こんにちは!土屋ホームトピア西支店の瀬川王晃です。
一戸建てのリフォームを検討中の場合、「なるべく安く仕上げたい」「どんな方法があるのだろう?」と気になっている方は多いはず。
実は工夫次第で、低予算でおしゃれに仕上げることも可能です。
そこで今回は、一戸建てのリフォームを安くするポイントをご紹介します。
失敗しないためのリフォーム会社選びのコツもあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
一戸建てリフォームを安くする方法8選をご紹介!
「一戸建てを低予算でおしゃれに仕上げたい」と希望する方は多いはず。
どうすれば費用を安く抑えられるのか、リフォームのポイントとして次の8つをご紹介していきます。
- 柱を抜かずに壁を取る
- 商品ランクを1つ下げてみる
- できるだけ階段位置を変えない
- そのリフォーム業者の得意なメーカーを使う
- 下地の違いを理解して間取りを考える
- 使える部分を残しながらデザインする
- 補助金を有効活用する
- イニシャルコストだけではなくランニングコストも下げる
では、ポイントを1つずつ確認していきましょう。
1.柱を抜かずに壁を取る
壁を取り払って部屋を広くするリフォームを行う場合、なるべく柱を残しておくとコストダウンにつながります。
なぜなら、柱を取ってしまうと、建物を水平に配置する部材「梁(はり)」が下がってしまうからです。
すると、1階の天井を支えるために補強工事が必要になり、コストがかかります。
柱を残しておけば、補強が不要になって費用が抑えられるだけでなく、柱や筋交いの間に棚を入れて、抜け感のあるおしゃれな空間に仕上げられます。
なるべく存在感を消したいなら、側面に鏡を貼ると周囲に溶け込み、目立たなくすることもできますよ。
2.商品ランクを1つ下げてみる
ランクを上げるほど機能や装飾が増えて心惹かれるかもしれませんが、費用も大きくプラスになってしまいます。
そのため、リフォームに使う素材や設備の商品ランクを1つ下げてコストダウンするのもありでしょう。
無暗にランクを落とすのではなく、「本当に必要か?」という視点で選ぶことが大切です。
「絶対にこの機能は欲しい」という優先順位を決めて吟味して選べば、「商品ランクを下げても十分。ほかの機能は使わない」となることも。
不要な機能が付いた高ランクの商品よりも、標準仕様の商品にオプションで必要な機能をプラスしたほうが安くなるパターンも多いです。
「1つ上のランク」と「下げたランクにオプションを付けたもの」とで価格を比較し、どちらがお得か検討してみると良いですよ。
3.できるだけ階段位置を変えない
できるだけ階段位置を変えないことも大切です。
階段の位置変更を行うと、1階の天井や床だけでなく、2階の床の開口工事や補強工事も必要になり、コストアップにつながるからです。
しかし、間取りの都合上、「階段が生活動線の邪魔になる…」という場合もあるでしょう。
その場合は、邪魔になる部分を部分的に変更するのがおすすめです。
数段のみ90度方向を変えるなど、数段のみ角度を調整し、なるべく元の構造を残すようにすると、コストカットできますよ。
4.リフォーム業者の得意なメーカーを使う
依頼するリフォーム業者が得意とするメーカーの商品を選ぶことも、コストカットにつながります。
取引実績が多いので、一括で購入するなどして仕入れを安く済ませやすいからです。
加えて、メーカーの商品の取り扱いに慣れているため、設置がスムーズであることもメリットに挙げられます。
上記の理由から、得意なメーカー商品をリフォームプランの標準仕様に設定していることも多いので、基本的には標準仕様から選んでいくと、費用を安く抑えやすいでしょう。
5.下地の違いを理解して間取りを考える
部屋の種類によって、フローリングなどを設置するために必要な下地材が異なります。
例えば、洋室の場合は30.3cmの間隔、和室の場合は45cm間隔で組むといった形の違いが挙げられます。
つまり、洋室を和室に、和室を洋室に変更する際は、下地材から変更となるので費用がかさむということですね。
そのため、間取りを考える際は、変更箇所をなるべく抑える間取りの検討をおすすめします。
既存のフローリングの上から別の床材を重ねたり(上張り工法)、洋室の一部に薄畳を埋め込んだりできないかなど、リフォーム業者と相談してみましょう。
6.使える部分を残しながらデザインする
低予算で仕上げるポイントとして「使えるものは残す」という方向性でデザインを考えることも大切です。
「キッチンやトイレ、洗面所などの水回りはまだきれいだし使えそう」
「クロスだけ張り替えたら一新して見えるかも」
というように、現状ある部材や設備が活かせないか検討してみてください。
再利用することで、購入費用はもちろん、古いものの廃棄にかかる費用を抑えられます。
例えば元が和室であっても、塗装して床を変えたり、押し入れを残しても洋室としておしゃれに仕上げられますよ。
押し入れの戸を外してカーテンにするなどの工夫もできます。
ただし、リフォーム後のデザインと合わない場合は、「気に入らないから交換しよう」といった事態になりかねません。
機能的・デザイン的に問題なさそうかリフォーム業者と相談しつつ、再利用を検討してみましょう。
