こんにちは!土屋ホームトピア中央支店の高田雄介です。
「窓を開けて換気したいけど、花粉症だから開けづらい…」そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
また、「開けずに換気する方法や開ける際のコツが知りたい」といった場合もあるでしょう。
そこで今回は、花粉対策となる換気のコツをご紹介します!
窓を開けずに換気できる方法や、室内に花粉を入れないようにする対策も解説しますので、ぜひあわせて参考にしてみてください。
目次
花粉は窓からどのくらい入る?
窓を開けて換気した際、花粉はどのくらい室内に入ってくるのでしょうか。
環境省の「花粉症環境保健 マニュアル」によると、花粉の飛散が盛んなシーズンでは、1時間の換気でおよそ1,000万個の花粉が流れ込む実験結果が出たとのこと。
窓を開けての換気は、人の出入りによるドアの開け閉めよりも、花粉が入り込む絶好のチャンスといえます。
なかには、天気の良い日は午前中窓を開けっぱなしにしている、という方もいらっしゃるでしょう。
その場合、実験結果よりも多くの花粉が流入しているかもしれません。
流入した花粉は、カーテンなどファブリックに付着したり、窓の下の床、家具の間や部屋の隅といった場所に溜まったりしやすい傾向があります。
窓から花粉が入ることを防ぐためには?花粉対策を解説!
窓を開けて換気する場合、どうすれば花粉の侵入を防げるのでしょうか。
花粉対策のコツと、おすすめの方法をご紹介していきます。
窓を開ける場合の花粉対策のコツ
窓を開ける場合、なるべく花粉を入れないためのコツとして、次の3つがあります。
- 花粉が飛散しやすい時間を避ける
- 窓を開ける幅を狭くする
- レースのカーテンを使用する
花粉が飛散しやすい時間帯は、地域や当日の天気によって異なりますが、おおよそ午前中からお昼過ぎ(9時〜14時ほど)と、日没の前後(16時〜19時ほど)が目安になります。
その時間帯を避け、窓を開ける幅は10cm程度に狭くしておくと、流入する花粉の量を大幅に減らすことができるでしょう。
また、窓を開ける際、レースのカーテンだけ残しておくことも重要です。
カーテンに花粉を付着させることで、風とともに室内へ花粉の侵入を抑えられるでしょう。
しかしながら上記のコツを押さえても、窓を開ける以上、花粉の侵入を防ぐには限界があります。
そこでおすすめなのが、窓を開けずに換気をする方法です。
窓を開けずに換気する方法①:24時間換気機能を使う
1つ目の方法は、キッチンのレンジフードや風呂場の換気扇などの、24時間換気機能(常時換気機能)を使うことです。
ただし、換気機能が低下すると部屋の空気が悪くなってしまうため、換気扇のフィルターは小まめに掃除しましょう。
花粉防止の効果を上げるために、換気口に花粉防止フィルターを貼るのも良いですね。
窓を開けずに換気する方法②:「DI窓」にリフォームする
もう一つは、通常の窓を「DI窓(ダイナミックインシュレーション窓)」にリフォームすることです。
窓が二重になっており、内窓と外窓の間で室内の空気と外気を循環する仕組みを備えているので、窓を開けなくても換気ができます。
二重窓による断熱効果が加わることで、外気による温度変化がしづらく、夏は涼しく、冬は暖かく過ごしやすいでしょう。
お部屋の温度を変えずに自然に換気できるので、窓を開け閉めする手間もなく、カビや結露が発生しにくいこともポイントです。
リフォーム費用はかかるものの、10年・20年と長く住めば住むほど、省エネ効率による電気代節約のメリットを大きく感じられるでしょう。
下記の動画では、DI窓の模型をもとに、具体的な構造や、換気による温度変化が少ない仕組みを詳しく解説しています。
ぜひ、あわせてご覧くださいね。
また、DI窓は花粉対策だけでなく、夏の暑さや冬の寒さ対策にもおすすめのリフォームです。
下記のコラムでは暑さ対策のポイントをご紹介していますので、「夏の暑さも対策したい」という方はぜひご参照ください!
室内に入った花粉への対策・室内に花粉を入れないその他の対策は?
最後に、室内に入ってしまった花粉を除去する方法と、窓以外の経路で花粉を流入させない方法をご紹介します。
室内に入った花粉への対策:まずは花粉を浮遊させない
室内に入ってしまった花粉は、加湿器の使用や拭き掃除を行い、花粉に水分を吸着させて舞い上がらせないようにしましょう。
直接掃除機をかけると、室内に散らばってしまう恐れがあるからです。
加湿して床に落としておけば、掃除中に花粉を吸い込んでしまうリスクも軽減できますね。
掃除機以外の除去方法としては、空気清浄機の使用や、エアコンに花粉除去フィルターを貼る方法もおすすめです。
空気清浄機を使う場合は、排気したきれいな空気が窓から入ってくる外気に当たらないように、置く位置にはご注意くださいね。
室内に花粉を入れない対策:外出・帰宅の際の心がけが大切
窓以外の主な花粉の侵入経路としては、人や物の出入りが考えられます。
まず、外出時にはウール製の服や小物を身に付けるのは避けたほうが無難です。
ポリエステルや絹、綿といったほかの素材に比べて、花粉の付着率が高いからです。
帰宅時には、室内に上がる前に服に付いた花粉をブラシなどで払い落しましょう。
その後、手洗いやうがいのほか、シャワーを浴びて髪や顔に付いた花粉を落とすことをおすすめします。
また、洗濯物や布団の外干しも花粉の付着が予想されるため、避けたほうが良いでしょう。
花粉対策には窓からの流入を抑えることが大切!
花粉が室内に入るのを防ぎたいなら、窓を開けての換気はあまりおすすめできません。
なんの対策もない状態では、1時間に約1,000万個もの花粉を流入させる恐れがあるからです。
花粉の飛散がひどい間は、「DI窓」に変更したり、キッチンや風呂場の24時間換気システムを作動させたりする、窓を開けずに換気する方法がおすすめです。
とくに「DI窓」は、花粉対策だけでなく断熱機能も向上できますので、光熱費の節約にもつながります。
どうしても窓を開けたい場合は、空気清浄機やエアコンをうまく使って花粉を除去する、フィルターやカーテンを用いて侵入を防ぐなど、花粉対策のコツを押さえた換気を実践してみましょう。
リフォーム内容について迷った際や、断熱性の高い住宅へのリフォームをご検討なら、ぜひ「土屋ホームトピア」をご利用ください!
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