リフォーム相談BOOK

マンションリフォームはスケルトンも可能|費用・工期など事例紹介、後悔しないリフォーム方法など解説

家族構成や暮らし方の変化、設備の老朽化でマンションのリフォームをご検討中の方へ

マンションにおけるスケルトンリフォームとは何か、マンションではどのような工事ができるのか、費用期間も気になりますよね。

この記事では、全国で74,404件以上のリフォーム実績を持つ土屋ホームトピアが、リフォーム工事の種類、具体的なリフォーム事例、お得にリフォームできる補助金情報などをご紹介します。

このコラムのポイント
  • リフォーム工事の種類、マンションのスケルトンリフォームでできること、スケルトンリフォームor建て替えの判断基準をご紹介します。
  • 実際にマンションでスケルトンリフォームをした事例で、リフォーム内容・費用を確認しましょう。
  • スケルトンリフォームのメリット・デメリットや費用を抑える方法など、事前に必ず抑えたい【重要ポイント5つ】を解説します。

より快適な暮らしのために、後悔のないリフォームを行えるよう、ぜひ最後までご覧ください!

この記事の監修・執筆者
西大條 謙一

土屋ホームトピア 札幌マンション支店
西大條 謙一 札幌マンション支店長/二級建築士

お客様にとってお住まいは大切な財産です。
現状のお住まいの不満点や問題点をお伺いしながら、目には見えにくい快適さや地震に対する安心感をアドバイスさせていただき、末永く安心して暮らせる“家づくり”をモットーに取り組ませていただいております。

マンションリフォームはスケルトンも可能|スケルトンリフォームとは

「お子さまが独立してご夫婦2人の生活になった」「二世帯同居をすることになった」などをきっかけに、リフォームを考える方は多いのではないでしょうか。

大規模な間取り・配置の変更や、配管・配線の交換は、一般的な部分リフォームでは行えないため、スケルトンリフォームで工事をするケースがあります。

はじめに、スケルトンリフォームとはどのようなリフォーム内容なのかを知るために、「スケルトンリフォームの意味」「スケルトンリフォームの範囲」などから確認しましょう。

スケルトンリフォームとは

スケルトンリフォームとは、室内の設備、壁・床・天井などを全て解体し、躯体だけにしてから行う大規模なリフォームのことです。

マンションの場合は、構造体のコンクリートと配管・配線がむき出しの状態まで解体することになります。

スケルトンリフォームでは、「間取りの変更」など自由度が高いリフォームが可能です。

スケルトンリフォーム・フルリフォーム・セミスケルトンリフォームの違い

フルリフォームとは、スケルトンリフォームを含む大掛かりなリフォームのことです。

セミスケルトンリフォームは、壁や床の下地などの状態をしっかり見極めたうえで、住宅の一部を解体して実施するリフォームです。

セミスケルトンリフォームは、スケルトンリフォームに比べて「費用の節約」「工期の短縮」というメリットがあります。

マンションのスケルトンリフォームの範囲

自由度が高いスケルトンリフォームですが、マンションの場合の施工範囲は専有部分のみです。

共有部分である玄関ドア・バルコニー・サッシなどは変更できません。

また、配管は他住戸と共有しているため、自由にリフォームできないケースがあることを、念頭に置いておきましょう。

マンションをスケルトンリフォーム・既存住宅を建て替えどちらがいいの?

