
空き家リノベーションを検討する際には、過去の事例を参考にしてプランを組み立て、リノベーション前に大きな費用が発生する部分(構造・設備など)の現状を確認することが大切です。
特に築年数が古い空き家は目に見えない部分の劣化が激しいケースがあるため、工事開始後の追加費用などを避けてリノベーションを成功させたいですよね。
そこで今回は、全国で74,404件以上のリノベーション実績を持つ土屋ホームトピアが、空き家リノベーションについて以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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「空き家をどのように活用すればいいか」をスムーズに判断するために、ぜひ最後までご覧ください!
目次
空き家リノベーションの施工事例

長い期間空き家の住宅を見て、「ご家族が快適に暮らすイメージが湧かない」とお困りの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
この章では、空き家リノベーションの具体的なプランを組み立て始める段階で参考にしていただけるよう、空き家リノベーションの成功事例を紹介します。
※ご紹介するリノベーション費用は、お引き渡し当時の価格です。 同じ価格でのリノベーションを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
築32年|リノベーション費用300万円
こちらは、ご自宅隣の空き家になって10年ほどの住宅を防犯目的で購入し、リノベーションした事例です。
1階の間取り・内装を変更によって純和風のデザインを造作し、水回り設備も移動して費用は300万円でした。
〈関連ページ〉雪国の庵〜小樽における吉野窓のつくり方〜
借景で川・林の景色を楽しめる、吉野窓がある茶室を造作しています。

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築20年|リノベーション費用500万円
こちらは、ご家族が相続した空き家をリノベーションした事例です。
「うなぎの寝床」そのものの住宅形状でも通風・採光を確保しやすい「中庭のある間取り」を変更しないことで費用を抑え、内装改修・一部耐震補強などを実施して、費用は500万円でした。
〈関連ページ〉4m×19m.“広々”と子育てできる“狭小”縦長住宅
こちらの記事で、耐震補強の事例・費用などを確認できます。
〈関連ページ〉築40年〜50年以上の木造住宅に耐震補強をする費用|リノベーション事例から費用・工事内容を紹介
壁面の上部に透過性のあるガラスを取り入れるなど、圧迫感を感じさせないおしゃれなデザインを実現しました。

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築96年|リノベーション費用非公開
こちらは、大正時代に建築された倒壊寸前の空き家を生まれ変わらせたリノベーション事例です。
可能な限り既存の構造材を残しながら減築・腐食部分の補強・内装改修・水回り設備設置などを実施しました。


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上の事例のような独特の魅力を持つ古民家リノベーションを検討中の方は、こちらの記事で事例を確認できます。
〈関連ページ〉築30年〜築50年の古民家リノベーション|1000万円でどこまでできるか、ローンを利用できるか
土屋ホームトピアには、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります。ぜひご覧ください。
〈施工事例〉
事例を確認してきたとおり、リノベーションによって空き家が快適な住まいに生まれ変わります!
ただし築年数が古い住宅ほど大規模なリノベーション&費用も高額になるのが一般的なので、次にリノベーション費用の相場も把握しておきましょう。
空き家リノベーションを成功させるためには「現状の見極め」「柔軟なプランニング」が大切なので、実績のある施工会社に設計・施工を依頼すると安心です。
土屋ホームトピアは空き家・古民家などのリノベーション実績が豊富なリフォーム会社ですので、お気軽にお問い合わせください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
空き家リノベーションの費用相場|補助金など費用を抑える方法も紹介

空き家リノベーションの費用は施工内容・地域・施工業者などによって1軒ごとに違うため、明確な費用を提示することはできません。
そこで今回は、土屋ホームトピアが公表しているリノベーション費用の目安を紹介します。
※これからご紹介する費用は相場で、実際のリノベーション費用はさまざまな要因で変動します。 詳細な費用につきましては、リノベーションを依頼する施工業者にお問い合わせください。
部位別リノベーションの費用相場
部位別にリノベーションを実施する場合の費用相場は、以下のとおりです。
リフォーム部位 | 費用相場 |
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キッチン | 約50〜250万円 |
トイレ | 約20〜50万円 |
バスルーム | 約60〜200万円 |
間取りの変更 | 約30〜400万円 |
外壁 | 約60〜200万円 |
屋根 | 約40〜300万円 |
空き家の現状・予算に応じて施工内容を自由に組み立て可能ですので、予算が限られている場合は、優先順位を決めてリノベーションプランを組み立てましょう。
フルリノベーションの費用相場
次に、フルリノベーションの費用相場も紹介します。
住宅種別 | 費用相場 |
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戸建て | 約 650 万〜1,800 万円 |
マンション | 平米(㎡)単価10万~が目安 |
フルリノベーションについても、施工内容によって費用が大きく変動します。
明確に予算を決めて施工業者に伝えたうえで、予算オーバーを避けて適切なプラン提案をしてくれる施工業者を選ぶのがおすすめです。
土屋ホームトピアの費用相場の最新情報を、こちらのページで確認できます。
〈関連ページ〉リフォーム・リノベーションの費用相場
補助金など費用を抑える方法
空き家リノベーションの費用が高額で実施を迷う場合は、以下の方法で予算を抑える工夫を検討するのがおすすめです。
- 補助金・減税制度を活用
- 予算を明確にし、優先順位を決めてプランを組み立て
- 空き家リノベーションの施工実績が豊富な施工業者を選ぶ
以下、これから空き家の物件探しをする場合に費用を抑える方法です。
- 水回りの設備が、比較的新しい物件を選ぶ
- 屋根・外壁の大掛かりな修繕が必要ない物件を選ぶ
- 耐震補強が必要ないなど、構造の状態が比較的良好な物件を選ぶ
上記の中で補助金については、国・自治体が実施しています。
国・自治体の政策・予算によって実施状況が変動するため、空き家リノベーションを検討し始めた段階で活用できる補助金の詳細を確認しましょう。
現在実施されている補助金名・補助額などを、こちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉補助金情報|2024リノベーションで利用できる補助金・助成金まとめ
土屋ホームトピアは、補助金申請のサポートもご依頼いただけるリノベーション会社です。
補助金申請に関する疑問・不安を、お気軽にお問い合わせください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
空き家リノベーションのメリット・デメリット

