
実家を二世帯住宅にリフォームすることを検討している方へ。
さまざまなメリットをイメージすると同時に、費用や間取りについて疑問・不安も感じているのではないでしょうか。
今回は全国で数多くの二世帯住宅リフォームを手掛けてきた土屋ホームトピアが、二つの世帯のニーズを満たすリフォームを完成させる方法を紹介します!
このコラムのポイント |
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実家の二世帯住宅リフォームが可能かどうかを判断する重要なポイントとして、今回は費用面にスポットを当てて役立つ情報を紹介します。
ぜひ最後までごらんください!
目次
二世帯住宅の間取りは3パターン|メリット・デメリットを紹介

実家を二世帯住宅にリフォームする際の間取りパターンは、大きく分けて3つです。
間取りパターン | 概要 |
---|---|
完全分離 | ・生活空間を完全に分離 ・各世帯専用の生活空間・住宅設備がある |
完全共有 | ・生活空間・住宅設備を完全に共有 ・各世帯専用の空間は個室のみ |
一部共有 | LDKなどの生活空間、お風呂・キッチンなどの住宅設備の一部を共有する |
各パターンのメリット・デメリットも簡単に確認しましょう。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
完全分離 | ||
建築費用 建築後の費用 |
費用を分けやすい | 二世帯合計で高額になるのが一般的 |
プライバシー | 確保しやすい | 間取りによる |
完全共有 | ||
建築費用 建築後の費用 |
費用を抑えやすい | 費用分担の話し合いが必要 |
プライバシー | 間取りによる | 確保しづらい |
一部共有 | ||
建築費用 建築後の費用 |
予算に合わせて調整しやすい | 共有部分の選択によって高額になることがある |
プライバシー | 間取りによる |
上記のほかにも、「世帯間で育児・介護などを協力し合うか」・「一緒に過ごす時間がどの程度か」などによって、メリット・デメリットが生まれます。
間取りパターンの選択は、各世帯の予算・ライフスタイルなどに合わせて検討しましょう。
次に、実家を二世帯住宅にリフォームするにあたって参考になる費用・間取りの実例を紹介するので、参考にして頂けると幸いです!
実家を二世帯住宅にリフォームする費用・間取りの実例|完全分離・完全共有・一部共有

実家を二世帯住宅にリフォームする際の費用・施工内容はさまざまです。
完全分離・完全共有・一部共有のパターンごとに二世帯以上の実例も紹介するので、参考にしていただけると幸いです!
※紹介するリフォーム費用は、リフォーム当時のものです。施工内容・地域・施工業者などによって費用が変化するため、詳しくはリフォームを依頼する施工業者にお問い合わせください。
完全分離
はじめに、実家を完全分離の二世帯住宅にリフォームした費用・間取り実例を紹介します。
リフォーム費用 668万円、築38年の住宅
こちらは、築38年の実家を「玄関のみ共有する完全分離型の二世帯住宅」にリフォームした実例です。
一階世帯はキッチンの位置変更以外は大きく手を加えず、二階に新しい世帯に必要な間取り・住宅設備をすべて取り入れました。
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一階世帯・二階世帯それぞれに、好みのデザインでおしゃれな空間となりました。


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リフォーム費用 1,850万円、築33年
こちらは、築33年の実家を「玄関も分離した完全分離の二世帯住宅」にリフォームした実例です。
コンパクトな二階を子世帯(3人)で使用するため、わずかなスペースも無駄にしないように間取りプランを練り上げました!


