京都の町家をリフォームしてみた②[湿気・カビ改善編]
前回は床下の湿気があると、木材が腐ったり、シロアリで浸食したり、カビが発生するリスクがあるというお話しをさせていただきました。
特にカビは建物へのダメージという観点や、アレルギーと言った健康被害が発生するリスクがあると言った点でも、極力抑えたいところです。
今回は「地面からの湿気」をどうやってコントロールしていくかをお話ししたいと思います。
目次
1.湿気を封じ込める方法
コンクリートを打設したり、防湿シートを敷き詰めて、封じ込める方法です。
コンクリートは気密性がよく、効果が高いのですが、コストが比較的かかる傾向があります。
それに対して防湿シートはコストを抑えることができる反面、コンクリートより気密性が劣るところがあります。
京都支店の床下は、裏庭があるのですが、そこからの雨水の影響を受ける可能性があること
また、木造の床の高さを十分に確保できないことから、少しコストは掛かってもコンクリートを打設することが必要と判断しました。
2.湿気を調整する方法
湿気を封じ込めるのではなく、調湿材を使って「調整」をします。
ゼオライトなどが使われることが多いです。
これは「軽石」のように中が空洞になっている粒状のもので、空気中に湿気のある時は水分を吸い込み、湿気のない時に吐き出すというものです。
炭も近い効果があると言われています。
通気量が十分に取れていないけど、床の高さは取れているような建物に有効です。
3.湿気を逃がす方法
通気経路を確保して、床下の通風を確保する方法です。
自然に通風ができるように工夫できるのが一番ですが、それが難しい場合は機械の力を借りることもあります。
いずれにしても、床の高さや床下の形状、湿気の状態や周辺環境からも判断しなくてはいけません。(周辺環境は意外と見落としがちで注意が必要です)
特に京都の町家は左右のお隣さんとくっついていることが多く、そうすると、2方向からの通気に頼ることになります。
しかし、その2方向も通気口などがないと、相当、床下に湿気がこもっている可能性が考えられます。(図面は弊社の京都支店を例にしたものです)
敷地に余裕がある一軒家の場合は東西方向、南北方向にそれぞれ床下の通気が取れやすい傾向にあります。
と言ってもやはり、床高が低いと湿気るようです。
こんなお家は注意が必要です
■床の高さがあまり取れていないお家
■通気口や外部から床下を覗くことができないお家
■お隣と密着している、または人が1人、通る事ができないくらいお隣さんが近接している。
このようなお家にお住いの方は注意が必要です。
もし、気になる方は専門家に1度、ご相談いただくことをお薦めします。
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