耐震補強〜木造住宅編〜|住みながら工事できるか、工事の方法、事例&費用、補助金など解説

高田 雄介

土屋ホームトピア 札幌中央支店
店長 高田 雄介

耐震補強〜木造住宅編〜

地震のニュースで倒れている住宅をみて「我が家は大丈夫なのだろうか」と不安に感じるけれど、「自宅に住みながら耐震補強はできるのかな、どのようなリフォームになるのだろう」
このように住みながらの耐震補強を検討している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、耐震補強リフォームの専門家である北海道のリフォーム会社「土屋ホームトピア」が、以下の項目をわかりやすく解説します。

このコラムのポイント
  • 耐震補強は住みながら工事可能です。
  • 住みながら可能な耐震補強と、住みながらでは難しい耐震補強について解説します。
  • 木造住宅に耐震補強を実施した事例、費用を紹介します。
  • 住みながら耐震補強する際の注意点を紹介します。

これからも安心してご自宅に住み続けていただくための耐震補強をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください!

木造住宅の耐震補強は住みながら工事可能

【耐震補強】築60年、リフォーム費用920万円

先に結論を申し上げると、木造住宅の耐震補強は住みながらの工事が可能です。

ただし住みながらの耐震補強は、補強工事の内容に制限があります。

そのため、ご自宅を耐震診断させていただいた結果によっては、住みながらでは耐震補強プラン通りの施工が難しいケースも起こりえます。

そして「想定していたよりも住みながらの耐震補強工事は疲れた......」と後悔しないためにも事前に検討しておくのがおすすめです。

次の章で住みながらできる具体的な耐震補強工事の内容を紹介いたします。

土屋ホームトピアは、阪神淡路大震災を教訓に独自の耐震技術の開発を続けてきました。

無料の耐震診断・建物診断を実施したうえで、ご予算・ご要望に沿った耐震補強プランを提案いたします。

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住みながら木造住宅を耐震補強|工事内容

【耐震補強】築61年、リフォーム費用350万円

居住空間を確保できる場合は、住みながらの耐震補強工事が可能です。

  • 耐震補強の部位を絞る工事
  • 屋外で施工可能な工事
  • 壁・床・天井を解体しない工事

それぞれの工事内容を簡単に確認しましょう。

耐震補強の部位を絞る工事

部分的な耐震補強工事で耐震性能を上げられる場合は、住みながらであっても工事が可能です。

寝室や納戸などの部屋の耐震補強であれば普段の生活への影響が少なく済むので、仮住まいせずに耐震補強は可能でしょう。

また、複数の部屋を耐震補強する場合でも、工事する部屋ごとに工期を分けることで住みながらの耐震補強が可能です。

屋外で施工可能な工事

屋根の軽量化や家の外部からの壁面補強など屋外で施工可能な工事であれば、住みながらでも負担は大きくなりません。

屋根の軽量化とは、瓦葺きの屋根をスレートやガルバリウム鋼板などの金属製の軽い素材に変える工事のことです。

家の自重を軽くすると、地震の揺れの影響を少なくできるので耐震性が向上します。

ただし実際に外部から耐震補強工事をする場合、家に足場を組むため室内に日差しが入りにくくなります。

また瓦を降ろす際に土埃が舞うので、窓を開けられないのと外で洗濯物を干せない点には注意が必要です。

壁・床・天井を解体しない工事

室内への影響が少ない壁・床・天井を解体しない工事であれば、住みながら耐震補強が可能です。

例えば、基礎の補修・壁面に耐震パネルを貼る、などがこれに当たります。

壁面に耐震パネルを貼る際に下地ボードを剥がす必要はありますが、耐震パネルに張り替えて壁紙を仕上げるだけで、大きな解体は不要です。

住みながら耐震補強するのは難しい工事|工事内容

【木造住宅の耐震補強】ビフォーアフター事例

以下のような工事内容は住みながら耐震補強するのが難しく、仮住まいで工事がスムーズに進みます。

  • 基礎補強工事
  • 住宅全体の屋根・天井・壁を解体する必要がある工事

以下で具体的な工事内容を解説します。

基礎補強工事

基礎補強工事は、床を全て解体するので居住スペースがなくなってしまいます。

基礎は家の土台で、家を支えるコンクリート部分のことです。

基礎自体の強度が足りなければ、家をしっかり補強しても耐震性能は不十分になってしまいます。

住宅全体の屋根・天井・壁を解体する必要がある工事

天井や壁を解体する工事も基礎補強の工事と同じく、家具などを置くスペースが確保できないため、住みながらの工事が難しいです。

また、家を地震から守るには「耐震補強金物」が欠かせません。

これは柱や土台などの接合部分を専用の金物で補強することにより、地震の揺れによるほぞ抜けを防止して家の耐震性能を向上させる部材です。

土屋ホームトピアには、独自に開発した「シェイクブロック耐震金物」がございます。
これは建物の柱・土台・基礎を強固に結合して、耐震性を向上させる金物です。

他にも、こちらのページで土屋ホームトピアの耐震へのこだわりをご確認いただけます。

〈関連ページ〉土屋ホームトピアの技術力

木造住宅の耐震補強を実施した事例・費用

次に、耐震補強の事例について確認しましょう。

具体的なリフォーム内容や費用を参考にしてみてください。

※ご紹介するリフォーム費用は、お引き渡し当時の価格です。 同じ価格でのリフォームを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

