
年齢を重ねるにつれてキッチンが使いづらくなり、老後の使い方に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
適切なキッチンリフォームを行えば、老後も安心して調理することが可能です。
ただし、老後を見据えたキッチンリフォームには、レイアウトや事故を防ぐ設備が重要となります。
今回は、全国で74,404件以上のリフォーム実績を持つ土屋ホームトピアが、老後のキッチンリフォームについてわかりやすく解説します。
目次
老後のためのキッチンリフォームが必要なタイミング

老後に安全で快適な暮らしをするためには、調理する上での不便・不安を感じたタイミングでキッチンリフォームを検討するのがおすすめです。
調理上の不便・不安を感じるのは、大きく分けて「キッチン設備自体に問題を感じる」「キッチン設備に加えて周りの空間にも問題を感じる」といった場面ではないでしょうか。
【キッチン設備自体に問題を感じる】
- キッチンを使用してから10年以上経過している
- コンロやレンジフードなど設備に故障や不具合がある
- 食器洗い乾燥機が故障している
- キッチンが使いにくい
- お子様が独立して一緒に暮らすご家族が減った
実際に、以下のようなことをきっかけにキッチン設備のみリフォームした方が多くいらっしゃいます。

【キッチン設備に加えて周りの空間にも問題を感じる】
- 経年劣化で天板やシンクの汚れが取れない
- キッチン作業時に寒い・暑いなど、快適性に問題がある
- キッチン収納が使いづらく家事効率が悪い
- 床が滑る・物の角に体をぶつけるなど、調理する上で危険を感じる

紹介したような問題や不安を解消するためには、リフォームプランの組み立てが重要となります。
次の章から、老後に安全で快適な調理が可能になるキッチンフォームのポイントを詳しく解説します。
老後のキッチンリフォームでお悩みの方は、土屋ホームトピアにご相談ください。
無料の建物診断・耐震診断を実施し、ご家族にとって最適なキッチンリフォームを提案いたします。
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老後のキッチンリフォームは使いやすいレイアウト・機能が重要

老後に安全で快適に調理しやすいキッチンにするためには、以下のようなレイアウトやキッチンサイズ、機能性のある設備選びが重要です。
- 老後に使いやすいキッチンレイアウト|間取りも大切
- 老後に使いやすいキッチンサイズ
- ご自身の体に合うキッチンサイズ
- 老後におすすめ!事故を防ぐキッチンの設備
- キッチンの快適性・防犯性も重要
それぞれわかりやすく解説するので、キッチンリフォームの際の参考にしてください。
老後に使いやすいキッチンレイアウト|間取りも大切
老後のキッチンリフォームでは、調理しやすい動線を確保しましょう。
一般的には、キッチンのワークトライアングルを意識するとキッチン作業をスムーズに行えます。
キッチンのワークトライアングルとは、「コンロ」「シンク」「冷蔵庫」を結んだ三角形の動線のことです。
三角形の動線の合計が、3,600mm〜6,000mmに収まるようにするのが使いやすいキッチンといわれています。