7.補助金を有効活用する
リフォームの内容次第では、国や自治体が実施する補助金制度が利用できます。
現時点で実施予定が公表されている主な制度をご紹介します(※2024年2月時点)。
- 住宅省エネ2024キャンペーン(国交省、経産省、環境省)
- 既存住宅における断熱リフォーム支援事業(環境省)
そのほか、介護保険に入っている要支援及び要介護の認定を受けた方の一定のリフォーム(段差の解消や手すりの設置等)であれば、介護保険の補助金も受けられます。
介護保険においては、要支援及び要介護の認定を受けた方の一定の住宅改修(段差の解消や手すりの設置等)に対し、上限20万円まで(所得に応じて1割から3割自己負担)国から補助金が支給されるため、チェックしてみましょう。
また、各自治体による補助制度もありますので、契約をする前に利用できる補助金がないか自治体のホームページを確認したり、リフォーム業者に相談をしておきましょう。
令和5年度の制度は「地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト」で検索可能ですので、ぜひ利用できそうな制度の参考にしてみてくださいね。
8.イニシャルコストだけではなくランニングコストも下げる
目先のイニシャルコスト(初期費用)だけでなく、将来的なランニングコスト(光熱費や維持費など)を含めて、リフォームプランを考えることも重要です。
例えば、リフォーム費用とリフォーム後の20年にかかる光熱費の合計を、2つのプランで比較してみましょう。
下記のAとBは、どちらも同じ内装に仕上げたものですが、Bは断熱工事と耐震工事を行っています。
A:500万円+480万円(光熱費:月約2万円)=980万円
B:650万円+288万円(光熱費:月約1万4,000円)=938万円
初期費用ではBのほうが150万円多くかかっていますが、断熱工事のおかげで室内の空気が逃げにくくなり、光熱費は下がっています。
冷暖房効率が上がれば、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせますし、リフォーム内容によっては補助金を利用できるメリットもあります。
将来的なコストを見積もり、リフォーム内容を検討してみてください!
こちらの動画では写真や図を交えて、低予算のリフォームのアイデアをご紹介していますので、あわせてご覧くださいね。
安く済ませる・失敗しないためにはリフォーム会社選びも重要
リフォームを安く済ませ、失敗させないためには、ご紹介したポイントを工夫する以外に、リフォーム会社選びも重要になります。
どんな点に気を付けたら良いのか、選び方のコツを簡単に確認しておきましょう。
まずは、下記のポイントを押さえた施工会社を選んでみましょう。
- 希望するリフォームのイメージが叶うプランがある
- 使いたいメーカーの商品や素材を取り扱っている
- 優先して行いたいリフォーム工事の実績が豊富である
- アフターサービスがしっかりしている
希望のプランや商品、素材が提供できるかが理想のリフォームを実現する前提となります。
リフォーム後に問題があった場合対応してもらえるよう、アフターサービスの充実性も確認しておくと良い判断材料になります。
このポイントを踏まえて選ぶことで、よくある後悔や失敗は回避しやすくなるでしょう。
トラブル例は「リフォームでよくある後悔・失敗・トラブル例とは?原因や成功のポイントを解説」で詳しくお伝えしていますので、ぜひあわせて参考にしてください。
候補となるリフォーム会社を絞り込んだら、複数社に相見積もりを取りましょう。
金額や工期の長さ、サービス内容の比較はもちろん、次の2点において、担当者の対応を比較してみてください。
- 見積もり内容を丁寧に説明してくれる
- 要望に応えた提案をしてくれる
見積もりのポイントは「リフォームの見積もりの注意点とは?依頼方法やポイントを解説」で解説していますので、あわせてご覧くださいね。
一戸建てリフォームを安くするなら「再利用」と「優先事項の絞り込み」が大切
一戸建てリフォームを安く仕上げるなら、まず「使えるものは再利用すること」と「優先事項を決めること」が大切です。
設備を新調したり、工事の規模が大きくなったりすると、その分コストがかかります。
今ある柱などの部材や設備を再利用できれば材料費はもちろん、撤去費用も節約できます。
「どこにお金をかけるか」優先事項を決めると、要不要の判断が付きやすく、無駄な出費をなくすことにつながるでしょう。
また、商品ランクを1つ下げてみること、できるだけ階段位置を変えないこと、設備などはリフォーム業者の得意なメーカーを使うこと、下地の違いを理解して間取りを考えることもコストダウンのためのポイントです。
加えて、断熱工事を行うなど、ランニングコストを見据えたプランの採用をおすすめします。
適宜費用をかけてあげることで、補助金が利用できたり、将来的な支出を抑えたりすることで、コストダウンにつながることもあります。
リフォームの際のローンやリフォーム内容について迷った際や、断熱性の高い住まいへのリフォームをご検討なら、ぜひ土屋ホームトピアをご利用ください。
土屋ホームトピアは断熱や換気に優れたお家へのリフォームをお手伝いします。