耐震補強を含むリフォーム費用:500万円

こちらは、耐震補強を1階部分のみに絞ったリフォーム事例です。

家を全体的に耐震補強するのは予算の都合上難しかったので、最も活動する時間の長い1階部分のみ補強を行いました。

縦長の敷地なので、耐震壁にミラーを設置して広く感じられるようにプランニングしました。

【耐震補強】リフォーム費用500万円

〈関連ページ〉4m×19m.“広々”と子育てできる“狭小”縦長住宅 500万円

耐震補強を含むリフォーム費用:1000万円

こちらは、一度スケルトン状態にして柱の状態などを確認してから、耐震補強や断熱施工をした事例です。

柱をキッチンに対してシンメトリーに配置することで、耐震性を下げることなく快適な動線を確保しました。

【耐震補強】リフォーム費用1000万円

〈関連ページ〉シンメトリーに柱を残したオープンキッチン 1000万円

こちらの記事で1000万円で可能なリフォーム内容を解説しています。

〈関連ページ〉築30年〜築50年の古民家リフォーム|1000万円でどこまでできるか、ローンを利用できるか

耐震補強を含むリフォーム費用:2150万円

こちらは、築55年の住宅を基礎補強を含めた耐震工事と断熱工事によって、次世代標準まで性能を上げたリフォーム事例です。

他にも、ご家族が集まれるように間仕切りを撤去して大きなリビングを設計しました。

【耐震補強】リフォーム費用2150万円

〈関連ページ〉震災で決断!実家で楽しく子育てできる住まいへ

こちらの記事で昭和56年以前の建物のリフォームのポイントと事例について解説しています。

〈関連ページ〉昭和56年以前の建物のリフォームは耐震・断熱などが重要|建築当時の建築基準法(耐震基準)など解説

この他にも土屋ホームトピアには、耐震補強リフォームの事例が多くあります。ぜひ参考にしてください。

施工事例

木造住宅の耐震補強費用は補助金・減税制度で負担を軽減できる

耐震補強の補助金

国・地方自治体は、以下のようなリフォームに対して、補助金の申請を受け付けています。

  • 省エネ性能向上のリフォーム
  • 住宅の耐久性向上のリフォーム
  • バリアフリー化のリフォーム

補助金の予算には限りがあるので、これらのリフォームを検討されている方はぜひ活用してみてください。

こちらの記事に、2024年1月の時点で実施されている補助金をまとめています。
〈関連ページ〉「補助金情報|2023-2024リフォームで利用できる補助金・助成金まとめ」

リフォームで最大60万円の補助が受けられる、子育て世代応援の補助金もはじまります。
〈関連ページ〉「【速報】子育てエコホーム支援事業がはじまります!補助金額、手続きの流れも解説|2024年補助金情報」

「住みながらの耐震補強」を選択する前に確認!工事中の暮らしは意外と大変

木造住宅の耐震工事

今回は住みながらできる耐震補強工事の内容などを紹介してきましたが、実際に住みながら工事を実施することは、ご家族のストレスとなるケースがあります。

そのため、仮住まいをしながらの耐震補強工事が可能な場合は、仮住まいを検討することをおすすめします

【住みながらの耐震補強工事でストレスとなる例】

  • 解体中や工事の騒音
  • 木クズなどのホコリや汚れ
  • 立ち入れない部屋ができる
  • 工事業者への気遣い
  • 工事車両の駐車スペースの確保 など

とはいえ、耐震補強の工事内容は1軒ごとに違うため、ご家族の「住みながら工事」という希望を実現可能か、寄り添ってくれる施工業者を選びましょう

耐震補強は高額だと思われる方も多いかもしれませんが、予算に応じたプランの提案が可能です。

土屋ホームトピアでは、水回りの設備工事などとの組み合わせや、最適な補助金の選定も行います。気になる方はお気軽にお問い合わせください。

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耐震補強〜木造住宅編〜|住みながら工事Q&A

Q&A

最後に、土屋ホームトピアがよくいただく耐震補強に関連する質問と回答を、まとめて紹介します。

Q.耐震補強は必ず必要?

耐震補強〜木造住宅編〜

ただし昭和56年以前に建てられた古い建物は現在の基準の耐震性能を満たしていないため、地震の際に倒壊などの被害に遭う可能性が高く、耐震補強がおすすめです。

Q.耐震補強は本当に効果がある?

耐震補強〜木造住宅編〜

こちらの記事では、耐震補強の必要性について解説しています。
〈関連ページ〉耐震補強が意味のない結果になる原因|耐震補強の必要性・工事内容、お金がない場合の対処法など解説

土屋ホームトピアでは、無料で耐震診断・建物診断を実施しております。耐震補強を検討される際にぜひご相談ください。

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Q.耐震補強して住むor建て替えどちらがいいの?

耐震補強〜木造住宅編〜

土屋ホームトピアでは叶えたい住まいづくりをお手伝いしますので、建て替え検討の際も気軽にご相談ください。

リフォームと建て替えの検討する際のポイントについて、こちらの動画で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

まとめ

住みながら木造住宅を耐震補強できるのか、仮住まいが必要なケースや工事内容、費用について解説してきました。

耐震補強は工事内容に応じて仮住まいの検討が必要です。

地震で大切な住まいを失わないためにも、今回の解説を参考にしていただき耐震診断を受けて安心で快適な住まいにしていただければ幸いです。

高田 雄介

高田 雄介土屋ホームトピア 札幌中央支店 店長

私共はリノベーションを通してお客様の人生を豊かにすることを目標しております。
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  • 一般建設業:国土交通大臣許可(般 -30)第 19582 号
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