ワークトライアングルを意識したキッチンリフォームを行うと、移動距離が少なく、家事効率が良い空間が実現可能です。
また、キッチンの間取りによっても、使い勝手が変わります。
キッチンの代表的な間取りは、以下の3つです。
キッチンの間取り | 特徴 |
---|---|
独立キッチン | 壁やドアで囲まれ1つの部屋となっているキッチン |
オープンキッチン | キッチンとリビング・ダイニングとの間に仕切りがなくLDKで1つの部屋となっているキッチン |
セミオープンキッチン | LDKの中に扉のない壁を設けて、リビング・ダイニングと分けたキッチン |
独立キッチンは料理に集中できる作りになっていますが、ご家族とのコミュニケーションは取りづらいタイプです。
オープンキッチンは開放的でご家族とのコミュニケーションが取りやすいですが、臭いや煙がリビング側に広がりやすいデメリットがあります。
間取りそれぞれのメリット・デメリットを考慮した上で、ご家族に合うタイプを選択することをおすすめします。
老後に使いやすいキッチンサイズ
老後のキッチンリフォームでは、使いやすいサイズを選択することも重要です。
キッチンの一般的な規格サイズは、【高さ80~90cm・幅210~255cm・奥行き65~100cm】ですが、体格に合わないと調理しづらいため、疲れやすくなります。
メーカーによってキッチンサイズは異なりますが、オーダーも可能なためリフォーム会社に体格に合うサイズを依頼することも1つの選択肢です。
キッチンメーカーについては、こちらの動画でも詳しく解説しています。
ご自身の体に合うキッチンサイズ
ご自身の体格に合うキッチンの高さは、以下の計算式で算出できます。
【キッチンの高さを計算する式】
(身長÷2)+5cm=キッチンの高さ
たとえば身長が160cmであれば、【(160÷2)+5cm=85cm】が、キッチンの理想の高さです。
キッチンの幅・奥行きについては、キッチンで行う調理の内容に合わせて決める必要があります。
また、座った状態で調理をしたい場合の最適なキッチンの高さは75〜85cmで、使用するイスの高さによっても異なります。
高さのほかに、流し・コンロの下に脚を入れる空間があるキッチンを選ぶなど、リフォームプランの工夫が必要です。
老後におすすめ!事故を防ぐキッチンの設備
「老後の暮らしを想定して、転倒などの事故を防ぎやすいキッチンづくりをしたい」と希望される方も多いのではないでしょうか。
以下のような設備などを取り入れると、キッチン内での事故を防ぎやすくなります。
設備など | ポイント |
---|---|
収納 | ・開き扉タイプではなく引き出しタイプの収納を選ぶ ・吊戸棚はなるべく設置しない。設置する場合は昇降式を選択 |
コンロ | ・IHコンロを選ぶ ・ガスコンロにする場合は、安全装置機能があるか確認 |
水栓 | ・衛生的なタッチレス水栓を選ぶ ・蛇口が伸びるタイプの水栓を選ぶ |
照明 | ・調理中に手元を明るく照らす位置に設置 ・パントリーなどの収納内にも照明を設置 |
床材 | ・滑りづらい素材を選ぶ ・足腰の負担を考慮してクッション性の高い素材を選ぶ |
壁紙 | ・汚れがつきにくく手入れがしやすい素材を選ぶ ・油はね・水はねが気になる部分にはパネルを設置 |
上記のほかに「段差を解消する」「手すりを設置する」といった工夫もリフォームプランに取り入れると、キッチン内での事故を防ぎやすくなります。
キッチンの快適性・防犯性も重要
老後の暮らしを想定したキッチンリフォームには快適性や防犯性も重要なため、以下のような内容を取り入れることも検討しましょう。
リフォームプラン | 特徴 |
---|---|
断熱性の向上 | 1年を通して空調効果を感じやすい・結露やカビが発生しづらい快適なキッチンになる |
防犯性の向上 | 勝手口・窓からの侵入を防ぐ |
シロアリ駆除・防除 | キッチン空間全体の耐久性を高める |
断熱性の向上については、こちらの記事でリフォーム実例などを確認できます。
〈関連ページ〉築30年戸建ての断熱性能をあげるといくらかかるのか|断熱リフォーム費用の事例、補助金など解説
老後を見据えたキッチンリフォームをご検討中の方は、土屋ホームトピアにご相談ください。
ご希望を丁寧に伺い、ご家族にとって最適なキッチンリフォームをサポートいたします。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
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老後のキッチンリフォーム実例・費用

次に、老後まで使いやすいキッチンリフォームを実現した実例を、費用とともに確認しましょう。
※ご紹介するリフォーム費用は、お引き渡し当時の価格です。同じ価格でのリフォームを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
老後のキッチンリフォーム実例
老後のキッチンリフォームの実例を、3つ紹介します。
壁付けキッチン・リフォーム費用200万円
こちらの住宅は、「スムーズな介護」を想定してキッチンをリフォームした事例です。
「段差解消」などのバリアフリー設計、内装改修などもあわせて実施し、費用は200万円でした。

〈関連ページ〉穏やかな毎日をアンティークライトが照らします。
壁付けキッチンのレイアウトは、こちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉10畳〜12畳の縦長LDK・壁付けキッチンのレイアウト実例|狭い空間がおしゃれ&快適になる家具配置
ペニンシュラキッチン・リフォーム費用250万円
こちらの住宅は、ご高齢のご家族と同居を始めるためにキッチンなどをリフォームした事例です。
間取りの一部変更、断熱性能アップ、内装改修なども実施し、費用は250万円でした。

