こんにちは!土屋ホームトピア札幌豊平支店の渡辺 賢人です。
両親の住む実家の劣化が気になってきたとき、どこから手をつければ良いのか、ちょっと悩ましいですよね。
今後の生活を考えて、バリアフリーにするためのリフォームをする方も多いです。
本格的にリフォームをする場合、どのくらい金額がかかるかも知っておくと安心でしょう。
今回は、リフォームにかかる費用の目安や補助金・減税制度の活用方法をわかりやすく解説します!
そのほかリフォームのポイントやバリアフリー化、ヒートショック対策、二世帯住宅への改装についてもご紹介しますので、参考にしてくださいね。
目次
実家をリフォームする目的で多いのは?
実家のリフォームは、快適な生活環境を整えるだけでなく、将来のための大切な投資です。
バリアフリー化やヒートショック対策、二世帯住宅化など、リフォームの目的は多岐にわたります。
具体的な工事内容としては、劣化している設備の交換以外に、段差の解消、室内ドアを引き戸へ変更、手すりの設置、トイレの室内や浴室の拡張、廊下の拡張などが多いです。
光熱費が値上がりしている昨今では、省エネ化も重要な目的のひとつになるでしょう。
古い家は断熱性が低い場合もあるため、断熱材や二重窓の追加など断熱リフォームを行うケースも見られます。
実家のリフォームにかかる費用を工事の種類別にご紹介!
実家のリフォームには、お伝えしたようにバリアフリー化や二世帯住宅化、断熱改修などが考えられますが、いくらかかるのかも気になりますよね。
具体的な費用を知ることは、リフォームプランを立てる上での重要なポイントです。
リフォームの種類ごとの施工内容や費用の概要もご紹介します。
バリアフリー化
家族の安全を守るために重要なバリアフリー化。
手すりの設置や段差解消などの工事が代表的ですが、工事内容によって1万円しないものから200万円台まで費用に幅があります。
たとえば代表的な工事で挙げると、手すりの設置なら、1箇所につき1万円前後でつけられるものから、高くても20万円程度で収まります。
段差解消であれば1部屋(8畳程度)で20万円〜30万円程度で行えるでしょう。
浴室のリフォームの場合は、浴槽の交換だけだと15万円〜20万円程度ですが、室内を広くする増築工事を伴う場合は100万円前後〜250万程度かかる場合も。
ヒートショック対策(断熱リフォーム)
気候変動により夏の暑さや冬の寒さが厳しくなってきています。
気温の急激な変化によるヒートショック対策のための断熱は、リフォームの中でも高齢者の方が住む場合は特に重要です。
リフォーム方法には「壁・天井・床下に断熱材を追加する」「二重窓にする」などの方法があります。
家全体の断熱工事が難しい場合は、内窓設置だけで断熱効率は変わります。
断熱性を上げるリフォームをすることで室内の温度ムラを軽減し、ヒートショックの発生を予防することにつながります。
家全体の断熱工事から部分的な改修までかかる費用はさまざまですので、予算やニーズに合わせて計画しましょう。
たとえば、内窓の設置の場合は1カ所7万円から行うことができます。
壁の内側に断熱材を入れる場合は、1㎡につき1万円前後かかると想定しておきましょう。
土屋ホームトピアでは、窓を閉めたまま「窓」で換気する「DI窓」をご提案しています。
室内の温度を変えずに換気ができるので冬の結露対策にも有効です!
二世帯住宅化リフォーム
二世帯住宅には「完全分離型」「一部共用型」「完全同居型」の3つのタイプがあります。
完全分離型は各世帯が別の玄関やキッチンを持ち、生活空間が完全に分離しているタイプ。
プライバシーが確保され、生活リズムやスタイルの違いを気にすることなく暮らすことが可能です。
一部共用型は、玄関ホールや廊下など限定されたスペースを共用しつつも、基本的には2つの住居が別々に存在するタイプです。
完全同居型の二世帯住宅は、ほぼすべてのスペースを共同で使用する間取りです。
費用は完全同居を前提としたトイレ等の増設から大規模なリノベーション、完全分離型にする建て替えまで、数百万から数千万とかなり幅があります。
たとえば、完全同居型や部屋の一部を部分共用型としてリフォームするだけの場合は100〜300万円程度で行うこともできますし、増築工事を伴う場合は、1,000万円以上になることも多いです。
お互いの意向やニーズをよく話し合い、理想の二世帯住宅を実現しましょう。
実家のリフォームで活用できる補助金制度と減税制度
実家のリフォーム費用には、さまざまな補助金制度を適用できる可能性があります。
実家リフォームに活用できる補助金
条件にもよりますが、活用できる可能性がある補助金は以下の4つです。
補助金①介護保険
要介護・要支援認定を受けたご家族がいる場合は、バリアフリー改修に対して介護保険が適用される場合があります。
手すり設置や段差解消などの工事が対象で、所得に応じて改修費の7割から9割(上限18万円)が償還されます。
上限は20万円で、1割負担であれば保険給付が18万円となります。
補助金②省エネ(断熱)リフォーム
省エネリフォームも補助対象となり、地域ごとに異なる制度が存在します。
全国共通の支援としては「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」や「次世代省エネ建材支援事業(次世代建材)」があります。
補助金③耐震リフォーム
多くの自治体が耐震改修工事や耐震診断にかかる費用に対して補助金制度を設けているため、自治体のホームページなどで確認しましょう。