「マンションをスケルトンリフォーム」「既存住宅を建て替え」で迷った場合は費用面を比較し、建て替え費用のほうが低い場合は建て替えを選ぶのがおすすめです。

建材・建築技術などが時間とともに進歩しているため、マンションのスケルトンリフォームでは新築以上の住宅性能にはならないためです。

ただし、ご家族の暮らし方にフィットする住まいの基準は、「新しさ」だけではありませんよね。

立地条件などさまざまな要因を検討して、ご家族にとって暮らしやすい方を選択するのがおすすめです。

こちらの記事で、マンション・戸建てをリフォームしたら寿命が何年伸びるのかを確認できます。

〈関連ページ〉築50年のマンション・一戸建てをリフォームしたら何年住めるのか|失敗しないリフォーム方法&中古物件の選び方

 

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リフォーム事例一覧

マンションをスケルトンリフォームした事例|費用・工期など紹介

スケルトンリフォームとはどのようなリフォーム内容なのかを確認できたので、次に実際にスケルトンリフォームを実施した事例の内容や費用・一般的な工期を紹介します。

※ご紹介するリフォーム費用は、お引き渡し当時の価格です。 同じ価格でのリフォームを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

リフォーム費用650万円

こちらは、セミスケルトンリフォームの事例です。

LDKに隣接する壁を解体して間取りを変更し、リフォーム費用は650万円でした。

「住戸外周部への断熱パネル施工」「窓交換」により断熱性能・換気性能を向上させ、内装はキャットウォークを設置するなど、ペットといっしょに温かく気持ちのいい空気の中で暮らせる住宅となりました。

ビフォー
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〈関連ページ〉空気が循環するリビング断熱リフォームと猫目線のLDK

 

リフォーム費用900万円

次に、水まわり以外をスケルトンにして間取りを大きく変更した事例です。

リフォーム費用は900万円でした。

お子さまの独立を機に、LDKとすべての部屋をつなげて行き止まりのない動線の間取りに変更しました。

また「キッチンのパントリー」「LDKの造付け収納」などを設けて生活利便性を向上させ、内装もご夫婦の好みを反映したデザインに変更しています。

ビフォー
アフター

〈関連ページ〉趣味を楽しむ快適空間

 

リフォーム費用1,500万円〜2,000万円未満

最後に、住戸全体をスケルトンにして、水まわり設備の移動も実施した事例です。

リフォーム費用は1,500万円〜2,000万円でした。

LDKの面積を広げて水まわり設備への動線をつくりなおし、個室にはロフト・ウォークスルークローゼットなどを造作しています。

ビフォー
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〈関連ページ〉天井高3mを生かし間接照明と鏡でより広く見せるフルリノベーション

 

土屋ホームトピアには、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります。ぜひご覧ください!

施工事例

 

マンションをスケルトンリフォームする工期の目安

マンションをスケルトンリフォームする工事期間は、一般的には2ヶ月〜3ヶ月前後です。

戸建ての建て替えより短い期間ですが、部分リフォームより長期で、最初の打ち合わせから引き渡しまで半年以上となる場合もあります

またプランニングの段階からスケルトンリフォーム特有の注意点があるため、次に紹介します。

マンションの後悔しないスケルトンリフォーム5つの重要ポイント

ここまで紹介してきたとおり、スケルトンリフォームは建て替え・新築よりも費用を抑えて理想のマイホームを実現できる可能性があります。

とはいえ高額な費用が発生するため、後悔しないプランニングでリフォームを完成させたいですよね。

そこで次に、スケルトンリフォームを実施する際に必ずチェックしていただきたい5つの重要ポイントをお知らせします。

  • スケルトンリフォームを依頼する施工業者の選び方
  • スケルトンリフォームのメリット・デメリット
  • スケルトンリフォーム費用を抑える方法|補助金・減税制度
  • スケルトンリフォーム中は仮住まいが必要
  • スケルトンリフォームできないマンションもある

スケルトンリフォームを依頼する施工業者の選び方

マンションのスケルトンリフォームは、「既存住戸の状況」「リフォーム可能範囲」とご家族のご希望を考え合わせてプランを組み立てる必要があります。

高度な設計と施工技術が必要なため、スケルトンリフォームの施工実績が豊富な業者にリフォームを依頼するのがおすすめです。

以下のような点を総合的に確認して、信頼できる施工業者を選んでください。

  • ホームページに掲載されている施工実績
  • 担当者との相性
  • 口コミ
  • アフターフォロー など

スケルトンリフォームのメリット・デメリット

マンションのスケルトンリフォームには、メリット・デメリットがあります。

デメリットは解消できますが、ご家族にとってデメリットが大きな不安要因となる場合は、スケルトンリフォーム以外の方法(セミスケルトンリフォーム・部分リフォームなど)も検討するのがおすすめです。

マンションのスケルトンリフォームのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット
  • 大きな間取り変更ができる
  • 配管・配線の修繕で老朽化・劣化進行を防ぎ、住戸の寿命が長くなる
  • 断熱・防音などの性能向上
  • 好みのデザインを実現できる
  • 現在のライフスタイルに合わせて収納などをつくりなおせる など
デメリット
  • 部分リフォームと比較して費用が高額
  • 構造や管理規約による制限によって、希望を実現できない場合がある
  • 工期が長い など

上記のデメリットを解消するためには、施工業者に明確に予算を伝えてアイデアを出し合いながらプランを練り上げる必要があります。

前述した施工業者選びを参考に、一緒に理想のマイホームを実現してくれる施工業者を選んでいただけると幸いです。

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スケルトンリフォーム費用を抑える方法|補助金・減税制度

マンションのスケルトンリフォームは費用が高額となる点がネックですが、以下の方法で費用を抑えられます

  • 予算を明確にしたうえで、優先順位を決めてプランを組み立てる
  • 2〜3社に見積もり作成を依頼し、比較して施工業者を決める
  • 予算に合わせて施工範囲を調整する
  • 工期が短い工法を選択する
  • 補助金・減税制度を活用する など

上記の中で補助金・減税制度に関しては、国・自治体がさまざまな制度を実施しているため、もれなく活用しましょう。

特に下記のようなリフォーム内容の場合は、補助金を活用できる可能性があり、減税制度についても優遇措置があります

  • 省エネ性能向上
  • 介護関連
  • 住宅の長寿命化 など

リフォームの際に活用できる補助金について、こちらの記事で詳しい名称・補助額などを確認できます。

〈関連ページ〉補助金情報|2024リフォームで利用できる補助金・助成金まとめ

 

ただし補助金・減税制度は国・地方自治体の政策や予算によって実施状況が変動するため、リフォームを検討し始めた時点での実施状況を確認してください。

土屋ホームトピアは、リフォームにあたって補助金の申請サポートをご依頼いただけるリフォーム会社です。

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スケルトンリフォーム中は仮住まいが必要

スケルトンリフォームは住みながら実施するのが難しいため、お住まいのマンションをスケルトンリフォームする場合は、仮住まいが必要になります。

そのため、予算に仮住まい費用も含めて資金配分をしましょう。

仮住まいの場所からスケルトンリフォームを実施するマンションが遠い場合は、「交通費」のような細かい費用も想定しておくと、リフォーム費用に関する後悔を避けられます。

スケルトンリフォームできないマンションもある

最後に、建物そのものの構造によりスケルトンリフォームができないマンションがあることも、念頭に置いておきましょう。

【スケルトンリフォームができないマンション】

壁が建物を支えている「壁式構造」のマンションは、解体できない壁が多いため完全なスケルトンリフォームは実施できません。

また、マンションの管理規約にリフォームに関する制限が規定されている場合もあるため、事前に管理規約の確認が必要です。

こちらの動画で、マンションのリフォームでできること・できないことを紹介しています。

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まとめ

「マンションのスケルトンリフォームはどんなことができる?」と気になる方へ、工事の種類・メリットとデメリット・利用できる補助金などをご紹介してきました。

スケルトンリフォームのプランニングをする際には多岐に渡る配慮が必要なため、施工実績が豊富な施工業者を選びましょう。

また当初のご希望が叶わない場合でも、アイデア次第で理想のマイホームが完成します。

今回の情報をいかして、快適な住まい作りをご検討いただけましたら幸いです。

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