お住まいの適切な管理と定期的な点検は、大切なマイホームをトラブルなく長持ちさせる秘訣。トラブルにならないための管理と点検のポイントを確認してみましょう。今回は、温度・湿度についてご紹介します。
目次
温度計・湿度計の設置してみる
適切な温度管理や湿度管理は、毎日の暮らしを快適にするばかりではなく、住宅を長持ちさせる上でも大切なことです。まずは、お住まいの現状を知る事が大切ですよね。温度計や湿度計は、次のことに注意して適切な場所に設置してみましょう。
- ドアや窓など、温度が変化しやすい開口部の近くは避ける。
- 室温が高くなる暖房機の近くは避ける。
- 設置する位置によって室温と体感温度に差が生じることがあるので、生活に合った高さに設置する。
例)居間の場合はソファに座った時の目線より少し低い位置。
湿度管理に気を配る
日本人が快適に感じる平均的な温度・湿度は、一般的に冬季間で温度18~22℃・湿度45~60%。夏季間で、25~28℃・湿度55~65%と言われています。
空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下します。そのため、適切な湿度管理は、人が快適と感じるだけではなく、毎年流行するインフルエンザ(季節性)の感染予防にも効果的と言われています。
また、湿度が低すぎると乾燥肌になり、痒みなどの原因になります。肌が乾燥してしまうと言われている湿度は60%。乾燥肌の方は60%以上(※)の湿度を保つように心がけましょう。
※ 北海道など寒冷地の場合、冬期間の外気と室内気の温度差が大きいため、結露が発生する可能性が高いのでご注意ください
観葉植物をお部屋に置くとリラックス効果や、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する作用があると言われています。しかし、あまりに多くの観葉植物を部屋に置いてしまうと、植物への水やりによって湿度が高くなり、室内の湿度管理が難しくなってしまうので注意が必要です。
ちなみに、冬季間は湿度が高ければ高いほど良いのでしょうか?
決してそうとは言えません。湿度が極端に高いと結露の一つの原因になってしまいます(結露については次回ご紹介します)。
温度計や湿度計を置くと湿度などが数字で分かるので管理がしやすくなります。最近では、センサーで室内環境が快適な状態か教えてくれる温湿度計や、お部屋の雰囲気にも合わせやすい、おしゃれなデザインの温湿度計もあります。
お住まいに温湿度計を置いていない方は、温湿度計を設置して、ご家族にもお住まいにも快適で健康的な室内環境を考えてみてはいかがでしょうか。