リフォーム相談BOOK

住宅ローンとリフォームローンの違いは?メリット・デメリットも

こんにちは!土屋ホームトピア西支店の瀬川王晃です。

リフォームをする際、資金が貯蓄で賄えない場合はローンを利用しますよね。
実は、リフォーム時にはリフォームローンの他に住宅ローンが利用できる場合もあります。

利用できるとなると、住宅ローンとリフォームローンにはどのような違いがあるのかも知っておきたいですよね。

今回は、住宅ローンとリフォームローンの違いについて解説し、それぞれの違いやメリット・デメリットをご紹介します。

リフォーム時に利用するローンに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事の監修・執筆者
札幌西支店長

土屋ホームトピア 札幌西支店
店長 瀬川 王晃

お客様のご不安を少しでも減らせるよう、時間をかけて打合せを重ねさせていただきます。お打合せや工事中は、お客様が何でも言いやすい環境づくりを心掛けます。お客様のお困りごと・ご予算に合わせて、通り一辺倒なご提案では無く、様々なリノベーション方法を検討しご提案します。

住宅ローンとリフォームローンとは?

リフォームをする際、リフォームローンの他に住宅ローンが利用できる場合もあるとお伝えしましたが、まずはそれぞれのローンについて解説します。

住宅ローンとは

住宅ローンは、住宅や居住する土地の購入以外に、リフォームをする際にも利用できるローンです。

住宅ローンを利用する際に対象となるものは、主に下記の通りです。

  • 居住する土地の購入費
  • 新居の建設費
  • 分譲マンションの購入費
  • 中古住宅の購入費
  • 居住宅のリフォーム費

500万円から数千万円ほどの多額の融資を受けられる代わりに審査が厳しい傾向にあり、担保が必要となります。

リフォームローンとは

リフォームローンは、住居のリフォーム工事にかかる費用に対して利用できるローンのことです。
住居や土地の購入費は対象ではありませんが、住宅の増改築や修繕などに利用できます。

リフォームローンには、銀行から融資を受けるものと、ファイナンスから融資を受けるものがあります。
住宅ローンに比べて融資を受けられる最低の借入金額が低く、借入期間も短い傾向にあることが特徴です。

また、リフォームローンには無担保型と有担保型の種類もあります。

担保とは、返済ができなくなったとき他の手段で返済するために準備しておくもののこと。
例えば、住宅や土地を抵当に入れたり、連帯保証人を立てたりすることを担保といいます。

有担保型の場合は、住宅や土地を抵当に入れるにあたり、抵当権が必要になります。
抵当権の設定には手数料がかかり、審査にもやや時間がかかる傾向にありますが、その分返済期間が長く高額を借入れできることがメリットです。

一方、無担保型は、抵当権の設定が不要なので諸費用が安く済み、審査にかかる時間も有担保型に比べると短くなります。
代わりに、借入期間が有担保型に比べると少なく、返済期間も短めに設定される点が特徴です。

リフォーム事例一覧

住宅ローンとリフォームローンの違いも詳しく解説!

住宅ローンとリフォームローンには、それぞれどういった違いがあるのでしょうか。

ここでは、住宅ローンとリフォームローンで大きく違う点について、詳しく解説します。

担保の有無

ご紹介したように、住宅ローンは銀行から高額な融資を受けるローンであり、必ず担保が必要となります。
しかし、リフォームローンは無担保型を選択できます。

有担保型のリフォームローンもありますが、担保の有無が選択できるかどうかが、住宅ローンとリフォームローンの大きな違いといえるでしょう。

諸経費の金額

一般的に、住宅ローンのほうが多く諸経費がかかるケースが多いことも、住宅ローンとリフォームローンの違いとして挙げられます。

住宅ローンでは担保として抵当権を設定する必要があり、設定には手数料がかかります。
また、住宅ローンでは「団体信用生命保険」への加入が必要となる場合がほとんどです。

団体信用生命保険とは、住宅ローンを支払う人に死亡など万一のことがあった際、未払いの住宅ローン残高がゼロになる保険のこと。
生命保険会社が、住宅ローンを融資した銀行へローン残高を支払う仕組みです。
団体信用生命保険に加入するためには、健康状態などの条件が必要となり、審査があります。

抵当権を設定したり、団体信用生命保険に加入したりする場合には、さまざまな事務手続きが必要になります。
そのため、住宅ローンのほうが「事務手数料」として諸経費が多くかかる傾向にあるのです。

