
犬と暮らす家をより快適・安全・楽しくするために、リビングを中心としたリフォームを検討している方がいらっしゃると思います。
でも考えるべき項目がたくさんあるため、「犬にとっての快適・安全とは何?どのようにリフォームすればいいの?」と疑問をお持ちではないでしょうか。
そこで今回は、ペットと暮らす数多くの住宅リフォームを手掛けてきた土屋ホームトピアが、犬と暮らす家のリフォームアイデアを紹介します。
犬の習性を取り入れた間取りアイデア・実際のリフォーム事例・内装材や住宅設備の選び方がわかるので、ぜひ最後までご覧ください♪
目次
犬と暮らす家のリフォーム8つのアイデア|犬の習性を間取りに取り入れよう

はじめに、犬が本来の習性に従って快適に暮らせる家づくりをするために、犬と暮らす家のリフォームで、間取りにぜひ取り入れていただきたいアイデアを紹介します。
孤独が苦手|LDK内の居場所が必須
犬は群れをなして生活してきた動物で孤独が苦手です。
そのため、ご家族が集まるLDKに、居場所をつくってあげる必要があります。
例えば以下のようなアイデアで、自然に一緒に過ごせる空間づくりをしましょう。
- 犬が遊ぶ様子を見守りやすいよう、ソファコーナーの近くにおもちゃを出しておけるスペースを確保する
- 飼い主と一緒にくつろげるよう、ソファの横に犬用ベッドを置く
- 暗くて狭い場所が好きなので、収納の下を犬専用スペースにする など
気分で居場所を選びたい|家の中に複数の居場所をつくる
犬は孤独が苦手ですが、人間と同じようにプライベートな時間を持ちたいときもあります。
そのため、以下のようなアイデアで犬が自由に行きたい場所に行けるように配慮したうえで、家の中に複数の居場所をつくるのがおすすめです。
- ドアに、ペットドアを設ける
- ロールスクリーンを間仕切りにする
- 壁に、犬が通り抜けできる穴を設ける など
(例)壁に、ペットが通り抜けできる穴を設けた例

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外に飛び出してしまうことがある|脱走を防げるフェンスやドアが必須
前述したとおり、犬が自由に行きたい場所に行けるよう配慮するのが大切ですが、一方で外に飛び出してしまう危険性がある点にも注意が必要です。
「いつの間にか脱走していた」ということがないように、以下のようなアイデアで犬が動ける範囲を決めるなどの工夫を検討しましょう。
- 玄関ホールと廊下を隔てるドアを設けて、ドアをいつも閉めておく(ドアはガラスが入っているタイプがおすすめ)
- 犬が自由に行ける範囲の窓を、腰窓にする(腰窓とは、人の腰の高さより上に設置している窓のことです)
- 間取りに回遊動線を取り入れて、移動できる範囲を限定しながら、移動距離を長くする など
間取りに回遊動線を取り入れると、犬が家の中を突然走り回る行動(「ズーミーズ」)が起きたときに、家具や壁にぶつかることを防げる点も便利です♪
落ち着いて食事がしたい|食事の場所は人が通らない&死角になる場所
犬は音に敏感なため、人がよく通る場所や騒がしい場所では、落ち着いて食事ができません。
でも基本的には孤独が苦手なため、LDK内&人間から見て死角の場所に、食事場所をつくるのがおすすめです。
また飼い主が犬のお世話をする負担を減らすために、以下の点も意識しましょう。
- 食事場所の近くにペットフードなどを収納できるスペースをつくる
- 食事の様子を見て健康観察ができるように、「死角」を意識しながら飼い主から見えやすい位置に食事場所をつくる
(例)落ち着いて食事ができる専用空間を作り、収納スペースを近くに設けた例

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落ち着いて排泄をしたい|わんこスペースは人の目や動きが気にならない&換気ができる場所
わんこスペースについても、人の目や動きが気にならず、落ち着ける場所を選んで専用空間をつくりましょう。
また臭いが気になるため、飼い主が掃除しやすい配置&十分な換気が可能な場所を選ぶことも大切です。
(例)LDKの奥にわんこスペースを確保した例

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土屋ホームトピアは、「閉め切ったまま換気可能」「ペットの臭いを大幅に削減できる」などの機能を持つ、『DI窓』の開発に携わったリフォーム会社です。
「マンションの高層階でペットを飼っていて換気がしづらい」「不在時間が多くて十分な換気ができない」などでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
散歩・外遊びが大好き|散歩がしやすい動線・足を洗いやすい動線がおすすめ
犬種や個々の体力によりますが、子犬は短時間の散歩や外遊びが1日に数回、成犬も散歩や外遊びが必須です。
そのため、以下のような間取りのアイデアで、散歩をしたり、足を洗ったりしやすい動線をつくりましょう。
- 玄関土間を広くして、散歩や外遊びのアイテムを収納しやすくする
- LDK内に土間・土間内に立水栓を設ける
- LDK直結のテラス・テラス内に立水栓を設ける など
また、庭で外遊びをする場合に備えて、庭に犬が食べられない草花を植えないことも大切です。(チューリップ・スイセン・菊など)
外を眺めるのが好き|飼い主の帰宅・来客の様子が見える犬目線の窓を設置
犬は、「縄張りを守る」「飼い主の帰宅を待つ」などさまざまな理由で頻繁に外を眺めるため、犬目線の窓を間取りに取り入れるのがおすすめです。
(例)犬専用スペースに外を眺められる窓を設置した例