〈関連ページ〉90歳の母との新しい暮らし
アイランドキッチン・リフォーム費用300万円
こちらの住宅は、ペニンシュラキッチンをアイランドキッチンに交換した事例です。
愛犬との暮らしがより快適になるよう、床暖房導入・窓交換などもあわせて実施しました。費用は300万円でした。


〈関連ページ〉借景窓をつけたくて
こちらのページで、土屋ホームトピアのリフォーム事例をご確認いただけます。
〈施工事例〉
キッチンリフォームの費用相場
土屋ホームトピアのキッチンリフォームの費用相場は、50万円〜250万円です。
〈関連ページ〉土屋ホームトピア『リフォーム・リノベーションの費用相場』
ただし、キッチンリフォームの費用相場は、ご自宅の状況、選ぶキッチンの種類、依頼するリフォーム会社などによって変動します。
また、「キッチン交換のみ」「キッチンを含めた空間のリフォーム」「キッチン交換とともに間取りを変更」など、リフォームプランのバリエーションはさまざまです。
明確な予算を設定してリフォーム会社に伝えておき、予算オーバーとならないようにリフォームプランを組み立てましょう。
老後のキッチンリフォームの費用を抑える方法
キッチンリフォームの費用を抑える方法は、以下のとおりです。
- 予算を明確に決めてリフォーム会社に伝える
- 優先順位を決めてプランを組み立てる
- 2〜3社のリフォーム会社に見積りを依頼し比較する
- 補助金を活用する
補助金については、以下のようなリフォームの場合に活用できる可能性があります。
- 省エネ性能アップ
- 住宅の耐久性アップ
- 介護をしやすくするためのリフォーム など
リフォームにおける補助金は国や自治体の政策・予算によって実施状況が変わるので、検討し始めた段階で活用できる補助金があるかを確認しましょう。
最新の補助金情報については、こちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉補助金情報|2024リフォームで利用できる補助金・助成金まとめ
土屋ホームトピアは各種補助金の申請が可能なリフォーム会社で、補助金の申請サポートもご依頼いただけます。
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老後のためのリフォームで失敗しないキッチンの選び方

老後を見据えたキッチンリフォームをする際には、始めにキッチンの「間取り」を、前述した3つのタイプから選択しましょう。
- 独立キッチン
- オープンキッチン
- セミオープンキッチン
次にキッチンレイアウトを検討します。
キッチンレイアウト | 特徴 |
---|---|
壁付けキッチン | 壁に向けて設置するキッチンで、調理に集中しやすい |
ペニンシュラキッチン | キッチンの左右どちらかが壁に接していて、アイランドキッチンより省スペース |
アイランドキッチン | キッチンの四方を回遊できるため、家事動線が良い空間づくりをしやすい |
最後に、以下のようなプラン詳細を決めることをおすすめします。
- 収納を目線から上の位置に設けない
- 物・ストック食品の量に合わせて、余裕を持って収納容量を確保する
- 2人以上で使えるスペースを確保
- 家事動線を意識してキッチン・キッチン周辺の間取りを検討
- 掃除などメンテナンスのしやすさを意識してキッチン本体・内装材を選ぶ
また、価格だけでなく担当者の対応や施工実績などを踏まえた上で、信頼できるリフォーム会社を選びましょう。
土屋ホームトピアは、全国で74,404件以上の施工実績があるリフォーム会社です。
リフォームに関する疑問・不安は、お気軽にお問い合わせください。
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まとめ
老後のためのキッチンリフォームを検討している方へ、使いやすいレイアウト・事故を防ぐ設備を紹介してきました。
キッチンリフォームの際には、キッチン設備交換だけでなくキッチン全体の内装改修などもあわせて実施するのが一般的です。
老後の安全・快適な暮らしを意識したキッチンリフォームを成功させるために、施工実績の豊富なリフォーム会社に依頼しましょう。
今回の情報をいかして、老後のための快適な住まい作りをご検討いただけると幸いです。