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断熱リフォームでよくある失敗事例と回避するための対策|メリット・デメリットや注意点も解説

断熱リフォームで失敗したらどうしよう」と不安を感じる方は多くいらっしゃいます。

断熱リフォームを実施しても「効果が実感できない」と後悔するケースもあるため、事前に失敗する要因と対策を把握しておくことが重要です。

今回は、全国で74,404件以上のリフォーム実績がある土屋ホームトピアが、断熱リフォームでよくある失敗事例と回避するための対策を解説します。

このコラムのポイント
  • 断熱リフォームでよくある失敗事例と、失敗を回避するための対策を解説します。
  • 断熱リフォームのメリット・デメリットをお伝えします。
  • 換気もセットで考えるなど、断熱リフォームの注意点をご紹介します。

この記事を読むと、断熱リフォームを成功に導くヒントを得られるので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者
西大條 謙一

土屋ホームトピア 札幌マンション支店
西大條 謙一 札幌マンション支店長/二級建築士

お客様にとってお住まいは大切な財産です。
現状のお住まいの不満点や問題点をお伺いしながら、目には見えにくい快適さや地震に対する安心感をアドバイスさせていただき、末永く安心して暮らせる“家づくり”をモットーに取り組ませていただいております。

断熱リフォームでよくある失敗事例

まず、断熱リフォームでよくある失敗事例をご紹介します。

  • 効果を実感できない
  • 結露が悪化した
  • リフォームしていない部屋との温度差がある
  • 内窓の掃除や開閉を手間に感じる

効果を実感できない

壁のみなど断熱リフォームの範囲が部分的である場合、期待した効果を得られないケースがあります

結露が悪化した

家の隙間を適切に閉じていないために外気が侵入している、もしくは湿気の逃げ場がなくなっていることが原因で、「結露が悪化した」と感じる場合があります

リフォームしていない部屋との温度差がある

「リビングのみ」や「寝室のみ」など断熱リフォームの施工範囲が限られていると、部屋と部屋の温度差が大きくなる場合があります

特にトイレや洗面所など非居室空間を断熱化しない場合、リフォーム後に温度差を感じやすくなるため気をつけましょう

内窓の掃除や開閉を手間に感じる

内窓とは、現在ある窓の内側に新しく窓を設置することで、断熱性アップを期待できます。

内窓の設置後に、「掃除や開閉が手間になった」と感じるケースがあり、具体的な失敗事例は以下のとおりです。

上記は内窓を設置するうえでは避けられないデメリットとなるため、あらかじめ念頭に置く必要があります。

 

内窓(二重窓)を後付けするリフォームについて、こちらの記事で解説しています。

〈関連ページ〉二重窓を後付けするリフォーム|効果(結露、断熱、防音など)、費用、補助金など解説

 

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断熱リフォームで失敗を回避するための対策

断熱リフォームで失敗を回避するための対策は、以下のとおりです。

  • 実績豊富なリフォーム業者に依頼する
  • 隙間を解消して気密性をアップする
  • 家全体を断熱化する
  • 内窓ではなくサッシごと交換する

それぞれ解説します。

実績豊富なリフォーム業者に依頼する

ご自宅の状況を踏まえて適切な断熱リフォームを実施するためにも、実績豊富なリフォーム業者に依頼しましょう。

リフォーム業者に問い合わせる前に、ホームページから業者独自の技術や施工事例などをチェックしておくとスムーズです。

また、断熱リフォーム後に不具合が発生する可能性を考慮して、アフターフォローが充実しているリフォーム業者を選んでください。

隙間を解消して気密性をアップする

高性能な断熱材を使ってリフォームしても、隙間があると外気が侵入して断熱性を損なうため、気密性向上も踏まえたプランでリフォームしましょう。

また、家の隙間から冷気が入り込むと、結露の原因となるので隙間解消の対策は必須です。

窓や玄関ドアの隙間だけではなく、床下や壁のなかを流れる空気「気流」を遮断することも重要となります。

断熱工事の施工内容について説明を受ける際には、どのように家の気密性をアップさせるかリフォーム業者に確認してください。

家全体を断熱化する

リビングのみなど部分的に断熱化しても部屋と部屋の温度差は解消されないので、家全体の断熱リフォームを検討しましょう。

特にご高齢のご家族がいらっしゃるケースでは、室内の温度差によってヒートショックを起こすリスクが高いため、注意が必要です。

なお、断熱材の種類によっては部分的にリフォームするのが難しい可能性もあり、あらかじめリフォーム業者に相談してからリフォーム内容を決めてください。

 

