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フルリフォームと建て替えの違い|工事費用・ランニングコストなどどっちが得なのか判断基準を解説

築年数の経過した住宅の改修・改築を考えて、「フルリフォームと建て替えの違いを知りたい」と考える方は多くいらっしゃいます。

「フルリフォーム」と「建て替え」は一見すると同じような印象を受けますが、工事範囲に違いがあるので、あらかじめ相違点を把握しておくことが大切です。

今回は、全国で 74,404 件以上のリフォーム実績がある土屋ホームトピアが、フルリフォームと建て替えの違いを解説します。

このコラムのポイント
  • フルリフォームと建て替えの違いや、費用面での判断基準を解説します。
  • フルリフォームと建て替えのメリット・デメリットをお伝えします。
  • フルリフォームの施工事例を費用別にご紹介します。

この記事を読むと、フルリフォームと建て替えの違いを理解でき、ご自身がどちらを選ぶべきか判断できるので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者
西大條 謙一

土屋ホームトピア 札幌マンション支店
西大條 謙一 札幌マンション支店長/二級建築士

お客様にとってお住まいは大切な財産です。
現状のお住まいの不満点や問題点をお伺いしながら、目には見えにくい快適さや地震に対する安心感をアドバイスさせていただき、末永く安心して暮らせる“家づくり”をモットーに取り組ませていただいております。

フルリフォームと建て替えの違い

フルリフォームとは、住宅の柱や梁などの「構造部」と土台である「基礎」を残した状態で、住宅の大がかりな改修・修繕をすることです。

フルリフォームには住宅の骨組み以外を作り直す「スケルトンリフォーム」に加えて、内装など目に見える部分のみをきれいにする「表層リフォーム」も含まれます。

一方、建て替えとは、既存住宅を基礎からすべて解体し、更地の状態から改めて住宅を作り直すことです。

 

築年数の経過した住宅のリフォームを検討している方は、土屋ホームトピアにお問い合わせください。

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フルリフォームと建て替えはどっちが得なのか|費用面の判断基準

フルリフォームと建て替えはどっちがお得なのか判断する基準は、以下のとおりです。

  • 工事費用
  • ランニングコスト
  • 補助金・税金の優遇
  • 住宅の寿命

費用面で後悔しないためにも、初期に発生する工事費用だけではなく、ランニングコストなども踏まえて検討しましょう。

工事費用

工事費用では建て替えよりもフルリフォームのほうがお得になるのが一般的で、費用相場は以下のとおりです。

 

種類 戸建ての費用相場 マンションの費用相場
フルリフォーム 20万〜60万円/坪 30万円〜/坪
建て替え 50万〜100万円/坪 -

※建築資材、施工地域などによって費用は異なります。詳細な費用につきましては、リフォームを依頼する施工業者にお問い合わせください。

 

こちらのページで、リフォーム内容別の費用を確認できます。

〈関連ページ〉土屋ホームトピア|リフォーム・リノベーションの費用相場

 

フルリフォームは、既存住宅の構造部や基礎を再利用できたり、処分する廃材を抑えられたりするため、建て替えと比較すると工事費用が安くなる傾向にあります。

加えて、建て替えよりもフルリフォームのほうが工期は短く済む傾向にあり、施工にかかる人件費を軽減しやすいのもポイントです。

ランニングコスト

光熱費などの住宅のランニングコストについて、フルリフォームと建て替えのどちらが得になるかは、住宅性能や施工内容によって異なります。

例えば、フルリフォームで住宅の断熱性を向上させない場合と、高気密・高断熱の住宅に建て替える場合を比較すると、光熱費は建て替えのほうがお得です。

また、固定資産税においては建て替えよりもフルリフォームのほうがお得になるケースが多いですが、フルリフォームで住宅の耐久性や機能性を大幅に向上させると固定資産税はリフォーム前よりも増えます。

補助金・税金の優遇

住宅のフルリフォームや建て替えでは、補助金・税金の優遇措置を利用できる可能性があるので、補助金・税金の優遇措置を踏まえて費用を比較しましょう。

住宅のフルリフォームや建て替えで補助金を申請しやすい工事は、以下のとおりです。

種類 補助金を申請しやすい工事
フルリフォーム
  • バリアフリー化
  • 耐震補強
  • 太陽光発電システムや蓄電池の導入
  • 外壁や屋根の断熱化など
建て替え
  • 耐震化
  • ブロック塀の解体撤去
  • 木造住宅の耐震建て替え
  • 省エネ性能の高い住宅への建て替えなど

住宅のフルリフォームと建て替えはどちらも、省エネ基準への適合など一定の条件を満たすと、住宅ローン減税を利用することが可能です。

また、住宅ローン減税を利用しない場合でも、バリアフリー化などのリフォームであれば所得税や固定資産税の減税措置を受けることが可能です。

 

住宅リフォームで利用できる補助金・助成金については、こちらの記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。

〈関連ページ〉補助金情報|2024リフォームで利用できる補助金・助成金まとめ

住宅の寿命

フルリフォームよりも建て替えの方が寿命が長いのが一般的ですが、どちらを選ぶ場合も「耐久性の低い建材を使用」「設備等のメンテナンスをしない」などの原因で住宅の寿命が短くなる場合もあります。

また「長く受け継がれてきた建物を次世代に残したい」という理由で定期的にメンテナンスをして建物の寿命を伸ばすケースもあるため、フルリフォーム・建て替えどちらの寿命が長いかは、一概に明示できません。

「住宅の寿命」の視点からフルリフォーム・建て替えどちらを選ぶか検討する場合には、長期的な住宅の使い方をご家族で話し合うことをおすすめします。

 

