓子は、ラームシュトゥルーデルという、クリームのシュトゥルーデル、コーヒーと紅茶は、ルートヴィヒ2世の時代に王室御用達となったアイレスのものをお出しする予定です。クリスマスシーズンということで、クリスマスに食べるお菓子も追加でお出しする予定でいますので、どうぞお楽しみに！　本をすでに読んでいる人も、まだ読んでいない人もぜひご参加ください。
旅カルチャー講座　主宰　木谷朋子

【講師の森本智子さんから】
今年３月に出版された訳書『ルートヴィヒ2世の食卓』にまつわるお話をしたいと思います。この本は、王の宮廷で働いていた料理人が書き残した、王ルートヴィヒ２世や宮廷の厨房で作った料理、自身の経験などの回顧録です。この本を通して、日本ではあまり知られていない王の様々な面を知ることができます。
今回の講座では、本書の翻訳をきっかけに私が知ったルートヴィヒ2世と宮廷の様子、著者ヒアナイスや料理についてお話します。この本を訳すことになったいきさつ、訳すにあたって調べ新たに知ったこと、訪ねた場所について、画像などを交えながらお伝えします。
ルートヴィヒ２世はノイシュヴァンシュタイン城などの城を建て、作曲家リヒャルト・ワーグナーを崇拝した「メルヘン王」として知られています。ヴィスコンティ監督の映画『ルートヴィヒ』を観てルートヴィヒ２世の存在を知り、強く印象付けられた人もいるでしょう。
著者テオドア・ヒアナイス関連でも面白い発見がありましたし、ルートヴィヒ２世についても生い立ちや正確や行いなどについてもいろいろとわかったことがあり、私自身の経験を含めてお伝えできればと思います。

《講師プロフィール》
森本智子さん（株式会社エルフェン代表）
ドイツ在住、ドイツ農産物振興会勤務を経て、ドイツの食材輸入サポートや展示会コーディネート・視察、日独企業間の通訳・翻訳などの傍ら、イベント、セミナー企画なども手掛ける。ドイツフェスティバル運営実行委員。ドイツの食文化、食の歴史、特にパンやビールに興味があり、最近は古いレシピ本や昔のドイツの手仕事の動画を趣味として訳している。
著書『ドイツパン大全』、『ドイツ菓子図鑑』（誠文堂新光社）、『ちいさなカタコト・ドイツ語ノート』（国際語学社）、共訳『ビア・マーグス－ビールに魅せられた修道士』（サウザンブックス社）