toggle
仙台支店
2018-03-16

台北・台中リノベーション事情⑥~ 海外研修3日目 ~

こんにちは、仙台支店の設計担当の米島です。
前回に続き海外研修3日目の続きから書かせていただきます。

3日目の午後に見た建物(↑の写真)がこの日がメイン(研修のメインだったのかも)で、この建物を正直知らなかったのですが、一通り見て感じたのがこの建物は世界的に見ても非常におもしろく、そして後世に残る画期的な建物だと思われます。
それは伊藤豊雄設計、台中国立歌劇院でございます。

仙台市に住んでいる私としては、よく利用させていただいております仙台メディアテイクを設計した伊東豊雄設計ということでじっくり見させていただきました。

中に入るとこのような空間(↑の写真)になっており、一体この曲面でできた構造は何構造なのか?、どんな構造なのか? さっぱりわかりませんでした。(一応、一級建築士です。)
もっと調べてみるべきだったと反省しました。

洞窟のようなこの空間(↑の写真)に入ると、とても不思議な感覚におちいります。
けれども、不思議と違和感なく受け入れることができるのは洞窟にいるような感覚だからかもしれません。

(↑の写真)のとっくり状のガラスの形と小さな穴は皮膚の穴? を表しているそうで不思議な外観をしております。
デビュー作の中野本町の家、自邸のシルバーハット、八代市立博物館・未来の森ミュージアム、仙台メディアテイクと一連の作品がどんどん進化していて凄い建築家なんだと改めて認識しました。

曲面の床と壁の取り合いですが、見切りなどはついていなく(↑の写真)の状態で、現場ごとの施工なのだと思われますが、曲面部分は、ジョリパット系のもので仕上がっていました。

2階に上がって劇場前のホワイエのスペースですが、(↑の写真)このような感じで、どの壁や天井も曲面でできていて同じ壁はどこにもありません。(すべてが違う曲面)

(↑の写真)ガラス面にあるカーテン状のものは木を表しているそうです。
カーペットや天井にも吸音天井が一部あり、音響にも十分配慮しているとのことでした。

外観で見た小さな窓ですが、中はこのような空間になっており、小さな窓から光が差し込んでおります。

壁と床のカーペットと曲面の壁との取り合いですが、写真のような取り合いでした。
カーペットも壁の曲面に応じて、現場でカットしたのだと思われます。

屋上はこのようになっており、公園のようなスペースでたくさんの人がくつろいでいました。

左の写真が右の写真の→にあたる部分です。
外から見ても中から見ても不思議な形をしている建物だということがわかります。
この建物の凄さが伝わりましたでしょうか? 伊東豊雄、おそるべしですね。

長くなってきたので続きは次回へ

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新リフォーム情報をお届けします♪