
ご自宅2階の一部or全部を減築するリフォームは大掛かりな工事になるため、費用が高額になるのが一般的です。
2階を減築する具体的な費用を確認したうえで、「新築・建て替え」「現状維持のリフォーム」など複数の選択肢の中から、ベストな選択をしたいですよね。
そこで今回は、全国で数多くの減築リフォーム実績を持つ土屋ホームトピアが、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
---|
|
暮らしやすさと予算のバランスを検討して「減築が最適な選択なのかどうか」を判断できるようになるので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
2階を減築したリフォーム費用実例|撤去面積別に紹介

減築の費用は1軒ごとに違うため「◯畳を減築したら△円」と明確には言えませんが、土屋ホームトピアの減築費用の相場は、30万円〜50万円/1坪です。
〈参考〉減築リフォームとは?メリットデメリットや費用目安・事例もご紹介!
はじめに、実際に2階を減築したリフォーム費用の実例を一緒に確認しましょう。
※ご紹介するリフォーム費用は、お引き渡し当時の価格です。 同じ価格でのリフォームを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
【1,720万円】減築面積:2階17畳+1階17畳
こちらは、築50年の住宅の2階・1階ともに約17畳を減築した実例で、費用は1,720万円でした。
〈関連ページ〉築50年目の家をコンパクトに再生(減築リフォーム)〜古希を迎えた自分へのプレゼント
減築にともなって基礎補強・断熱性能の高い窓に交換なども実施し、これからも安心して暮らせる&光熱費・維持管理費を抑えられる住宅が完成しました!

〈関連ページ〉築50年目の家をコンパクトに再生(減築リフォーム)〜古希を迎えた自分へのプレゼント
【2,400万円】減築面積:2階10畳
こちらは、お子さまの成長にともなって家の使い方を見直し、中2階&ビルトインガレージを減築した実例です。
中2階の「和室6畳+押入れ+バルコニー=約10畳」を減築し、費用は2,400万円でした。
〈関連ページ〉迎える家
減築によって車3台分の駐車スペースを確保し、あわせて太陽光発電パネル搭載工事も実施しています。

〈関連ページ〉迎える家
2,570万円】減築面積:2階9畳+1階16畳
こちらは、ご実家を譲り受けることをきっかけに、子育てがしやすい面積に減築した実例です。
愛着のあるご実家の面影を残しながら、2階約9畳・1階16畳を減築し、費用は2,570万円でした。
〈関連ページ〉実家の建替えで夢を実現 12坪減築で子育てにちょうど良い間取りリフォーム
利用頻度が少なかった2階バルコニー空間を1階リビングの吹き抜けとし、空調システム導入・外張り断熱施工・窓交換なども実施しました。
間取りも大幅に見直し、快適で使い勝手の良い住宅となりました。


〈関連ページ〉実家の建替えで夢を実現 12坪減築で子育てにちょうど良い間取りリフォーム
土屋ホームトピアには、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります。ぜひご覧ください!
〈施工事例〉
2階を減築したリフォーム費用実例を紹介してきました。
今回は2階・1階の一部を減築した実例を紹介しましたが、減築リフォームには以下のような種類があります。
- 2階をすべて撤去して平屋にする
- 2階の一部orすべてを居室ではなく「天井裏の空間」「吹き抜けの空間」にする
- 1階の一部を減築する
どのような施工内容であっても外装・内装に大きく関わる工事のため、「減築=高額となるのが一般的」と考えておきましょう。
ただし補助金・減税制度の活用で費用負担を軽減できる可能性があるため、次に減築リフォームの際に使える補助金・減税制度を紹介します!
減築リフォームの費用負担を軽減する補助金・減税制度