借入可能額・借入期間

住宅ローンは借入可能額が​500万円〜1億円​と高く、リフォームローンは借入可能額が​​数十万円〜2,000万円程度が一般的。

借入期間は住宅ローンが最長35年が目安になっており、リフォームローンは無担保型であれば10年〜15年以内であることが多いです。
さらに詳しく言うと、銀行系のリフォームローンの場合は1〜10年が多く、ファイナンス系のリフォームローンは1〜20年が目安になっています。

ただし、審査の厳しい有担保型のリフォームローンは借入期間が最長35年になります。

金利

住宅ローンとリフォームローンでは、金利も異なります。

住宅ローンの場合は担保などを用意する必要があることや、借入金の額が大きいこと、返済期間が長いことなどから比較的金利が安いです。

一方、無担保が選択でき、借入額が少額であるリフォームローンは金利が高い傾向にあります。
ただし審査の厳しい有担保型であれば、住宅ローンより安い金利になることもあります。

減税措置や補助金制度

住宅ローンの場合、住宅ローンを対象とした減税措置が用意されていますが、リフォームローンには適用されないことも違いの一つです。

住宅ローンを利用した場合、一定の条件を満たしていれば減税措置が受けられます。

ただ、リフォームの場合、国や自治体が補助金制度を設けていることも。
リフォーム時に活用できる補助金については、ぜひ「実家のリフォームで活用できる補助金まとめ!費用や注意点も解説」も参考にしてくださいね。

住宅ローンとリフォームローンのメリット・デメリットは?使い分け方も

それでは、これまでご紹介した住宅ローンとリフォームローンの違いをまとめて、メリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット デメリット
住宅ローン ●高額借入ができる
●金利が低い
●返済期間が長い
●諸経費がかかる
●担保が必要である
●審査に時間がかかる
リフォームローン ●無担保型が選択可能
●諸経費が安い
●契約の手間が少ない
●少額でも借入できる
●金利が高い
●返済期間が短い

住宅ローンは高額借入ができることが、大きなメリットでしょう。

リフォームローンは担保や保証人が不要な無担保型が選択できることから、諸経費が安く済むこと、必要書類が少なく審査も早く終わるなど契約の手間がかからないこと、10万円〜の少額でも借り入れができることがメリットです。

このほか、審査に通る必要はありますが、住宅ローン返済中でも利用可能なこともメリットといえます。

一方、デメリットとしては金利が高いことや、返済期間が短く設定されていることなどがあり、金利の低さや返済期間の長さでは住宅ローンのほうが有利です。

ただし、お伝えしたように審査が厳しく時間がかかる有担保型が通れば、金利が安く返済期間も長いです。

住宅ローンは抵当権設定などの諸費用がかかること、必要書類が多く手続きや審査に時間がかかるなど手間がかかることがデメリットで、早めに準備をする必要があります。

住宅ローンとリフォームローンを使い分ける必要がある

借入額によって、住宅ローンにするほうがお得な場合と、リフォームローンにするほうがお得な場合があるため、使い分ける必要があります。

例えば、200万円ほどの少額融資を受ける場合は、金利が高くても諸経費が安く済む無担保型のリフォームローンのほうが、支払い総額が安くなる傾向にあります。

一方、500万円以上の融資を受ける場合は、諸経費が高くても金利が比較的低く、減税を受けられるかもしれない住宅ローンのほうが支払い総額が安くなることが多いです。

増築のような大規模リフォームで高額の借入れをしたい場合は、審査に通る必要はありますが、住宅ローンかリフォームローンの有担保型がおすすめといえます。

支払い総額は、無担保型にするかどうか・金融機関をどこにするかなどの条件によっても変化しますが、住宅ローンとリフォームローンの違いを知っておくことで、支払い総額を抑えられる可能性があります。

住宅ローンとリフォームローンの違いや、どちらがお得かという点については、ぜひ動画も参考にしてくださいね。

意外と知らない?「住宅ローン」と「リフォームローン」の違いを完全解説!知らないと数十万円から数百万円損することも?

知って得する!「リフォームローン」と「住宅ローン」の違い~自宅のリフォーム、リノベーションをするときの資金計画~

住宅ローンとリフォームローンの違いを知って合うものを選ぼう

リフォームをする際に利用できる、住宅ローンとリフォームローン。

大きな違いは、住宅ローンは担保が必要であるのに対し、リフォームローンは無担保型が多いことです。

また、住宅ローンは担保が必要であることから、抵当権の設定や生命保険の加入などで諸経費が高くなる傾向にあります。

一方、住宅ローンは金利が低い傾向にあるのに対し、リフォームローンは金利が高いことも違いとして挙げられます。

このような違いから、借入額によって住宅ローンとリフォームローンで支払い総額が変わる場合があります。

大きな違いが出ることもあるので、それぞれのメリット・デメリットを知った上で、不動産会社に相談してみましょう。

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