
オール電化住宅でエコキュートを使用していて、「ガスのほうが便利だった」と感じている方は、意外と多くいらっしゃいます。
でも、オール電化からガスに戻すにあたって「エコジョーズなどの給湯器価格」「工事費用」「月々の光熱費」の負担が大きい場合は、ガスに戻すのが得策ではない可能性がありますよね。
そこで今回は、全国で71,587件以上のリフォーム実績を持つ土屋ホームトピアが、オール電化からプロパンガス・都市ガスに戻すリフォームについて以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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オール電化からガスに戻すにあたって、「初期費用・月々の費用の把握」「施工業者選び」が重要なポイントになります。
この記事で、オール電化からガスに戻すことで便利に&お得に生活していく方法を確認してください!
目次
オール電化からプロパンガス・都市ガスに戻す費用相場

オール電化からガスに戻す際には、ご自宅の状況によって100万円以上の工事費用が発生する可能性があります。
そこではじめに、さまざまなパターンの工事内容を想定して、工事費用の相場を紹介します。
- オール電化からプロパンガスに戻す
- オール電化から都市ガスに戻す
月々の光熱費を抑える方法も、一緒に確認しましょう。
オール電化からプロパンガスにする工事費用の相場

オール電化からプロパンガスにする場合の工事費用の相場は、以下のとおりです。
※一般的な費用相場のため、詳しくはガス工事の施工業者にお問い合わせください。
内訳 | 費用の相場 |
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ガスボンベ設置工事・キッチンへガス配管引き込み工事 | 20万円前後 |
給湯器本体価格※(エコジョーズを想定) | 30万円前後 |
給湯器設置工事 | 5〜10万円前後 |
置き型ガスコンロ購入orビルトインガスコンロ設置工事 | 2〜10万円 |
エコキュート処分費用 | 2万円前後 |
合計 | 59〜72万円前後 |
※オール電化からプロパンガスに戻す場合、給湯器の選択肢が複数あります。後ほど「オール電化(エコキュート)からガスに戻す場合の給湯器の選び方」で各給湯器の特徴を紹介します。
オール電化から都市ガスにする工事費用の相場
オール電化からガスに戻す際に、以下の状況であれば、都市ガスを利用するのが一般的です。
- ご自宅の近くに都市ガス本管がある
- キッチンに都市ガス配管を引き込み済み
オール電化から都市ガスにする場合の工事費用の相場は、以下のとおりです。
※一般的な費用相場のため、詳しくはガス工事の施工業者にお問い合わせください。
内訳 | 費用の相場 | |
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都市ガス配管工事 | 自宅近くに都市ガス本管あり | 10〜20万円 |
キッチンへガス配管引き込み済み | - | |
給湯器本体価格(エコジョーズを想定) | 30万円前後 | |
給湯器設置工事 | 5〜10万円前後 | |
エコキュート処分費用 | 2万円前後 | |
合計 | 47〜62万円前後 |
また、ご自宅の近くに都市ガス本管がない場合でも、「一番近くの都市ガス本管からの本管延長工事」を施工業者やガス会社に依頼できます。

また給湯器本体の種類・容量・グレードによって費用が大きく変動する可能性があるため、予算を明確に決めたうえでオール電化からガスに戻すプランを組み立てましょう。
こちらの記事で、費用を抑えて実家のリフォームをする方法を確認できます。
〈関連記事〉実家や持ち家の老朽化に対応するお金がない|お金のかからない建て替え・耐震などのリフォーム方法
オール電化からガスに戻して月々の光熱費を抑える方法
オール電化からプロパンガス・都市ガスにする費用は、エコキュート交換費用と大きく差がありません。(エコキュートの交換費用は、40〜60万円前後が相場です)
ここで気になるのが、オール電化からガスに戻すと住宅の熱源が「ガス+電気」となるため、「オール電化よりも光熱費が大幅にアップするのでは?」という点ではないでしょうか。

ただし以下の方法で月々の光熱費を抑えられる可能性があるため、ぜひ検討してください。
オール電化からガスに戻して月々の光熱費を抑える方法 |
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※「プロパンガスの熱量は都市ガスの約1.5倍」という点を加味して、値下げ交渉額を計算するのがおすすめです。
こちらの動画でも、光熱費が安くなる方法についてお話ししています。
ちなみに、「オール電化住宅だけどキッチンでガスを使う・ガス乾燥機を使う」という方法も可能です。
「オール電化」or「ガス+電気」どちらが最適な選択かは、ご家族によって違うため、次に紹介する施工業者の選び方を参考にして、ご家族にとって最適な選択をサポートしてくれる施工業者を選んでください。
オール電化からガスに戻すことを検討中の方は、土屋ホームトピアにご相談ください。
71,587件以上のリフォームを実施してきた経験と技術力をいかして、ご家族にとって最適なプランを提案いたします。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
オール電化からガスに戻す工事を依頼する業者の選び方|特にプロパンガスの業者選びに注意

オール電化からガスに戻す工事を依頼する業者選びの際には、以下をポイントにして複数数社をチェックするのがおすすめです。
業者選びのポイント |
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信頼できる施工業者に出会うことは、これからもご自宅のお困りごとをいつでも相談できる心強い存在を得ることにつながります。
ぜひ気になっている2〜3社の施工業者に実際に問い合わせをしてみて、対応力・提案力などを見極めながら上記の点をチェックしてください。
オール電化(エコキュート)からガスに戻す場合の給湯器の選び方|特徴、本体価格、寿命を確認