国・自治体は現在、省エネ性・耐久性が高い優良な住宅を増やすために、さまざまな補助金・減税制度を実施しています。
補助金
国・自治体が実施している補助金の中で、減築リフォームの際に活用できる可能性があるものは以下のとおりです。
補助金名 | 対象工事 |
---|---|
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 | 省エネ性能を一定水準以上向上させる断熱工事 |
次世代省エネ建材の実証支援事業 | 省エネ性能向上につながる指定建材を採用する工事 |
長期優良住宅化リフォーム推進事業 | 耐震性能・省エネ性能などを向上させる工事 |
介護・バリアフリーリフォーム補助金 | 介護のしやすさ・住宅のバリアフリー化に関わる工事 |
各自治体が独自に実施している補助金 | 各自治体に確認が必要 |
上記は、2024年1月時点で実施されている補助金です。補助金額などの詳しい内容については、こちらの記事でご確認ください。
〈関連ページ〉補助金情報|2023-2024リフォームで利用できる補助金・助成金まとめ
補助金制度は新設・廃止があるため、減築リフォームを検討し始めた段階で活用できる制度を確認するのがおすすめです。
また多くの補助金は施工業者を通して申請が必要なため、補助金申請が可能な施工業者にリフォームを依頼しましょう。
土屋ホームトピアは、各種補助金の申請、申請サポートをご依頼いただけるリフォーム会社です。
全国各地に拠点がございますので、お近くの拠点にお気軽にお問い合わせください♪
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
減税制度
減税制度も、減築リフォームの費用負担軽減に役立ちます!
以下は、所得税関連の減税制度です。
減税制度名 |
---|
・住宅ローン減税 ・住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置 ・不動産取得税の優遇措置 ・登録免許税の優遇措置 ・固定資産税の優遇措置 |
減税制度は申請をしないと活用できないため、必要書類をそろえて申請期限内に申請をしましょう。
減税制度に関する疑問は、お住まいの地域を管轄する税務署に問い合わせが必要です。
2階を減築するメリット・デメリット

2階を減築したリフォーム費用実例や補助金について確認したことで、「改めて減築が本当に必要かどうかを判断したい」とお考えの方が多いと思います。
減築リフォーム特有のメリット・デメリットを紹介するので、ぜひ判断の参考にしてください。
メリット
2階を減築するメリットは、以下のとおりです。
メリット |
---|
|
デメリット
2階を減築するデメリットは、以下のとおりです。
デメリット |
---|
|
2階を減築することによって「暮らしのサイズ」にピッタリ合う住宅を実現できますが、既存の外壁・屋根を解体して造作しなおすのが一般的なので、不具合が発生するケースがあります。
そのため、減築リフォームは、豊富な経験と高い施工技術を持つ施工業者に依頼する必要があります。
アフターフォローも含めて、信頼できる施工業者を選んで減築リフォームを依頼していただけると幸いです。
土屋ホームトピアは、全国で68,000件以上の実績を持つリフォーム会社です。
リフォーム1件ごとに専属チーム体制を整えて対応しておりますので、複雑なご要望もお気軽にご相談ください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
2階の減築をする際に確認申請は必要か

最後に、減築リフォームに関わる法令上の届け出「確認申請」についても、前もって確認しておきましょう。
確認申請とは
「確認申請」とは建物の新築・増改築などの施工内容が法令等に適合しているかを、専門機関が審査する制度のことです。
一定の条件に該当する場合に確認申請が必要で、「建築確認済証の交付」を受けないと工事に着手できません。
2階を減築する際に確認申請は必要か
現在は、リフォームの施工内容が減築のみの場合は、確認申請は不要です。
ただし以下のような場合には確認申請が必要となりますので、注意しましょう。
確認申請が必要なケース |
---|
|
〈参考〉札幌市公式ホームページ> 観光・産業・ビジネス > 建築・測量・道路 > 建築物・建築確認 > 建築確認・各種資料 > 建築確認
また建築基準法の改正により、2025年4月(予定)から確認申請の対象工事の範囲が広くなります。
施工内容が減築のみの場合も確認申請が必要となる可能性があることを、念頭に置いておきましょう。
こちらの動画で、確認申請の対象工事などを詳しく解説しています。
まとめ
2階を減築するリフォーム費用実例、費用負担の軽減方法などを紹介してきました。
減築は住宅構造のバランス等に関わるため、不具合の発生を防ぎながら施工する必要があります。
費用が高額になるのが一般的なため、まずは予算を明確に決めたうえで、「不要な面積」「減築後の造作」などのプランを組み立てましょう。
また高い技術力を持つ施工業者に依頼する必要があるため、施工業者のホームページで施工実績・アフターフォロー体制などを確認し、信頼できる施工業者を選んで下さい。
「家のサイズ」「生活のサイズ」がピッタリ合う家は暮らしやすく、光熱費などのランニングコストも抑えやすくなります。
今回紹介した情報を、減築リフォームのプランに役立てていただけると幸いです!