
「外の音がうるさい」、「室内の音が外にもれる」といった悩みがあり、二重窓を検討している方が多いのではないでしょうか。
でも、SNSなどで「二重窓は防音効果なし」といった口コミを見かけることがあるため、本当に効果があるのか、不安を感じている方もいらっしゃると思います。
結論からお伝えすると、二重窓は、正しく設置することで高い防音効果を実感できます!
今回は全国各地で数多くの窓リフォームを手掛けてきた土屋ホームトピアが、二重窓の防音効果についてわかりやすく解説します!
このコラムのポイント |
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生活の中で感じる「音に対する不快な悩み」を解消する方法がわかります。ぜひ最後までごらんください。
※「二重窓」という言葉は、「二重窓=内窓」という意味や、「二重窓=外窓・内窓を一組にした状態」という意味で使われますが、この記事では「二重窓=内窓」として防音効果を解説します。
目次
「二重窓は防音効果なし」と言われる4つの理由

SNSなどに「二重窓には防音効果なし」という口コミがある理由は、大きく分けて4つです。
- 窓以外から出入りする音に対しては効果なし
- 二重窓の窓選び・サッシ選びを間違うと効果なし
- 施工不良があると効果なし(DIYはおすすめできない)
- 無音を目指しているため、効果なしと感じる
「ご自宅の音に関する悩みが、二重窓のリフォームで本当に解消できるのか」を正しく判断するために、上記4つの理由をぜひご確認ください。
窓以外から出入りする音に対しては効果なし
生活の中で聞こえる音には大きく分けて2つの種類があります。
また、音はご自宅のあらゆる場所から出入りします。
音の種類 | 具体例 |
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空気を伝わって聞こえる音 (二重窓で防音できる!) |
話し声、音楽(笛・ハーモニカなど)、風の音、動物の鳴き声 など |
振動・衝撃によって聞こえる音 (二重窓の防音効果なし) |
床を歩く音、音楽(ピアノ・チェロなど)、工事音、車や電車の走行音 など |
上記のとおり、二重窓が防音効果を発揮するのは、「空気を伝わって聞こえる音」です。
振動・衝撃によって聞こえる音には効果がないため、まずは現在お悩みの音が上記どちらの音なのかを確認するのが大切です。
「音を確認したけど、原因かわからない」、「音が入り混じっていて二重窓に防音効果を期待できるかわからない」などでお悩みの方は、土屋ホームトピアにご相談ください。
土屋ホームトピアは、無料の建物調査を実施したうえで、予算・ご要望に沿う最適なリフォームプランを提案いたします。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
二重窓のリフォーム方法(窓ガラス選び・サッシ選びなど)を間違うと効果なし
お悩みの音に対して二重窓が防音効果を発揮する場合でも、リフォーム方法を間違うと効果を得られません。
- 防音効果のない窓ガラスを選んでいる
- 外窓・内窓の距離が適切でない
- 音の侵入経路とは違う場所の窓に二重窓を設置している
- 振動・衝撃音に対して二重窓を設置している など
そのため、リフォーム会社等のプロに現地調査を依頼して、ぜひ現状を正しく把握したうえでリフォーム内容を決めてください。
※二重窓のリフォーム内容に関しては、のちほど「二重窓の防音効果を最大限に引き出す!正しいリフォーム方法|メリット・デメリットも紹介」で、詳しく紹介します。
施工不良があると効果なし(DIYはおすすめできない)
ここまで紹介してきたとおり、リフォーム内容が適切でない場合・施工不良がある場合には「防音効果なし」という結果になる可能性があります。
ホームセンター等で二重窓を設置するための材料が販売されていますが、プロへの相談・依頼をご検討ください。
【プロに二重窓の設置を依頼するメリット】
- プロの技術で窓を採寸し、ゆがみ・ズレなどの現状を把握してリフォームが必要な部位を正しく見極めてくれる
- すき間や傾きなどが出ないよう、正しく施工してくれる
- 施工不良がある場合には、補償を求められる。
土屋ホームトピアは、全国各地に拠点がございます。
生活の中の音に関するお悩みを、お気軽にご相談ください♪
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
無音を目指しているため、効果なしと感じる
「二重窓は防音効果なし」という口コミがある最後の理由として「無音を目指している」ことも考えられるのですが、ご自宅を完全な無音にすることは難しいことを、念頭に置いていただけると幸いです。
完全な無音にすることが難しい理由 |
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ちなみに一般的な生活の中で維持されることが望ましいとされる音の基準を環境省が告示しているため、一覧表でご確認ください。
環境 | 昼間 | 夜間 |
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特に静かにする必要がある地域 | 50dB以下 | 40dB以下 |
住宅が多い地域 | 55dB以下 | 45dB以下 |
住宅・商業施設などが入り混じっている地域 | 60dB以下 | 50dB以下 |
引用:環境省『騒音に係る環境基準について』を要約して土屋ホームトピアが表を作成
※「dB(読:デシベル)」は、音の強さ等をあらわす記号で、数値ごとの目安は下画像のとおりです。
静かなイメージのある「美術館の館内」・「書店の店内」が40〜50dBほどなので、音に悩まされない住環境を目指す際の目安になりますね。
さらに静かな住環境をご希望の場合は、「40dB以下(「ホテルの室内」のほか、「ささやき声」・「深夜の郊外住宅地」のイメージ)を実現したい」と施工業者に相談しましょう。
引用:環境省『生活騒音』
SNSなどに「二重窓は防音効果なし」という口コミがある理由を紹介してきました。
二重窓が防音効果を発揮できるかどうかは、「音の種類に対応できるか」・「リフォーム内容が正しいか」などがポイントになることがわかりましたね。
次に二重窓の防音効果を最大限に引き出すリフォーム方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
二重窓の防音効果を最大限に引き出す!正しいリフォームのポイント