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面積の広い一階を分割し、一部を子世帯の玄関・水回りとしています。
また二階に勾配天井を採用し、限られた面積であっても開放的な空間づくりに成功しました。
セルフビルドがご希望だったため、綿密なプラン組み立て・アドバイスのうえで、施主様と土屋ホームトピアが共同で作り上げた、味わい深い住宅が完成しています♪


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土屋ホームトピアは、ご家族の資金計画等を丁寧に伺った上で、ご希望を最大限に実現するリフォームプランを提案いたします。
お気軽にお問い合わせください。
リフォーム費用 2,278万円、築26年
こちらは、築26年の実家を「玄関のみ共有する完全分離型の二世帯住宅」にリフォームした実例です。
二階を増築して必要な部屋数・水回り設備のためのスペースを確保し、断熱・外壁改修なども実施しています。
〈関連ページ〉二世帯新生活。思いのたけをおもいっきり!
二階世帯は、デザインテーマの「北欧クラシカル」を、細部のディテールまでこだわって実現しました。


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完全共有
次に、実家を完全共有の二世帯住宅にリフォームした費用・間取り実例を紹介します。
完全共有の二世帯住宅は費用を抑えやすい点がメリットですが、躯体の状況・施工内容などによって、新築同様の費用となるケースがあります。
リフォーム費用 1,800万円、築35年の住宅
こちらは、実家を「二世帯+12匹の猫」が快適に暮らせる住宅にリフォームした実例です。
各世帯が暮らしやすいように間取りを調整し、換気計画の見直し・猫専用の部屋の造作(キャットウォーク)なども実施しました。
〈関連ページ〉光と風と雪の回廊/12匹の猫と、風を感じる2世帯住宅
猫専用の部屋はニオイ対策・脱走対策などを実施し、将来は通常の部屋としても使えるデザインとしています。

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猫と暮らす家のリフォームを検討中の方は、こちらの記事をごらんください。
〈関連ページ〉猫と暮らす家のアイデアと実例|猫がのびのび暮らせる&危険に遭遇しない家のつくり方
リフォーム費用 2,500万円、築41年
こちらは、長く賃貸物件として活用していた実家を、3つの世帯が暮らせる住宅にリフォームした実例です。
コンパクトな面積の中で各世帯の個室を確保し、家族全員が集まるLDKの面積を広げました。
また水回り改修のために、一部増築も実施しています。
〈関連ページ〉母と家族が過ごした家
リフォームの懸念点だった「断熱材が入っていない」・「耐震性が心配」などを解消し、エアコン1台で快適に暮らせる住宅が完成しました!

〈関連ページ〉母と家族が過ごした家
リフォーム費用 3,400万円、築26年
こちらは、事務所兼住宅を、3つの世帯が快適に暮らせるようにリフォームした実例です。
増築をご希望でしたが、今後も家族構成が変わることを想定して、可変性のある設計で増築を回避しました。
〈関連ページ〉増築なしでも納得!~7人7様で暮らす維持費も考えた家~
一階LDKは、ご家族7人がゆったりとくつろげる&来客対応もできる大空間です。
二階には、お子さまが気兼ねなく過ごせるサブリビングを設けました。


〈関連ページ〉増築なしでも納得!~7人7様で暮らす維持費も考えた家~
一部共有
最後に、実家を一部共有の二世帯住宅にリフォームした費用・間取り実例を紹介します。
一部共有の二世帯住宅リフォームは、予算に合わせて施工内容を調整しやすい点が魅力で、リフォームプランによって費用をぐっと絞ることも可能です。
リフォーム費用 204万円、築38年の住宅
こちらは、築38年の実家を「玄関・お風呂を共有する二世帯住宅」にリフォームした実例です。
各世帯の家族構成・ライフスタイルに合わせて、個室の面積をしっかり確保しながら間取りを変更しました。


〈関連ページ〉家族の絆とボクらのぷらいべーとりびんぐ
一貫してスタイリッシュなデザインにこだわり、ホテルライクな住宅が完成しました!