〈関連ページ〉家族6人犬2匹のリゾートSTAY HOME
誤飲・誤食の危険性がある|犬が届かない場所に収納スペースが必要
犬と暮らす家では、犬の生活範囲から以下のような危険を排除することも大切です。
- 犬にとって有毒な食べ物:チョコレート・玉ねぎ・にんにく など
- 化学製品:洗剤・防虫剤・化粧品 など
- 誤飲の危険性があるもの:乾電池・小銭・人間の薬・小さなおもちゃ など
- 感電の危険性があるもの:電源コード・家電製品のコード など
特にキッチンには上記のようなものが多いため、フェンスやドアを設置して、犬が入れないようにすることをおすすめします。
(例)キッチンにフェンスを設置した例

〈関連ページ〉オセロハウス~犬とタイル~
犬と暮らす家をリフォームするにあたって、犬の習性を間取りに取り入れるアイデアを紹介してきました。
次に、紹介してきたアイデアを取り入れたリフォーム事例も、一緒に確認しましょう!
犬と暮らす家のおしゃれなリビング・間取り事例
犬と暮らすためのリフォームを実施したおしゃれな事例をピックアップし、リビング&家全体の間取りを紹介します。
リビングからサンルームで遊ぶ犬を見守れる家
こちらは、リビングとダイニングキッチンの中心に、犬が外遊びを楽しめるサンルームを設けたリフォーム事例です。

〈関連ページ〉家族6人犬2匹のリゾートSTAY HOME
築44年の家を、現在のライフスタイルに合う間取りに変更しました。
サンルームに面するリビング&ダイニングキッチンの窓を開放すると、犬も飼い主も自由に行き来できる空間となります♪
〈関連ページ〉家族6人犬2匹のリゾートSTAY HOME
犬の居場所・遊び場がたっぷり。床暖房で冬も気持ち良いリビング
こちらは、ゆとりのある空間づくり&空間全体のデザインにこだわったリビング事例です。
床材にクラシックなデザインのタイルを使用し、タイルの難点である冷たさを、床暖房でカバーしました。
またリビングにあえて何も置かない空間があるため、犬がのびのび過ごせます。

〈関連ページ〉借景窓をつけたくて
外壁がメンテナンスの時期を迎えたことをきっかけに、室内環境を整えるリフォームを実施しました。
床暖房のほかに、インナーサッシ・機械排気設備を設置し、犬との暮らしがますます快適になりました♪
〈関連ページ〉借景窓をつけたくて
セミオープンの空間で、犬も飼い主も落ち着くリビング
こちらは、目線から上の空間をゆるやかにつなげて、リビング・書斎・ダイニングをゾーニングしたリフォーム事例です。
壁があることで、犬も飼い主も家族や来客の目線を気にせずにくつろげます。
書斎には、ほら穴のような犬専用スペースも設けました。
〈関連ページ〉オセロハウス~犬とタイル~
ほかにも、キッチン奥の勝手口にパントリーを設けて、ドアの位置を変更しています。
ドアを空けたときに、ダイニングまで外の空気が流れ込みづらくなりました。
犬のお散歩から帰ったら、勝手口の水道で足を洗ってキッチンから入室できる点も便利です♪


〈関連ページ〉オセロハウス~犬とタイル~
犬と暮らす家の中心となるリビング事例・間取り事例を紹介してきました。
「大切な愛犬と暮らす家がどうしたらもっと快適になるのか」と考える際に、参考にしていただけると幸いです。
土屋ホームトピアには、今回紹介しきれなかった施工事例がまだたくさんあります。
ぜひご覧ください!
〈施工事例〉
ペットと暮らす家はお手入れを意識した内装材・設備選びも大切

最後に、ペットと暮らす家におすすめの内装材・設備選びのポイントも確認しましょう。
犬以外のペットと暮らす家にも活用できます♪
項目 | おすすめ | |
---|---|---|
内装材 建具 | 壁紙 | ・ペット対応機能つき(汚れ・傷がつきにくい) ・腰壁を設ける(キッチンパネルを腰壁にすると、お手入れしやすい) ・消臭機能つき など |
床 | ・滑りにくく柔らかい床材を選ぶ(ペットの足腰に負担がかからない) ・カーペットは必要最低限にして、フローリングを採用する(掃除がしやすい) ・一部に土間スペースを設けると、暑い夏に体の熱を冷ませる ・クッション性のある床材は音が響きにくい など | |
その他 | ・吸音パネル・吸音ボード・防音ドアなどを採用して、鳴き声を漏らさない | |
設備 | ・排泄場所に24時間換気の排気口を設置する ・「DI窓」を採用する(閉め切ったまま換気できる・断熱性が高いなどの機能を持つハイブリット窓) |
リフォームが完成してから「もっと暮らしやすい家づくりができたかも...」と後悔しないように、ぜひ上記のポイントを参考にしてください。
こちらの記事で、猫と暮らす家のアイデアも紹介しています。
〈関連ページ〉猫と暮らす家のアイデアと実例|猫がのびのび暮らせる&危険に遭遇しない家のつくり方
こちらの動画でも、ペットと暮らすリフォームについてお話ししています。
まとめ
犬と暮らす家をおしゃれ・快適・安全にリフォームできるように、犬の習性をいかした間取りアイデア、リビングの事例などを紹介してきました。
リフォームプランに取り入れるべきポイントがたくさんあるので、ぜひ今回紹介した情報を参考にしていただけると幸いです。
また犬の性格や行動、犬との暮らし方について詳細を把握したうえで、最適なプラン提案をしてくれる施工業者を選ぶことも、リフォーム成功の大切なポイントです。
ぜひ2〜3社に相談をして、プラン提案力・対応力・施工技術ともに信頼できる施工業者を選んでください。
犬と暮らす家のリフォームを任せられる施工業者をお探しの方は、土屋ホームトピアにお問い合わせください。
土屋ホームトピアは、全国各地で68,000件以上のリフォーム実績を持つリフォーム会社です。
リフォーム1件ごとに専属チーム体制でご家族をサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。