空き家は、リノベーションによって資産価値が上昇する可能性があります。
一方で、「構造体の劣化」「法規制」などでリノベーションに制限が発生する可能性もあるため、次に空き家リノベーションのメリット・デメリットを紹介します。
メリット
空き家リノベーションのメリットは、以下のとおりです。
- 資産価値の向上
- 古民家の場合は、文化的・歴史的価値を保存しながら活用できる
- 新築よりもリノベーションのほうが、費用を抑えられる可能性がある
- ご自身が居住しない場合は、賃貸転用などの活用方法もある
賃貸転用などの活用方法については、後ほど「空き家をリノベーションしてビジネスなどに活用するアイデア」で紹介します。
上記のメリットより、空き家リノベーションは次の方におすすめです。
- 前所有者から引き継いだ空き家を、大切に受け継ぎたい
- 空き家丸ごとor空いているスペースを利用して、民泊などの新しい取り組みにチャレンジしたい
- 費用を抑えながら、自分たちらしい空間づくりをして暮らしたい
デメリット
空き家リノベーションのデメリットは、以下のとおりです。
- 構造体の劣化・耐震性能不足などにより、費用が高額になる&工期が長くなるケースがある
- 構造体・住宅性能は見ただけではわからないため、ご自身で費用の目安を考えるのが難しい
- 現行の建築基準法などに準じたリノベーションプランにすることで、費用が高額になるケースがある
上記のデメリットが不安な場合・デメリットを解消するのが難しい場合は、建て替え・別の物件探しなどに切り替える選択肢もあります。
上記のメリット・デメリットを踏まえて「空き家リノベーションがご自身にとって最適な選択なのか」を判断する参考にしていただけるよう、次に、空き家リノベーションを検討する前に知っておくべき注意点も紹介します。
空き家リノベーションの注意点

空き家リノベーションは、国の「空き家対策」「良質な住宅ストック」などの政策によって推進されています。
前述したような補助金などの優遇を受けられる一方で以下のような注意点もあるため、「リノベーション費用」「リノベーション後の住心地」などのバランスを検討して実施するかどうかを決めましょう。
- 構造体の劣化程度
- 雨漏り・シロアリなどの発生
- 家の傾き
- 配管・配線の工事規模
- 法規制(増築を希望している場合は建ぺい率・容積率の確認、風致地区でのリノベーションは景観条例など)
ちなみに、ご家族が所有している空き家が長年放置されている場合は、「固定資産税の優遇がなくなる」という危険性もあります。
空き家を放置する危険性について、こちらの動画でも解説しています。
空き家をリノベーションしてビジネスなどに活用するアイデア

空き家は、リノベーションしてご家族が暮らす以外に、以下のような活用方法もあります。
- 売却
- 週末移住・二拠点生活などに活用
- 民泊などの宿泊施設として運営
- 最低限のリノベーションを実施し、賃貸物件とする
- カフェスペースなど、地域の憩いの場として活用
- 安く購入した住宅を、モダンに改装して再販 など
空き家の活用方法について、以下の記事でさらに詳しいアイデアを確認できます。
〈関連ページ〉空き家活用の成功事例|ユニークな事例(田舎の空き家活用プロジェクトなど)、補助金も紹介
少子高齢化により、日本ではますます空き家が増えることが想定されています。
一方で、快適な住環境を求めるアクティブな方が、地方の空き物件を探しているケースもあります。
空き家リノベーションはビジネスに活用できる可能性もあるため、長期的な視点で空き家の活用方法を検討し、ご家族にとって最良の選択をしていただけると幸いです。
土屋ホームトピアは、リフォーム1件ごとに専属チーム体制でご相談を承ります。
物件探しの段階からサポートをご依頼いただけますので、お気軽にお問い合わせください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
まとめ
「空き家リノベーションの成功事例」「ご家族にとって空き家リノベーションが最適な選択なのかを判断する際に役立つ情報」などを紹介してきました。
空き家リノベーションは費用面でも大きなメリットがあり、「自由な暮らし」の可能性を広げる選択肢です。
ただし空き家の状況は1軒ごとに違うため、現状を把握したうえで、長期的な視点でリノベーションプランを検討していただけると幸いです。