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リフォーム費用 1,300万円、築19年の住宅
こちらも、実家を「玄関・お風呂を共有する二世帯住宅」にリフォームした事例です。
一階世帯の間取りには手を加えず、二階世帯を「増築+収納量重視の間取りに変更+ロフトを造作」しました。
〈関連ページ〉4世代が暮らす家でのロフトの効用~農家を継承する3世帯住宅~
二階世帯は子育て中で荷物が増えていくため、リビング内にロフトを造作して余裕のある収納量を確保しました。

〈関連ページ〉4世代が暮らす家でのロフトの効用~農家を継承する3世帯住宅~
リフォーム費用 2,600万円、築20年の住宅
こちらは、軽量鉄骨造のため、施主様のご希望だった増築が難しい状況だった住宅です。
既存構造を綿密に調査したうえで役所との協議を実施し、最終的には増築が実現しました!
〈関連ページ〉7.71平米に掛けた想い
二階世帯のLDKは、勾配天井の広々とした空間です。
構造上の制約により増築部分のみ天井が低くなるため、天窓を設置して開放感を生み出しました!


〈関連ページ〉7.71平米に掛けた想い
実家を二世帯住宅にリフォームした費用・間取りの実例を紹介してきました。
ごらんいただいたように、リフォーム費用は施工内容や建物の現状などよって上下します。
また予算に合わせて施工内容を調整できる可能性があるため、まずは気になる施工業者にご家族の希望間取りなどを伝えて、見積もり作成を依頼しましょう!
実家の二世帯住宅リフォームを検討中の方は、土屋ホームトピアにお問い合わせください!
土屋ホームトピアは、全国で68,000件以上のリフォーム実績を持つリフォーム会社です。
経験豊富なスタッフがご希望を伺いますので、お気軽にご相談ください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
また、こちらのページで施工内容別の費用相場を詳しく紹介しているので、ぜひごらんください♪
二世帯住宅リフォームの費用負担を軽減する補助金・減税などのお得な制度

二世帯住宅リフォームの費用実例を確認して、改めて費用負担の大きさに不安を感じた方も多いのではないでしょうか。
現在、国は良質な住宅のストックを目的として、リフォームや新築に対する補助金・減税制度を実施しています。
二世帯以上のための住宅リフォームを対象とした主な補助金・減税制度を紹介するので、ぜひ確認してください!
補助金
二世帯以上の住宅リフォームを対象とした主な補助金制度は、以下のとおりです。
名称 | リフォーム内容 |
---|---|
子育てエコホーム支援事業事業 | 主に子育て世帯のリフォーム |
長期優良住宅化リフォーム推進事業 | 耐震性能アップ・省エネ性能アップなど |
次世代省エネ建材の実証支援事業 | 住宅の高断熱化 |
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 | 省エネ性能を高める断熱材・窓・ガラスに交換 |
各地方自治体が実施している制度 | 自体によって内容が違う |
※上記は、2024年1月時点で実施されている補助金・減税制度です。
補助金制度の実施状況は、受付終了・再受付・新設など変動するため、申請を検討する時点での最新情報を確認してください。
上記で紹介したような補助金制度の多くは、施工業者を通じて申請が必要です。

土屋ホームトピアは、各補助金制度の申請が可能なリフォーム会社です。
申請サポートを実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
減税制度
二世帯住以上の住宅リフォームを対象とした主な減税制度は、以下のとおりです。
- 住宅ローン減税
- 固定資産税の優遇措置
- 登録免許税の優遇措置
- 不動産取得税の優遇措置
- 贈与税非課税措置
〈参考〉国土交通省 支援事業一覧
※減税制度の実施状況は国の政策によって変動するため、申請を検討する時点での最新情報を確認してください。
二世帯住宅のための住宅ローンも確認
実家を二世帯住宅へリフォームする際の費用について、最後に、住宅ローンのパターンも確認しましょう。
二世帯住宅のための住宅ローンのパターンは、主に2つです。
パターン | 税目 |
---|---|
親子リレー返済 | 親が借りて、子が引き継ぐ |
親子ペアローン | 親・子それぞれが必要な額を借りる |
ほかにも、ご家庭によって費用分担の仕方がさまざまあると思います。
(例)頭金を親が出して、不足分を子が通常の住宅ローンやリフォームローンを利用して支払う。 など
補助金・減税制度をもれなく活用しながら、長期的な視点で資金計画を検討しましょう!
こちらの記事で、リフォームローンと住宅ローンの違いを解説しています。
〈関連ページ〉知って得する「リフォームローン」と「住宅ローン」の違い
二世帯住宅のリフォームで後悔しない5つの注意点

