
すが漏れ(読:すがもれ)とは、屋根に雪が積もる地域で起きる雪害(読:せつがい)です。
すが漏れが起きたらまずは応急処置をし、原因を突き止めて修理の判断をする必要がありますよね。
でも、すが漏れは施工業者のようなプロでも雨漏り・水漏れなどと見分けがつかないことがあり、「火災保険の補償」「住宅瑕疵担保責任の履行」などがスムーズに進まないケースがあります。
そこで今回は、北海道生まれのリフォーム会社『土屋ホームトピア』が、「すが漏れとは何か」「すが漏れが起きたときの応急処置」「今後すが漏れを発生させない対策」を、わかりやすく解説します!
すが漏れにの不安を感じない暮らしを手に入れるために、ぜひ最後までご覧ください!
目次
すが漏れとは|原因、発生の流れ

すが漏れは、屋根表面にたまった雪どけ水が、屋根内部に侵入する雪害です。
通常は雪解け水が屋根内部に侵入することはありませんが、屋根に劣化・損傷・施工不備などがあると、水圧や毛細管現象※によって侵入します。
※毛細管現象とは、簡単にいうと「ジュースが入ったコップにストローを入れると、ストロー内の水高がジュースの水高よりも高くなる現象」のことです。

ちなみに、「すが漏れ」の「すが」とは「氷」を意味する東北地方の方言で、秋田のわらべうたがルーツの『どじょっこふなっこ』の歌詞にも登場する言葉です。
方言のため、地域によっては「すが漏れ」という言葉が通じないこともあります。
すが漏れは前兆なく発生することがあるので、「突然天井から水が落ちてきた」という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
次に、すが漏れが発生した場合の応急処置を紹介するので、内装材まで被害を広げないために、ぜひご確認ください。
すが漏れの応急処置|今すぐするべきことを紹介

すが漏れが発生していることに気づいたら、以下の応急処置で、内装材に水がかかるのを防ぎましょう。
応急処置 | |
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準備物 | ・雑巾 ・バケツ ・防水シート(ひとまずレジャーシートやブルーシートでもOK) |
処置 | 水が落ちてくる位置に防水シートを敷く ↓ 防水シートにバケツを置く ↓ バケツの中に雑巾を敷く(水滴が周囲にはねるのを防ぐため) ↓ プロ(施工業者・リフォーム会社など)に連絡して応急処置を依頼 ↓ プロが屋根に登り※、雪下ろしをしたうえで養生をし、雪解け水が屋根内部に侵入しないよう処置 |
※屋根に上っての作業は危険ですので、ぜひプロにご連絡ください。
雪どけ水の量が少ない場合はすが漏れが短時間で止まりますが、放置すると以下のような2次被害が発生する可能性があります。
- 天井裏にカビが発生(カビは物質の内部に入り込み、最終的には物質を破壊します)
- 柱・梁などの重要な躯体が損傷を受ける
- 屋根材・天井材が損傷を受ける
- 断熱材が損傷を受ける
- 内装材の内側に雪どけ水が入り込み、内装材が損傷を受ける

次にすが漏れの修理内容・修理費用を紹介するので、参考にしてください。
土屋ホームトピアは、北海道で生まれたリフォーム会社です。
雪による住宅のお困りごとを、お気軽にご相談ください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
すが漏れの修理内容・費用相場

屋根内部は日常生活で見えない部分なので、「すが漏れはどのように修理するの?」「費用はいくら?」と不安をお持ちではないでしょうか。
すが漏れの修理内容・費用相場を紹介します。
すが漏れの修理内容
すが漏れの主な修理内容は、以下のとおりです。
すが漏れの主な修理内容 |
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屋根の現状に合わせて、以下のような修理内容の中から、適切なものを選択する必要があります。
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すが漏れの修理費用相場

- すが漏れが屋根の一部で発生:10万円〜30万円ほどが目安
- 屋根全体の修理が必要:100万円以上となるケースもある
また、以下のような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- 「雪害によるすが漏れの修理費用は、火災保険の補償対象では?」
- 「(築10年以内の住宅の場合)すが漏れは施工不備が原因では?住宅瑕疵担保責任保険を履行できる?」
火災保険、住宅瑕疵担保責任保険について、次の章で解説します。
土屋ホームトピアは、無料の建物診断を実施した上で、リフォームプランを提案いたします。
屋根のすが漏れでお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
すが漏れの修理費用は「火災保険の補償」「住宅瑕疵担保責任保険の履行」の対象になるか

「火災保険の補償」「住宅瑕疵担保責任保険の履行」にはそれぞれ条件があるため、一緒に確認しましょう。
すが漏れの修理費用が火災保険の補償対象になる条件
すが漏れの修理費用が火災保険の補償対象になるかは、ご自身の火災保険の契約内容によって違います。
火災保険の補償対象になる、主な条件を紹介します。
火災保険の補償対象 主な条件 |
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ご自身の火災保険契約の内容を確認してください。
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すが漏れ修理に住宅瑕疵担保責任保険を履行できる条件
住宅瑕疵担保責任保険とは、「住宅を新築・リフォーム後に一定部位の施工不備が見つかった場合に、施工業者が倒産していても修理費用などの補償請求を履行できる」という内容の保険です。

ただし冒頭でお話ししたとおり、すが漏れはリフォーム会社のようなプロでも雨漏り・結露などと見分けがつかないことがあるため、スムーズに住宅瑕疵担保責任保険の履行が進まないケースがあります。
次の章で「すが漏れ」「雨漏り」「結露」「水漏れ」の違いを紹介するので、「火災保険の補償」「住宅瑕疵担保責任保険の履行」請求前に、知識として確認していただけると幸いです。
すが漏れ・雨漏り・結露・水漏れの違い

すが漏れ・雨漏り・結露・水漏れの違いをまとめました。
項目 | タイミング | 部位 |
すが漏れ | ・冬 ・屋根に雪が積もった後 | 天井 |
雨漏り | 雨の日 | ・天井 ・窓、ベランダなど開口部の近く |
結露 | ・主に朝・夜。環境によっては1日を通して ・冬に出やすいが、環境によっては夏も出る | ・壁 ・窓 |
水漏れ | 不定期 | 水回り設備の近く |
水漏れについては、以下の点もあわせて確認し、該当するようであればリフォーム会社等に相談をしてください。
- 水道料金が高額
- 水道を出していないのに、水道メーターが動いている
- 室内で水が腐ったようなにおいがする
すが漏れの原因、応急処置、費用などについて解説してきました。
最後にこれからマイホームをリフォーム・新築する方へ、すが漏れを発生させない対策も紹介します。
すが漏れの予防対策

すが漏れの主な予防対策は、以下のとおりです。
すが漏れの主な予防対策 |
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雪が降る地域でのリフォーム・新築は、地域の気候・環境を熟知した施工業者に依頼するのがおすすめです。
土屋ホームトピアは北海道生まれのリフォーム会社ですので、雪対策を万全にしたリフォームプランについて、お気軽にご相談ください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
こちらの動画でも、すが漏れの点検方法などを確認できます。
まとめ
すが漏れとはどのように起こるのか、応急処置、修理費用、予防対策などを解説してきました。
大切なご自宅の目に見えない部分に不具合があると、安心して暮らせませんよね。
今回紹介した情報を参考に、すが漏れに悩まされない生活を手に入れていただけると幸いです!