コンクール受賞歴
Data
- 家族構成
- 2人
- 築年数
- 22年
- 構造
- 木造
- 工事面積
- 127㎡
- 工事費
- 1,000万円以上
リフォームのきっかけ
敷地内に別棟事務所(新築時からの付帯建物)がある事を気に入って購入した中古住宅。事業を営んでいる関係で防犯上、窓を増やしたくないが、今の状態は薄暗く解放感がない。
平屋で四方を部屋に囲われた中庭に憧れているので、2人暮らしでは広い2階を撤去したい。
事業上の緊急時には住宅資産を売却、資金化する事も考えている。
プランナーからのコメント

- 仙台支店
プランナー - 髙宮和也
平屋にすると床面積が減少し売却価格が下がる。それに2階解体や屋根の再構築工事で予算内におさまらず、多くの産廃は環境負荷になってしまう。
現状はリビング吹抜け窓が2階腰壁により、光が建物の奥にまで届かず、天窓が充分に活かされていません。そこで階段ホールを最低限拡張して、手摺や階段形状の工夫で建物中央にまで光が届く「中庭」を作りました。
2X4工法のため、間取り変更に伴う耐震性の低下が起きないよう40㎡以下で耐力壁線区画とし、既存の1.1倍になるよう壁面量を増強しました。
改修前後で照度を測定したところ、改修後の中庭ホールは約15倍の数値を示しました。
耐震性:既存Iw値1.19→改修後1.30
リフォームした部位
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- 部位
- リビング
天窓と高窓からの光が、家の中心まで届き明るくなりました。
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- 部位
- リビング
階段ホールとリビングの仕切りはガラス戸。季節に合わせて空気の流れを調整できます。
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- 部位
- ダイニング
耐震壁を活かしたデザイン。
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- 部位
- ダイニング
以前は閉鎖的でしたが、開放的になりました。
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- 部位
- 洗面室
2階天窓からの明かりが入ります。
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- 部位
- 階段
手摺りにはアクリル板を入れて、安全対策に配慮。
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- 部位
- 2階
光を遮っていた腰壁をアイアンの手摺りへ変更して、光が奥まで行き届くようになりました。
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- 部位
- 既存図
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- 部位
- 提案図
施主様のご感想
「使わない2階をあえて外気との中間層として残し、1階の天井を直接外気に触れないようにすることで、1階の冷暖房を省エネ化できる」という発想は私達にはないものでした。
また、平屋にしていたら工事費だけでなく、売却時価格にも不安があったと思います。
2階を残しながら素敵な中庭ホールができ、1階の中心が明るくなったのは驚きです。