「オール電化からガスに戻す費用は、ガス給湯器の本体価格に大きく左右される」と前述しました。
そこで次に、オール電化(エコキュート)からガスに戻す場合の、給湯器の選択肢を紹介します。
- 従来型の給湯器
- エコジョーズ
- ハイブリット給湯器
- エネファーム
各給湯器の特徴・本体価格・寿命を、一緒に確認しましょう。
従来型の給湯器
従来型の給湯器は、水道配管を通って給湯器内に入ってきた水を、ガスを燃焼させた熱によってお湯にします。
ガスを燃焼させる際に給湯器内の空気も高温になって危険なため、排気口から高温になった空気を排出して給湯器内の環境を守る仕組みです。

エコジョーズ
エコジョーズは、従来型の給湯器が排気口から排出していた高温の空気も利用して、お湯を作り出します。
当然、お湯を作り出す熱効率が従来型の給湯器よりも高いため、ガス代を抑えて使用できます。

ハイブリット給湯器
ハイブリット給湯器は、「電気温水器の仕組み」「ガス給湯器の仕組み」をあわせ持つ給湯器です。
電気料金が安い時間帯にお湯を貯湯しておき、貯湯しておいたお湯を使い終わった場合には、運転がガス給湯器に切り替わって短時間でお湯を使えます。

ただしハイブリット給湯器は2010年に新しく発売された機器のため、実際の寿命は、今後のデータを蓄積してみないと明確にわからないのが現状です。
エネファーム
エネファームは、ガスを使って電気を作り出す&発電機能を持つ機器です。
電気を作り出す際に発生する熱を活用してお湯をつくり、お湯を貯湯する機能もあわせ持っています。

エネファームも2009年に新しく発売された機器のため、実際の寿命を知るために、データを蓄積していく必要があります。
オール電化からガスに戻す際の給湯器の選択肢を紹介してきました。
各給湯器の特徴が明確なため、気になる給湯器の使い勝手やメンテナンスの頻度などを、ぜひ施工業者に問い合わせてください。
また給湯器はリースで使用する方法もあるため、初期費用を抑えたい場合には検討してみるといいかもしれません。
オール電化からガスに戻す工事・給湯器選びなどについてのご相談は、土屋ホームトピアが承ります。
全国各地に拠点がございますので、お近くの拠点にお問い合わせください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
オール電化をやめる手続き、工事の流れ

「オール電化からガスに戻す費用」「エコキュートから交換できる給湯器の種類」を確認してきたので、次に「オール電化をやめる手続き」「工事の流れ」も簡単に把握しておきましょう。
オール電化をやめる際には、以下の手続きが必要です。
- 電気料金プランの変更
- (プロパンガスの場合)ガス会社と契約
オール電化から都市ガスにすると想定して、工事の流れを紹介します。
オール電化からガスに戻す流れ |
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都市ガス本管から敷地内への配管を入れる工事、ガスメーター設置工事 ↓ 敷地内から住宅内への配管を入れる工事 ↓ エコキュート撤去、住宅内にガス機器設置、給湯設備設置工事 ↓ 都市ガス会社作業員がガスを開栓 ↓ 使用開始 |
プロパンガスの場合は、プロパンガス会社を決めることから始めます。
前述した「従量料金単価」の値下げ交渉にチャレンジする場合は、近隣のプロパンガス会社を複数ピックアップし、交渉に応じてくれるプロパンガス会社を根気よく探してみてください。

契約期間内の契約解除には違約金支払いが発生するため、長いお付き合いになることを念頭に置き、対応・サービス内容などを見極めてプロパンガス会社を選びましょう。
オール電化からガスに戻すメリット・デメリット

最後に、オール電化からガスに戻すメリット・デメリットを改めて確認しましょう。
オール電化からガスに戻すメリット・デメリット
オール電化からガスに戻すメリット・デメリットは、以下のとおりです。
オール電化からガスに戻すメリット |
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オール電化からガスに戻すデメリット |
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オール電化からガスに戻すことを希望している場合には、次に紹介する「オール電化からガスに戻すタイミング」が訪れたときにスムーズに手続きや給湯器選びができるよう、気持ちの準備をしておきましょう。
オール電化からガスに戻すタイミング
オール電化からガスに戻すことを希望していても、家全体の熱源を変更する決断は、簡単にはできませんよね。
実際にオール電化からガスに戻した経験のある方は、以下のようなタイミングで工事を実行しているため、参考にしてください。
オール電化からガスに戻す最適なタイミング |
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基本的には、10年以上使ってきたエコキュートが故障し、保証期間・部品保管期限も過ぎているうえに、以下のようなストレスを日常的に感じている場合に、オール電化からガスに戻す方が多数です。
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エコキュートの寿命は20年以内が目安で、故障の前に「エラーメッセージが頻出する」などの症状が出るのが一般的です。

まとめ
オール電化住宅にお住まいで「ガスに戻したい」とご希望の方へ、ガスに戻す際に必要な費用・給湯器選びなどについて解説してきました。
オール電化からガスに戻す際の初期費用は、エコキュートを導入する費用と大きく変わりません。
また、生活の熱源が「電気のみ」「電気+ガス」どちらであっても、メリット・デメリットがあります。
今回紹介した情報を参考にして、ご家族にとってよりスムーズに&快適に暮らせる環境を整えていただけると幸いです。