最後に、実家の二世帯住宅リフォームが完成してから費用面・間取りで後悔することがないよう、注意点を紹介します。
- 事前の建物調査・耐震調査で追加費用を防ぐ
- 建ぺい率・容積率を確認してから間取りをつくる
- プライバシーに配慮&人の渋滞が起きない間取りをつくる
- 二つの世帯間で話し合うべきことを確認
- 二世帯住宅リフォーム・古い家のリフォーム実績が豊富な業者を選ぶ
それぞれ、詳しく紹介します。
事前の建物調査・耐震調査で追加費用を防ぐ
「二世帯住宅のリフォームが始まってから躯体(基礎・柱)などに問題が見つかって、追加費用が必要になった」という声を、SNSなどでよく見かけます。

土屋ホームトピアは、無料の建物診断・耐震診断を実施してから予算・ご希望に沿うリフォームプランを提案いたします。
「想定以上の良いリフォームプランが完成した」との評価をたくさんいただいておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください♪
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
建ぺい率・容積率を確認してから間取りをつくる
実家の二世帯住宅リフォームで増築をご希望の場合は、土地に付随する建築制限である「建ぺい率」・「容積率」の範囲内で間取りを考える必要がある点にご注意ください。
- 建ぺい率:土地に対する建築面積の割合(一般的に1階部分の面積の割合)
- 容積率:土地に対するの延床面積の割合(一般的に居住面積を総合した割合)
また建ぺい率・容積率以外にも、「斜線制限」など間取りに関連する制限が付随している可能性があるので、あらかじめ把握するのが大切です。
プライバシーに配慮&人の渋滞が起きない間取りをつくる
二世帯住宅の主な間取りパターンは3つ(完全分離・完全共有・一部共有)ですが、どのパターンを選ぶ場合でも、各世帯の人数・生活時間帯などに配慮した間取りを作成することで、以下のようなトラブルを防げます。
- 生活時間帯の違いによる音のトラブル
- 洗面所・トイレ・玄関が渋滞することによるストレス
- 観たいTV番組が違う、エアコンの設定温度が違うなどによるストレス

二つの世帯間で話し合うべきことを確認
二世帯住宅リフォームが完成するまでに、家族だからこそ細かく話し合っておくのがおすすめの項目があります。
- 固定費の負担割合(光熱費、町内会費など)
- 共有部分の使い方(庭・外構の植栽のデザインを誰が主役になって決めるか、誰が主に手入れをするか など)
- 各世帯専用のスペースに入る際のルール
二世帯住宅での暮らしを経験した方の話を聞くなどして、住み始めてから後悔することが無いように対策しましょう!
こちらの動画の中でも、二世帯住宅で後悔しないポイントを紹介しています。
二世帯住宅リフォーム・古い家のリフォーム実績が豊富な業者を選ぶ
ここまで紹介してきたとおり、実家の二世帯住宅リフォームが完成するまでには、さまざまなステップがあります。
また、各世帯の希望が合致せずにプラン作成が難航するケースもあるため、ぜひ二世帯住宅リフォームの経験が豊富な施工業者を選んで下さい。
また実家の築年数が古い場合には、耐震性能・断熱性能などの、住宅の安全性・快適性の部分にまで配慮したプラン作成が必要です。

土屋ホームトピアは、独自技術研究・開発などにも積極的に取り組んでおり、古民家リフォームも安心してお任せいただけます。
施工実績が豊富・高い施工技術を持つリフォーム会社をお探しの方は、お近くの拠点にお問い合わせください。
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まとめ
実家の二世帯住宅リフォームを検討している方へ、費用・間取り実例を中心として役立つ情報を紹介してきました。
コラムのポイントまとめ |
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二世帯住宅リフォームは、さまざまなご希望に対応して実現可能です。
今回紹介した情報を参考にして信頼できる&技術力の高い施工業者を選び、予算内で希望のマイホームを実現させていただけると幸いです!