二重窓の防音効果を最大限に高めるためのリフォームのポイントは、大きく分けて3つです。
- 既存の外窓をそのまま使えるか検討
- 防音・断熱・換気などの性能を持つ二重構造の窓(DI窓)にするか検討
- 外窓と二重窓を組み合わせたときに防音効果を発揮できるリフォーム内容を検討
それぞれわかりやすく解説します。
既存の外窓をそのまま使えるか検討
既存の外窓が以下のような状態の場合は、二重窓を設置しても防音効果が得られません。
- 窓枠と壁にすき間がある
- サッシと窓枠にすき間がある
- 窓ガラスにヒビなどが入っている など
そのため、まずは外窓をそのまま使えるかを検討しましょう!
外窓が使えない場合にはm窓交換の選択肢として「防音・断熱・換気などの性能をあわせもつ二重構造のハイブリッド窓(DI窓)」を選ぶ方法もあるため、次に紹介します。
防音・断熱・換気などの性能を持つ二重構造の窓(DI窓)にするか検討
DI窓とは、「換気機能を持ったアルミ製外窓」と「樹脂製内窓」で構成される二重構造の窓で、防音性能は下画像のとおりです。

引用:三協アルミ
※「遮音性能」とは防音性能の一部で、音を遮断する性能のことです。
※「T-3」、「T-4」とは遮音性能をあらわす等級のことで、JIS規格での最高等級は「T-4」です。T-4を超える製品もあるため、詳しくは施工業者にご相談ください。
また、DI窓は防音以外の性能もあわせ持っているため、窓に関するあらゆるお悩みを解消できます!
DI窓の防音以外の性能 |
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土屋ホームトピアでは、実際にリフォームでDI窓を採用したお客様から、「暮らしの快適性が向上した」という声をいただいています!
ただしDI窓には、費用面のデメリットがあります。
- 初期費用が高額(通常の窓の1.5〜2倍ほど)
- 気密性・断熱性が低い住宅の場合はDI窓の効果が発揮できないため、窓以外の気密性・断熱性についてもリフォームを実施するのが一般的

