家族の皆さまが快適にくつろげるようにお住まいを維持していくためには、日頃のお手入れやお掃除が欠かせません。ここでは、お住まいのお手入れ方法や、季節ごとのお手入れ方法を分かりやすくご紹介します。
ゴールデンウィークが終わると、そろそろ梅雨の季節・・・。梅雨のジメジメって嫌ですよね? そして気をつけたいのがカビです。今回は手軽で簡単にできるカビ対策についてご紹介します。
目次
カビが発生する3つの条件
カビは右の図にある3つの要因が揃った時に発生しやすくなります。
そのため、高温多湿の日本の夏はカビが発生しやすい季節といえます。
しかし、カビの発生要因をよく理解して、要因を一つでも取り除くことが出来ればカビは発生しにくくなるのです。
一度発生してしまったカビを完全に取り除くのは難しく、大変手間も掛かります。
まずは、カビが発生しないように予防対策を心がけましょう。
①温度、②湿度、③栄養分のうち一番コントロールしやすいのは②の湿度です。「知っておきたい!点検と管理[結露]」でもご紹介したように、水蒸気の発生を抑えて、室内の換気・通気を心がけましょう。
次は③の栄養分です。キッチン廻りの食べ物の汚れ、浴室の石けんカスや皮脂汚れ、お部屋のチリやホコリなど、こまめにお掃除して清潔にすることを心がけましょう。
そして、一番難しいのが①の温度です。20~30℃という温度帯は人間にとっても快適な温度です。また、カビは20~30℃以外の温度帯でも活動できると言われています。
日頃から換気・通気や、こまめにお掃除をしてお住まいを清潔に保つことが大切です。
どうしよう・・・、カビが生えてしまった!?
キッチンのシンクや排水溝、浴室や洗面所などの水廻りは、どうしてもカビが発生しやすくなります。
そんな時は、市販のカビ取り剤を使用するのも一つの手です。
カビ取り剤を使用する場合、カビが発生した部分の汚れをあらかじめ落としておくと効果的です。
例えば浴室の場合は、カビ取り剤をスプレーする前に、カビの上の皮脂汚れや石けんカスを浴室用洗剤で落としておきましょう。
また、カビ取り剤をスプレーした後にブラシでゴシゴシこすると、ゴムパッキンやタイルの目地を痛める可能性があります。カビが取れなかった場合は、しばらく時間をおいて、何度かに分けてカビ取りをしてみましょう。
※ カビ取り剤を使用する際には、容器などに記載の注意表示に従って、正しくご使用ください。
畳にもカビが・・・!?
畳は、い草内の栄養素によってカビが繁殖することがあります。そのため、換気や通気、梅雨の時期などには除湿器の力も借りて湿度には気を配りましょう。
もしもカビが生えてしまったら・・・
- 消毒用アルコールを軽く染み込ませたタオルで、畳の目に沿って拭きます。
- 乾いたタワシやブラシで畳の目に沿ってカビをかき出し、掃除機などで吸い取ります。
- 再度、消毒用アルコールを軽く染み込ませたタオルで、畳の目に沿って拭きます。
- 畳をよく乾燥させます。
※ 消毒用アルコールを使用する際は換気や火気にご注意の上、容器などに記載の注意表示に従ってご使用ください。
コーキングを打ち直してみる
キッチンや浴室の水廻りで水の侵入を防ぐために使われているコーキング。
コーキングが使用されている場所は水廻りなどカビが発生しやすい環境が多く、カビ取り剤で除去しても、気付かないうちに奥まで入り込んでしまい、カビが落ちなくなってしまうことがあります。このような時は思い切って、コーキングを打ち直してみましょう。
- カビが生えた古いコーキング材をはがします。カッターナイフなどを使って出来るだけキレイにはがしましょう。
- コーキング材を埋めるすき間を残し、両側にマスキングテープを張ります。必要な道具がセットになった商品も市販されています。
- コーキング材のノズルをくっつけて、埋めるすき間に合わせてコーキングを押し出します。
- 指やヘラを軽く押し当てながら、余分なコーキング材を取り除きましょう。
- コーキング材が乾かないうちに、ゆっくりマスキングテープを剥がしましょう。
一度カビが発生してしまうと除去するにも一苦労です。換気や通気、こまめな掃除など住まいを清潔に保って、先ずは、カビが発生しない環境を心がけましょう。