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盛岡支店
2018-03-11

ヒートショック対策 地域密着相談会~ 盛岡 ~

土屋ホームトピア盛岡支店の山影です。
盛岡は2月、時折大雪に見舞われ、寒さも一段と厳しい気候でした。
その為「廊下の床が冷たく、スリッパなしでは歩けない!」。
「電気毛布を敷かないと、1階和室で敷布団が冷たくて寝れない」。
「着替える時寒くて、自宅の風呂に入りたくないから近くに温泉に行く」。といったお客様からの声も聞かれました。
この様な季節、2月4日に盛岡市湯沢東の湯沢団地内、Aコープゆざわ店さんの店頭にて『 ヒートショック対策で健康生活環境を整える 』 というテーマにて「 すまいのリフォーム相談会 」 を開催致しました。
今回のブログでは、ヒートショックの原因と実状を踏まえ、その対策の暖房、断熱リフォームについて私なりの考えをお伝えさせて下さい。

目次

  1. ヒートショックの原因と認知度の実状
  2. 対策が必要なシニア層ほど寒い家、浴室の実状
  3. 現状のままでのヒートショック対策ポイント
  4. 1階全体の床下断熱は、ヒートショック対策に効果あり
  5. 脱衣室、トイレにも暖房機は計画的に設置すべき

1.ヒートショックの原因と認知度の実状

そもそも「ヒートショック」とは何なのか? それは、暖かい部屋から寒い部屋への移動などによって、室温が急に変化した時に人体に与えられるショックの事です。
特に冬期間の入浴中のヒートショックでご高齢者の方が残念ながら亡くなられるケースが急増しております。平成25年の1年間では全国で19,000人もの方がヒートショックに関連した入浴中の急死に至ったと推測されております。
この人数は、同年の交通事故で亡くなられた方の約4倍です。(※平成25年厚生労働科学研究報告、平成25年一般財団法人全日本交通安全協会統計)しかし、このヒートショック認知度の実情は低く、成人男女の過半数の方が知らない現状。防止対策を行っている方は2割以下の実状です。(※2015年の東京ガス都市生活研究所アンケート調査結果)

2.対策が必要なシニア層ほど寒い家、浴室の実状

日本の住宅の39%が無断熱の住まいです。
平成11年基準(次世代省エネ基準)を満たしているのは僅か5%という実状です。(※総務省「平成20年住宅、土地統計調査」をもとに国土交通省推計)
最近の新築住宅は気密性の高いユニットバスや浴室暖房乾燥機や温かい床材の導入など、温度のバリアフリー化が進んでいますが、反面、ヒートショック対策が特に必要なシニア層、ご高齢者ほど築年数の古い戸建住宅にお住まいで、冬期間、非常に寒い浴室で入浴しているのが実状です。

3.現状のままでのヒートショック対策ポイント

ヒートショックの原因や発生場所を考えて対策出来ることは数多くあります。
洗面、浴室での急激な室温の温度差を無くし人体にショックを与えない事が第一です。
いくつかの対策ポイントをあげてみます。
①浴室内、洗面所内に暖房機が設置されてない場合は、安全性を考慮し小型電気ヒーターなどで、あらかじめ脱衣室を温めておく。
②同じく浴室、洗面に暖房機がない場合、浴室内では、高い位置に固定したシャワーで浴槽にお湯を溜めると浴室全体が暖まります。
③浴室内にのみ暖房乾燥機などがついている際は、浴室の扉を開けて脱衣室と浴室を同時に温めておく。
④給湯温度を41℃以下に設定し、入浴、シャワーを浴びましょう。
⑤気温が下がる深夜や早朝の入浴は避けましょう。
⑥浴槽にはいる前に手足など体の末端からかけ湯をし、お湯に体を慣らしましょう。
⑦浴槽からは急に立ち上がらずに、手摺や浴槽のへりを使いゆっくり立ち上がりましょう。
⑧ご家族様と一緒にお住まいの場合は、一言かけてから入浴しましょう。

4.1階全体の床下断熱は、ヒートショック対策に効果あり

私は、これまで数多くのお客様へのヒートショック対策のリフォームをご提案させて頂いてきた中で、底冷えを防ぐ床下への断熱材施工が一番効果的であると言えます。
床下環境に問題がない場合は、様々あります断熱材種類の中でも、ウレタン断熱の吹き付けが非常に適していると考えます。
①床材を交換しなくても良い点。
②住みながら1日で施工が出来る点。
③現場吹付けで発泡させる為、高断熱と同時に高気密が一度にとれる点。
④結果的に短時間で床仕上材の交換もなく、、家中の床面が同じ断熱性能となり、ヒートショック対策に直結します。

5.脱衣室、トイレにも暖房機は計画的に設置すべき

ヒートショックのなりやすい部屋として、浴室はもちろんの事、続いて洗面所、トイレがあげられます。
ドアを閉め切って個室として使う空間で暖房器具が設置しにくい部屋とも言えます。
最近は、寒冷地専用エアコンの普及、省エネ化によりリフォーム時の暖房計画のご提案に多くのご提案をさせて頂いております。
居間、居室は、お客様からのエアコン設置のご要望をよく頂きますが、トイレ、洗面、また廊下等は設置しないケースが多いです。
その際、「マルチエアコン」を併用し、トイレ、洗面にコンパクトな天井埋込型のエアコンを設置する方法が御座います。
1台の室外機で4台~5台の室内機(エアコン本体)が設置可能です。
工事費用が抑えられる、室外機が少なくてすむメリットがあります。
デメリットは、同じ室外機のエアコンを同時使用時の能力低下、室外機交換の際、複数のエアコン交換が必要になります。
例えば、合計5台のエアコンを新設検討の際に、その内2台をトイレと洗面と併用のマルチエアコンにしてみるのも効果的と考えます。
今回のブログは、ヒートショックについて考えてみました。
家全体を断熱リフォームし、より経済的な暖房機で温め、断熱施工による保温力で寒暖差のない住空間をご提案させて頂く事で、地域の皆様がヒートショックを感じないご生活が送られて、冬が来るのを今より楽しみに思って頂ける様、今後も相談会、フェア等でお気軽にご相談頂ける場づくりをして参りますので、宜しくお願い致します。

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