補助対象となる可能性が高いのは、1981年以前に建築された木造住宅です。
補助金④長期優良住宅化リフォーム
耐震・省エネ性が高く長く住める長期優良住宅へリフォームする場合にも「長期優良住宅化リフォーム補助金」の制度を活用できます。
※2023年度の交付申請は2023年5月18日に締め切りました。
一定の条件を満たすと、100〜200万円/戸を上限に対象費用の3分の1が補助されます。
加えて、指定の三世代同居対応改修工事を行う場合などには、さらに最大50万円/戸の補助も受けられます。
そのほかの一般的なリフォームの場合も、地域によって補助金制度の対象になることがあります。
補助金制度を利用するためには、各自治体や国の窓口に申請する必要があります。
申請に必要な書類は、各自治体や国によって異なりますので、詳細は各公式ホームページで確認してくださいね。
補助金制度は予算が限られているため、早めに申請することが大切です。
申請期限や条件が定められていますので、申請前に各自治体や国のホームページで確認してください。
補助金については、こちらのコラムも参考にどうぞ。
補助金|既存住宅における断熱リフォーム支援事業 断熱リフォームを国が後押し
実家リフォームに活用できる減税制度
また、減税制度を用いて節税することも可能です。
リフォームを行うことで、所得税などの税金を軽減できる場合があります。
代表的なものを見ていきましょう。
住宅ローンやリフォームローンを利用する場合
「住宅ローン控除(住宅ローン減税)」が利用できます。
リフォームのために10年以上の返済期間を持つローンを借りた場合、特定期間(中古住宅の場合は10年間)において、年末時点でのローン残高の0.7%が、支払った税額を上限にして所得税や住民税から控除されます。
バリアフリー、省エネ、耐震、長期優良リフォームなどを実施する場合
「住宅ローン控除(住宅ローン減税)リフォーム促進税制」が利用できます。
自己資金でリフォームを行った場合、基本的には通常の工事費用に相当する額の10%を、その年の取得税から控除できます。
窓の断熱改修工事が必須であるほか、補助金が交付されている場合には補助金額は除くなど細かい条件があるため、国土交通省のホームページなどでよくご確認してください。
省エネ改修に関する特例措置>所得税(リフォーム促進税制(旧投資型))の特例措置について
また、条件によって「固定資産税の軽減」も行えます。
当てはまる場合はリフォーム工事が完了した翌年度の固定資産税を軽減できます。
軽減額は以下のようなリフォームの種類によって異なります。
- 耐震リフォーム:税額の1/2
- バリアフリーリフォーム:税額の1/3
- 省エネリフォーム:税額の1/3
- 長期優良住宅化リフォーム:税額の2/3
減税対象になるかどうかは、リフォームの内容や条件を満たす必要があります。
詳細は、所得税に関しては税務署、固定資産税に関しては市区町村役場にご確認を。
実家をリフォームする際の注意点
実家のリフォームを支援する場合、贈与税に注意が必要です。
年間110万円を超える贈与は、子から親であっても原則として課税されます。この場合、建物部分を親と子の共有名義にする。(リフォーム資金額と建物評価額により持ち分割合がことなります)、その他、実家を親から子に売却するか、実家を親から子に贈与するなどの対策がありますので、税理士などの専門家への相談するのも良いでしょう。
また、通常、大きな融資を必要とする際には、一般的に担保(抵当権など)を提供しなければなりません。
そのため、リフォームにおいて高額の融資を受ける際には通常「有担保型」のローンを選択することになります。
ただし、抵当権などの問題が存在する場合、リフォームローンでも1500万円前後の借入をすることも可能です。
土屋ホームトピアの実家リフォーム事例を紹介
多雪寒冷地の実家をリフォーム 玄関の位置と屋根形状を変えて悩み解消~20年後の家族へ残したい家
<施主様のご感想>
間取りや雰囲気が大きく変わり、お客様に驚かれます。
LDKが開放的になり、子ども達はのびのび使えて喜んでいます。
扉のない和室の掘りごたつや、階段下のスタディスペースは、キッチンから子ども達を見守る事ができて安心です。
玄関が変わって外階段も減り、父や子どもたちにも優しい家になり、以前の使い勝手が悪い家がフルリフォームで、土地と自分たちに最適な家に変わりました。
今後、冬期間の家の暖かさや雪の積もり方等がどう変わるか楽しみです。
「多雪寒冷地の実家をリフォーム 玄関の位置と屋根形状を変えて悩み解消~20年後の家族へ残したい家」詳細はこちら
実家のリフォームで長く安心して暮らすために
古くなった実家は、バリアフリーや二世帯住宅にするリフォーム、断熱改修リフォームを行うことが多いです。
実家のリフォームを成功させるポイントは、必要な工事や費用の範囲を把握し、補助金や減税制度を活用すること。
条件を満たす必要はありますが、住宅ローン控除(住宅ローン減税)やリフォーム促進税制、固定資産税の軽減も行えます。
また、高額の贈与税が発生しないかなどの注意点もしっかりと確認し、大切な実家で安心して暮らせるようスムーズなリフォームを進めましょう。
土屋ホームトピアでは、ご家族皆様のご希望に寄り添った二世帯住宅リフォームを行っています。
断熱性に優れた住まいづくりも積極的に承りますので、ぜひご相談ください。