2025-12-04

【ほたて漆喰を化学する】開催いたしました。

大量に廃棄される貝殻は建築材料としてどのように開発、商品化されたのか⁉︎
【ほたて漆喰を化学する】開催いたしました。
漆喰とは中国語であり、万里の長城やエジプトのピラミッドにも使われた悠久の昔からある建築材料です。

日本では別名白鷺城(しらさぎじょう)といわれる美しい姫路城の象徴である真っ白な城壁も漆喰です。

割れにくく収縮しずらく、一回塗りなのでコスト削減にもなるというほたて漆喰を
あいもり（株）代表取締役の小松幸雄氏 @yukio_komatsu_style より、25年にわたり
研究開発を通して焼却できないホタテ貝殻からSDGsな漆喰の塗り壁材を製品化した経緯をわかりやすくお伝えいただきました。

製品化の例として、2020年に竣工したNHK札幌放送局のロビーの壁には50mに渡り同社のほたて漆喰が使われています。

東京六本木の森美術館で2023年に開催されたニナ・カネル展では、5トンのホタテ貝殻が敷かれた上をバリバリと歩くという体験ブースを手がける等、

新しい取り組みにも挑戦し続け、日本全国の公共建築や戸建て住宅に採用されています。

北海道漁業者の収入の大半を担うホタテ養殖からの身近な問題を地元の私たちが知る貴重な機会になりました。

実は(株)あいもり社長の小松幸雄氏は、手風琴というフォークソンググループで
メジャーデビューをしていらっしゃいます。

その後再結成を経て今も音楽活動やFM北海道で番組をお持ちですが、
この度のセミナーに札幌在住のメンバーお2人が参加されるという偶然から
マイク無しギターでの生歌による「惜春譜」他、
サザエの十勝おはぎの曲など北海道民に馴染みの深い曲も披露してくださいました。

今でも変わらぬ綺麗な歌声とハーモニーに感動して涙する方もいてそのような一場面に立ち会えたのは
齊藤芳子・さとうひでゆき2人展(11/23終了)のお2人からのご縁によるものでした。

齊藤さんは小松社長から提供されたホタテ貝殻の粉末を今回展示されたアートにご使用され好評を博しています。

約1年間のご準備を経て1ヶ月間の展示期間に遠方から何度も来道、搬入、搬出に在廊もされてたくさんの方々が見学された展示会も千秋楽のこのセミナーと共に終了いたしました。

当日のご感想を一部ご紹介します。

・漆喰が奥深くて素敵だった、自宅にも取り入れたい
・作品、講演、演奏、とても楽しく、素晴らしい時間をいただきありがとうございました。

 
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 講師プロフィール：あいもり株式会社 代表取締役　小松幸雄氏

 1959年生伊達市在住 北海道科学大学博士課程建築学科 博士工学（ほたて漆喰博士）、１級建築士 あいもり株式会社。

代表取締役 地産地消のエコロジカル素材であるほたて貝殻を用いた「ほたて漆喰」の開発、製造、販売を展開すると共に、森美術館開館20周年記念展「私たちのエコロジー」で、スウェーデン出身のネイチャーアーティスト「ニナ・カネル（Nina Canell）」氏と共に美術館の床にほたて貝殻を敷き詰めるなど、自然と芸術の融合にも取り組んでいる。

 また、北海道出身のフォークグループ「手風琴」として活動・解散後、再結成し、現在は“北海道がおススメする住宅事業者の証「きた住まいる」制度”のテーマソングを手掛けるなど活動中。

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小松幸雄社長、作家のお二人、ご参加の皆様の連携で素晴らしいセミナーになりました。
誠にありがとうございました。