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銀座ショールーム
2025-11-04

ハリウッドから銀座へ──川崎忠臣さん、東京初個展

2025年9月、土屋グループ銀座ショールームにて、ハリウッドで活躍する画家・映像クリエーターの川崎忠臣さんによる東京初の個展が開催されました。


川崎さんは、ハリウッド映画の現場で13年以上にわたり活躍し、アカデミー賞受賞作品にも携わってきた実力派。色彩設計や空間構成、コンセプトデザインを手がけ、リアリティと想像力を融合させた映像世界を数多く生み出してきました。

数年前からは映画制作で培った感性をもとに、画家・アーティストとしての活動を開始。2022年にはラスベガスでのライブペイントイベントで即興制作を披露し、同年にはパリ・ルーヴル美術館でのアートショーにも出展するなど、世界を舞台にその活躍の場を広げています。

川崎さんの絵画は、ポップアートと印象派を融合させた「抽象肖像画」が代表的で、鮮やかで豊かな色彩と独特の筆致が印象的です。被写体に神秘的な空気感を漂わせるその表現は、観る人の感情に直接語りかけるような力を持っています。
さらに、デジタル技術と伝統的なアクリル絵の具を組み合わせた独自の制作手法によって、現代的でありながら温かみのある質感を生み出しているのも特徴です。

絵画のモチーフも代表的なものはマリリンモンローなどの人物の他、動物、街など多岐にわたりますが、川崎さんご自身が描く際に心掛けていらっしゃるのは、ご本人の言葉をお借りすると
「飾っていて、心地よさを感じる絵を追い求めてきました。絵が強く主張してくるのではなく、見る人が「見よう」と思った時に自然と歩み寄れる。そんな距離感を大切にしています。」

お話を伺う中で印象的だったのは、映画の背景を描く「マットペインター」という仕事の存在でした。撮影現場ではセットや写真だけでなく、デジタルやアナログの絵画技法を用いて想像上の風景を描く職人たちがいます。カメラが入れない場所や、現実には存在しない世界をリアルに表現するその技術に、とても驚きました。

川崎さんはもともと建築を学び、建築事務所での勤務経験もお持ちです。その経験を活かしてご自身のアトリエ兼住まいを自らデザインし、土屋ホームで新築されたご縁から今回の個展開催が実現しました。札幌ショールームでの開催に続き、東京・銀座での個展は初。会期中には、自邸についてのセミナーも開かれ、CGで作成したイメージ映像や建築中のドローン映像、完成後の動画など、貴重な資料が披露されました。


実際にお会いした川崎さんは、映画の第一線で活躍されている方とは思えないほど柔らかく謙虚な方で、スタッフやお客様もすぐにその人柄に惹かれていきました。誠実さと温かさがにじむ作品の数々は、観る人の心を優しく包み込み、「応援したい」「この絵を手元に置きたい」と感じさせます。

個展期間中は、毎日1枚ずつ動物のスケッチを描いて来場者にプレゼントするという嬉しい企画も実施されました。

さらに、急遽開催された塗り絵ワークショップも大盛況で、大人から子どもまで多くの方が楽しみました。画材の準備などもすべて川崎さんご自身で行われ、その丁寧な対応に感謝の声が多数寄せられました。次回の開催もすでに決定しているとのことで、今から期待が高まります。

今回の個展は、作品の美しさはもちろん、川崎忠臣さんという人そのものの魅力が伝わる温かい空間でした。鮮やかな色彩とデジタル×アナログの融合が生み出す独自の表現は、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。

ご活躍を今後のさらなるご活躍をスタッフ一同、心よりお祈りしています。

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