築30年戸建ての断熱性能をあげるといくらかかるのかを、以下の記事で解説しています。

〈関連ページ〉築30年戸建ての断熱性能をあげるといくらかかるのか|断熱リフォーム費用の事例、補助金など解説

内窓ではなくサッシごと交換する

「窓の掃除や開閉の手間が増えるのは避けたい」と考える場合は、内窓の設置ではなくサッシごと交換しましょう。

また、既存の窓の建付けが悪く隙間があるなどの場合は内窓設置では期待する断熱効果を得られないため、サッシ交換も踏まえて検討するのがおすすめです。

サッシ交換には、「既存のサッシに新しいサッシを被せるカバー工法」「壁の一部を壊してサッシごと交換するはつり工法」の2種類があります。

 

断熱リフォーム後の効果を、こちらの動画で解説しています。

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断熱リフォームのメリット・デメリット

続いて、断熱リフォームのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

断熱リフォームのメリットは、以下のとおりです。

  • 外気温の影響を受けにくくなり、夏涼しく冬は暖かい快適な家にできる
  • 家全体を断熱化すれば、温度差によるヒートショックのリスクを抑えられる
  • 騒音が室内に届きづらく、室内の生活音が漏れにくくなるため、音によるストレスが減る
  • 冷暖房効率がアップして、光熱費を削減できる可能性がある
  • 結露を予防し、カビが発生しづらくなるので、掃除の手間やカビによる健康被害を軽減できる

デメリット

断熱リフォームのデメリットは、以下のとおりです。

  • 部分的なリフォームの場合、室内の温度差が解消できない可能性がある
  • 壁や床を一旦解体する必要があり、工事費用が高額になりやすい
  • 断熱リフォームをしても家の隙間をふさがないと、期待する断熱効果を得られない
  • 高い施工技術を持つ施工業者を選ぶのが難しい

上記のデメリットを解消するために、次の章で紹介する注意点を考慮しながらリフォームプランを検討してください。

断熱リフォームの注意点

最後に、断熱リフォームの注意点を解説します。

  • リフォームプランは換気もセットで考える
  • 築年数の古い住宅は耐震性アップも考慮する
  • 日差し対策も実施する
  • 利用できる補助金を確認する

リフォームプランは換気もセットで考える

家の断熱性・気密性を高める際に換気性能を考慮しないと、空気が循環がしづらくなって「熱や湿気がこもる」と後悔するケースがあります。

家の中の空気を自動的に入れ替える24時間換気システムを取り入れると、熱や湿度が室内の一箇所に滞るのを予防できます。

また、24時間換気システムを適切に導入することで室内の空気を清潔に保ちやすくなるため、シックハウス症候群の抑制も期待できます。。

築年数の古い住宅は耐震性アップも考慮する

築年数の古い住宅は、快適性だけではなく建物の安全性も高める必要があるケースが多いため、リフォームプランに耐震補強を含めることも、検討していただけると幸いです。

特に築40年以上の家は旧耐震基準で建築された可能性があり、大規模な地震の際に倒壊・大規模損壊するリスクがあるため注意が必要です。

また、見えない部分の劣化が進んでいるケースもあるので、あらかじめ建物診断や耐震診断で住宅の状態をチェックしてください。

日差し対策も実施する

断熱性・気密性に優れた家は一度熱がこもると放出されにくいという特徴があるので、日差しをカットする対策も大切です。

例えば、「室外にサンシェードや庇(ひさし)を設置する」「遮熱性・遮光性のあるカーテンやブラインドを設置する」などで、室内に太陽の熱が入るのを防ぐ対策も実施しましょう。

利用できる補助金を確認する

断熱リフォームの費用負担を軽減するためも、国やお住まいの自治体で実施している補助金を確認してください。

補助金には予算上限や申込期限が設定されているのが一般的なので、断熱リフォームを検討し始めた段階で調べておくとスムーズです。

加えて、断熱リフォームを実施するとリフォーム減税によって所得税や固定資産税の軽減措置が適用されるケースもあるため、忘れずに利用しましょう。

 

補助金を活用したリフォームをお考えの方は、土屋ホームトピアにお問い合わせください。

土屋ホームトピアは、各種補助金申請が可能なリフォーム会社です。 

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まとめ

断熱リフォームでは、「効果を実感できない」「結露が悪化した」などの失敗を感じるケースがあります。

断熱リフォームでの失敗を回避するために、実績豊富なリフォーム業者に施工を依頼しましょう。

今回ご紹介した内容を、断熱リフォームを検討する際の参考としていただけると幸いです。

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