DI窓は、戸建ての場合は3〜4箇所、マンションの場合は2〜3箇所に設置するだけで、十分に効果を発揮します。
土屋ホームトピアが開発に携わった製品のため、費用面・リフォーム内容などについての不明点を、お気軽にお問い合わせください!
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
外窓と二重窓を組み合わせたときに防音効果を発揮できるリフォーム内容を検討
既存の外窓が使える場合でも、二重窓との組み合わせによって防音効果が発揮されないケースがあります。
そのため、シンプルに防音効果が高い二重窓を設置するのではなく、以下の点に注意しましょう。
項目 | 注意点 |
---|---|
外窓・二重窓の組み合わせ | ・窓ガラスの厚さ・素材を適切に組み合わせる必要がある ・二重窓のガラスと外窓のガラスを同じ種類にしない(音が共鳴してしまう) など |
外窓・二重窓の距離 | 2枚のガラスが共鳴して音が大きくならないよう、外窓と二重窓を適切な距離にする |
また、外窓に音以外のお悩みを抱えている方も多いと思います。(結露、暑さ・寒さなど)
施工業者に現地調査を依頼し、「希望する防音効果の程度」、「音以外の悩みを解消できるか」を相談したうえで、リフォーム内容を決めるのがおすすめです。
二重窓の防音効果を最大限に引き出すリフォームのポイントがわかったので、次に、実際に二重窓のリフォームを実施した事例・費用を一緒に確認しましょう♪
二重窓のリフォーム事例|リフォーム費用も紹介
こちらは、「Low-Eペアガラス」の二重窓を採用したマンションのリフォーム事例です。
結露・カビなどにも悩まれていましたが、二重窓による断熱性能向上の影響で、気持ちの良い住環境が実現しました。
リフォーム費用は、内装・水回り交換なども含めて250万円でした。

〈関連ページ〉90歳の母との新しい暮らし
こちらの戸建ては、「セカンドハウスなので非日常を味わいたい」という施主様のご希望のもと、デザイン性をとことん追求してリフォームを実施しました。
二重窓も、室内の雰囲気と調和するデザインを採用しています。
リフォーム費用は、内装・お風呂造作(旅館風)なども含めて560万円でした。

〈関連ページ〉非日常(おんせんきぶん)を感じる家
こちらは、DI窓を採用したマンションのリフォーム事例です。
室内の空気環境の悪さに悩まれていましたが、DI窓によりペット臭や結露がなくなり、冬も心地よく過ごせる住宅となりました。
リフォーム費用は、間取り変更・水回り設備交換、収納増設などを含めて650万円でした。

〈関連ページ〉空気が循環するリビング断熱リフォームと猫目線のLDK
土屋ホームトピアには、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります!ぜひごらんください。
〈施工事例〉
土屋ホームトピアのリフォーム費用相場は、こちらでご確認いただけます。
二重窓のリフォーム事例を見てきました。
窓は「防音・断熱・換気」などの性能をあわせ持っているため、窓選びは暮らしの快適性に直結します。
ぜひ施工業者に相談のうえで予算に合う選択肢を提示してもらい、音・寒さ・暑などに悩まされない室内環境を手に入れてください!
まとめ
二重窓の防音効果について、SNSなどで「二重窓は防音効果なし」といった口コミを見かける理由などを紹介してきました。
コラムのポイントまとめ |
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今回紹介した情報を参考にして音に対する悩みを解消し、リラックスして過ごせる生活環境を整えていただけると幸いです!
土屋ホームトピアは、住宅性能・デザイン性ともに高品質のプランを、ご予算・ご要望に合わせて提案いたします。
全国に拠点がございますので、お気軽にお問い合わせください♪
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