2022-10-14

古事記に学ぶ日本人のあり方と生き方-櫻庭瑠璃子

古事記は日本に現存する最古の書物（作品）です。
序文と上・中・下の3巻からなり、世界のはじまりから神々の出現、そして天皇家の皇位継承の様子が描かれています。
講師の櫻庭瑠璃子さんのご出身である宮崎県は、『古事記』に記された神々の物語にまつわる地が多く点在す場所ということで、神話の旅も企画されていらっしゃいます。

櫻庭瑠璃子さんの言葉をお借りすると、古事記には親子の絆や、仲間に対する感謝や尊敬、人への愛を教えてくれる話が数多く綴られています。そして、古事記に登場する神様も完璧な存在として描かれているわけではなく、あくまでも現実世界の人間同様に不完全。
ただ、その不完全さを受け入れて傷ついてもまたやり直す、そんなある意味人間臭く人間が生きるために大切なことを等身大の物語で私たちに伝えてくれているのだそうです。

櫻庭瑠璃子さんが天野岩戸や木花咲耶姫のお話しなどをわかりやすい言葉で楽しくお話ししてくださいました。
神話というと、何だか大昔の自分の生活とかけ離れたもののイメージでしたが、櫻庭瑠璃子さんのお話をお聞きしてとても身近なものに感じられました。