築105年の歴史的別荘リノベーションの工事の様子をご紹介～Vol.5～

『築105年　軽井沢の歴史的別荘リノベーションプレイバックVol.5』

年が明け、2014年1月となりました。
基礎の補強作業から現場再開となりますが、
実はこの歴史的別荘、
きちんとしたコンクリート基礎が全くありません。

建物が石と沓石（くついし）だけで支えられて、
100年過ごしていたようです。
これは本格的な基礎補強が必要です。
出来るの？どうやって？という声が聞こえて
きそうですが、
リノベーションのプロの手にかかれば、
現状が石の基礎でも出来るんです。

基礎補強編に突入です。

この建物は、
石を基礎として造られているので、
いわゆる布基礎というものが全くありません。
そこで、ベース部分に布基礎を造ることで、
しっかりとした建物に生まれ変わらせる事にしました。
（※布基礎とは、外壁や間仕切り壁の下に設ける
連続した基礎のことです。）

まずは、柱と土台（柱の下にある横になっている木）
を残して、石基礎のまわりを幅広く掘り、
石を露わにしていきます。

リノベーションの場合、柱や土台を残すので、
新築の基礎工事のように、
機械を使って一気に掘るという訳にはいかず、
全て手掘りになります。
しかも1月…。
土が凍っている為、
人力で電動ハンマーを使って、
土を斫って（削る）いかなければなりません。
新築よりも手間がかかると言われる所以です…。（続）

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