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2018-02-04

トップライトは雨漏れしやすい? メリットや注意点・トラブルについて

まちづくり再生課の髙宮です。
前回のブログで「 古民家のリビングは暗い? 日当たりをよくして明るくするには? 」ということを書かせていただきました。

ご相談をさせて頂く中、「 天窓をつけると、暗さの問題は解消できるのでは? 」 とおっしゃる方が多くおられましたので、今回はこの「トップライト(天窓)」 についてご紹介させて頂ければと思います。

目次

  1. トップライト(天窓)とは?
  2. トップライトは雨漏れしやすい? 取り付けの際の注意点
  3. スガモレとは?
  4. トラブルの少ないトップライトの設計とは?

1.トップライト(天窓)とは?

屋根面に付ける窓のこと。
日当たりは壁にある窓の3倍の光が入ってくると言われており、十分な窓の大きさを確保できない部屋には、とても有効な手法です。
ただ、南に面した屋根に取り付けると、夏場は明るすぎたり、直射日光が入ってくるので部屋の温度が暑くなったりすることがあります。( 下の図のオレンジ色の点線は日射光をあらわしています。)

2.トップライトは雨漏れしやすい? 取り付けの際の注意点

トップライトもサッシ同様、ガラスとゴムとアルミ(または樹脂)で出来ています。
そのため、ゴム等が経年劣化をすると、そこから雨漏れをおこすことがあります。
通常の雨の場合は問題なくても、台風や雪の時に雨漏れが起こりやすいです。
特に雪国では下の図のように、トップライトを軒に近い位置に設置すると、雪止め等で溜まった雪が覆いかぶさることがあります。

3.スガモレとは?

上の図で「雪解け水」と書いてある部分がスガモレと言われる現象を引き起こします。
下の図はそのメカニズムを書いてあります。

①昼間、気温が上がり、雪の表面を溶かして水っぽくし、夜になるとこの水が凍ります。

②翌日になると、またこの氷が溶けて水となり、今度は凍って溶けない氷の部分で、せき止められます。

③この「ダム」のようになって溜まった水が屋根の板金のつなぎ目などから、軒の裏や家の中に浸水する現象を「スガモレ」と言います。

屋根の傾斜が緩い家や、北側で日が当たりにくかったり、しょっちゅう、風で吹き晒されている面に起きやすい傾向があります。( 下の写真は実際のスガモレで傷んだ軒裏の様子です。)

4.トラブルの少ないトップライトの設計とは?

1~3をふまえて、トップライトを付ける際の注意点としては
■過剰な直射日光(熱取得)を避けるため南側以外で計画する。
【 北側だと明るすぎず、照度が一定でお薦めです 】
■勾配のゆるい屋根に取り付けるのは避ける。
【 リフォームの場合は特に注意が必要です 】
■雪国は軒先に近い低い箇所は避けて、できるだけ棟(屋根の一番高いとんがり部分)に近い位置に計画する。

その他にもトップライト自体の取り付け造作や形状を工夫をするなどありますが、この辺は専門的になり過ぎますのでここでは省略です。

以上の点に注意して、天井面の改修でリビングの明るさを大幅に改善できたのが、下の写真の事例です。(既存写真)

天井を屋根に合わせた勾配天井として造作し、トップライトを設置しました。
天井と床の間の造作だけで、どれほどリビング空間を劇的に変化させることができるかに、チャレンジした事例です。
( 第30回 住まいのリフォームコンクール【 全国優秀賞 】授賞作品 )

雪国ではトップライトをつけた方が明るくなる場合や、逆に将来的な雨漏れなどのトラブルが予見される場合もあります。
そのあたりは設計者に適切な判断を求められるところかと思います。
この他にも明るさを改善する方法は色々ありますので、お気軽にお問い合わせください。

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