リフォーム相談BOOK

リフォームの見積もりは、なぜ業者によって違うのですか?

リフォーム事例一覧

リフォーム見積もりの違いを4つのポイントでご紹介致します。

たとえば3社のリフォーム業者に同じ内容で見積もりをお願いした場合に
A社600万円  B社400万円 C社300万円 など
見積もりの書式も金額も全く違うという場合がございます。
なぜ同じ話をしたのに、このようにリフォームの
見積もりが違うのでしょうか?
ということで 今回は「 なぜ業者によって価格が違うの? 」
というテーマで、ご説明させていただきます。

1.リフォームでどの部分からの工事か?

リビングの床・壁・天井をリフォームした場合の価格は、A社20万円、B社50万円。
なんと2.5倍の差があるということがございます。
これは、リビングの工事をするときに、どの部分から工事するか? という差になります。
実は、建物は見える部分は3割弱、見ない部分は7割強あると言われております。

つまり、A社は床材を今の床材の上に上貼り、クロスは表面だけを張替なので、20万円の価格となり、B社は寒さや結露の問題を予測して、上の図の3からの、木下地まで剥がして、断熱材を入れる工事が含まれての50万円という内容の違いになります。
同じ内装工事でも、結露で表面が汚れてのリフォームの場合は、B社の提案。
断熱も結露も問題ない場合は、A社の提案が良いということになります。
同じお部屋の大きさでも、リフォームはどの部分から工事をするのかで、大きく価格は異なってきます。

2.職人さんの施工技術の違い

住宅の性能面を大きく左右する1つに、施工技術の違いがございます。
なかなか、一般の方には判断が難しい部分になりますが、できるだけわかりやすい部分でご説明させていただきます。
建築現場でフロア(床材)を貼る前に、通常はコンパネ(合板)という下地の合板を施工するのですが、隙間なくきれいに釘打ちしている下地と、隙間だらけでビスで施工している現場があると、一般の方は前者の、隙間なくコンパネが貼っている現場の大工さんの方が、丁寧に施工しているように見えます。

実は、コンパネをきれいに並べてくぎ打ちするのは、大工さんの手間としては楽な方です。
一方で、下図のように、コンパネとコンパネの間を空けて、ビス留めする大工さんの手間は、前者の倍以上かかります。

なぜ隙間を空けてビス留めするかというと、床なり防止の為です。
間なく釘打ちをしますと、コンパネが反ってきて、上から踏むとコンパネとコンパネがこすれて床なりがします。
このように、同じ下地の施工でも、手間も時間も倍以上違いますので、施工費も変わってきます。

3.調整が多くされる商品価格の違い

構造や施工技術は一般の方には難しい部分があり、見積もり比較の場合は、同じ商品で比較される場合がありますが、ここにもちょっとした見極めが必要となってきます。
商品価格の違いは、下記の2つの内容がございます。

①取引先のメーカーとの関係
リフォーム業者は、良く使うメーカーでよく使う商品は安く仕入れることができますが、あまり使わないメーカーの商品は、仕入れが高くなってしまいます。
どのような業界でも同じようなことがあるかと思いますが、リフォーム業者も同様です。
そのような意味では、地元で数多く施工しているリフォーム業者や、大手のリフォーム業者、ハウスメーカーがやや有利となります。

②商品価格の見せ方の違い
上記のように、商品の仕入れ価格に、通常はリフォーム業者の利益をプラスして見積もりを作成します。
しかし、一般の方は同じ商品、同じ品番の価格を比較されることを、リフォーム業者側もわかっているので、商品を安く提示して施工費などに利益を上乗せして調整している業者もあります。
なので、単純に商品価格だけで高い安いの判断をされない方が良いかと感じます。

4.リフォームされる方は何を基準にしているのか?

ここまでのご説明から、単純に価格だけで比較しない方が良いということは、ご理解できたかと思います。
では、何を基準に業者や見積もりを判断するかということになります。
こちらは、実際にリフォームされた方のアンケートデーターとなっておりますので、ご参考になればと思います。

インターネットリフォームマッチングサイトのデーターとなりますが、他の機関のアンケート結果のデーターも、同じような傾向がございます。
50代の私のイメージですと、インターネットで商品を買ったりする場合は、少しでも安いところを探して・・・ というイメージでしたが、リフォームは全く違った結果に、驚きでした。

1位 担当者の人柄
2位 自分たちを理解してくれた
3位 提案内容が要望に合っていた
4位 担当者の説明がわかりやすかった
5位 現調時に家の状態をよく見てくれた
ということで、私のイメージしていた価格的なことは、8位にやっと出てくる程度です。

5.まとめ

ここまでの内容を読んでいただき、ありがとうございました。

今までご説明させていただきましたが、同じプラン、同じ商品を使ったリフォームでお見積りをしたとしても、
どの部分から施工するのか?
どのような施工技術があるのか?
どのようなメーカーの商品を安くできるのか?
という部分が業者によって違い、見積もりも倍以上の違いがでてきます。
そのような中で「 お客様のために 」 どのようなご提案をするかは、担当者を通じて会社の取り組みが重要に感じます。
「 契約をいただく 」 ことが目的か?
「 リフォームで人を幸せにする 」 ことが目的か?
これらには、大きな違いがございます。

「 リフォームで人を幸せにする 」 ことを目的に、今後も少しでもお役に立てる情報発信をしてきたいと思います。
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