この章では、費用面にスポットを当ててフルリフォーム・建て替えどちらがお得かを解説しました。

フルリフォーム・建て替えを判断する際には費用面以外のメリット・デメリットも比較する必要があるため、次の章で紹介します。

 

築30〜40年の住宅でフルリフォームをお考えの方は、こちらの記事で紹介しているので、あわせて参考にしてください。

〈関連ページ〉築30〜40年一戸建てのフルリフォーム|予算1000万円・1500万円でどこまでなおせるか事例紹介

フルリフォームと建て替えのメリット・デメリット

フルリフォームと建て替えのメリット・デメリットをご紹介します。

フルリフォームと建て替えのそれぞれのメリット・デメリットを比較して、メリットが多いと感じる方法を選びましょう。

フルリフォームのメリット・デメリット

フルリフォームのメリットは、以下のとおりです。

フルリフォームのメリット
  • 工期がコンパクトで、仮住まいが必要な場合でも期間が短く済む
  • 既存住宅の基礎などを再利用するため、工事費用を軽減できる
  • 間取りを変更できるケースもある
  • 家族の思い出を残しながら住宅の機能やデザイン性を向上できる

続いて、フルリフォームには、以下のようなデメリットがあります。

フルリフォームのデメリット
解体後に新たな劣化が発見されると、追加工事が必要になるケースもある構造部や基礎が劣化している場合は、補修に高額な費用が発生する建て替えより自由度が低く、理想の間取りにできない場合がある

上記のようなメリット・デメリットから、フルリフォームは工事費用を抑えたい方や構造部・基礎の劣化が激しくない住宅にお住まいの方におすすめです。

 

リフォーム中の仮住まいについては、こちらの動画で解説しています。

費用を抑えながら住宅のフルリフォームを進めたいという方は、土屋ホームトピアにお問い合わせください。

リフォームに精通したスタッフがライフプランに合った資金計画をご提案いたします。

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建て替えのメリット・デメリット

建て替えのメリットは、以下のとおりです。

建て替えのメリット
  • フルリフォームよりも自由度の高い設計ができる
  • 耐震性能や断熱性能を大幅に向上できる
  • 住宅の寿命をリセットでき、長く住み続けられる

建て替えには上記のようなメリットがある反面、以下のデメリットがあります。

建て替えのデメリット
  • 基礎から解体して住宅を作り直すため、フルリフォームよりも費用が高額になる
  • 不動産取得税や登録免許税などの費用が発生する
  • 工期が長くかかる傾向にあり、仮住まいを用意する手間・費用がかかる

建て替えのメリット・デメリットを踏まえると、建て替えは予算に余裕のある方や長く住み続ける予定のある方に向いています。

フルリフォームの施工事例|費用・工事内容

フルリフォームの施工事例として、以下の費用のケースをご紹介します。

  • フルリフォーム費用1,100万円
  • フルリフォーム費用1,650万円
  • フルリフォーム費用2,200万円

施工事例を参考に、フルリフォームのイメージを膨らませましょう。

※ご紹介するリノベーション費用は、お引き渡し当時の価格です。同じ価格でのリフォームを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

フルリフォーム費用1,100万円

こちらの住宅は二世帯住宅をフルリフォームで、1世帯用の住宅にした事例です。

床暖房の導入やオール電化へ切り替えも実施して、費用は1,100万円でした。

ビフォー
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〈関連ページ〉水を囲む家

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フルリフォーム費用1,650万円

こちらの住宅は、断熱性と耐震性などを向上させて、長期優良住宅にフルリフォームした事例です。

加えて、玄関以外は完全に分離するタイプの二世帯住宅に間取りを変更し、費用は1,650万円でした。

ビフォー
アフター

〈関連ページ〉つなぐ家~長期優良住宅二世帯リフォーム~

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フルリフォーム費用2,200万円

こちらの住宅は、お父さまとの同居を目的にフルリフォームを実施した事例です。

お父さまの居室を設けると同時に、2階のキッチンの撤去や階段の位置の変更などを実施して、費用は2,200万円でした。

ビフォー
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〈関連ページ〉高齢者同居によるリフォーム提案

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土屋ホームトピアの施工事例をもっとチェックしたいという方は、以下よりご覧ください。

施工事例

フルリフォーム・建て替えを依頼する施工業者の選び方

フルリフォーム・建て替えを依頼する施工業者の選び方のポイントは、以下のとおりです。

  • フルリフォーム・建て替えの実績が十分にあるか
  • 要望や目的に合った提案をしてくれるか
  • 費用について丁寧な説明があるか
  • 資金計画のフォローがあるか
  • 担当者との相性は良いか
  • 保証・アフターフォローが充実しているか

フルリフォームと建て替えのどちらも対応できる施工業者を選ぶと、費用の比較をしやすくなります。

また、お得にフルリフォーム・建て替えをするためにも、補助金申請が可能な施工業者を選ぶのがおすすめです。

 

フルリフォームで補助金の利用をお考えの方は、土屋ホームトピアにお問い合わせください。

土屋ホームトピアは、各種補助金申請が可能なリフォーム会社です。

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まとめ

フルリフォームは住宅の構造部や基礎を残して大規模な改修・修繕をするのに対して、建て替えは既存住宅を基礎からすべて解体して住宅を作り直すことで、工事範囲に違いがあります。

フルリフォーム・建て替えで後悔しないためにも、それぞれのメリットだけではなく、デメリットも含めて検討しましょう。

今回紹介した内容を、フルリフォーム・建て替えを決める際の参考にしていただけると幸いです。

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