
古民家リノベーションを検討中で、生活しやすい平屋の物件をお探しお方が多いと思います。
古民家リノベーションは大規模になるケースがあるため、「リノベーションで理想の間取り・おしゃれなデザイン・性能を実現したら費用はいくら?」など、疑問や不安があるのではないでしょうか。
そこで今回は、高い技術力・提案力で数多くの古民家リノベーションを手掛けてきた土屋ホームトピアが、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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古民家リノベーションの完成イメージ・費用を確認したうえで、スムーズに物件を見つけて理想の暮らしを始めるために、ぜひ最後までご覧ください!
目次
古民家リノベーションが成功したおしゃれな平屋一戸建|間取り・費用
はじめに、古民家リノベーションが成功した、おしゃれな平屋一戸建ての事例を紹介します。
リノベーション費用・施工内容を一緒に確認しましょう。
※ご紹介するリフォーム費用は、お引き渡し当時の価格です。 同じ価格でのリフォームを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
【費用350万円、築62年】3LDK
こちらは、築62年の暗い・寒い・閉塞感がある平屋の古民家をリノベーションし、気密性・断熱性が高く、1年を通して明るく快適な住宅へとリノベーションした事例です。
ご夫婦二人の老後の暮らしを見据えて、「気密性・断熱性・耐震性向上」「間取り変更」「内装改修」などの工事を行い、リノベーション費用は350万円でした。
〈関連ページ〉太陽と月明かりの下での憩いの20年 〜天井裏に込めた思い〜
老後のご夫婦二人暮らしを見据えたリフォーム・リノベーションについて、こちらの記事で間取りなどを紹介しています。
〈関連ページ〉老後の夫婦二人暮らしに最適な間取りのマンション事例(1LDK〜)|50代〜のマンション購入で後悔しない方法
当初は「使わなくなった2階を解体して吹き抜けをつくる」というご希望でしたが、吹き抜けは暖房効率低下につながるため、プランを変更しました。
2階の床を解体して、気密性の高い「中空ポリカーボネード」を1階の天井材として採用し、明るく・暖かく・開放感のある空間が完成しています!
〈関連ページ〉太陽と月明かりの下での憩いの20年 〜天井裏に込めた思い〜
2階だった空間には、室内環境を快適に保つための工夫を詰め込みました。
- 2階の窓からの採光を気密性能を確保するためのアルミシートに反射させることで、明るさがアップ。
- 2階の窓から伝わる冷気を防ぐために、窓に中空ポリカーボネードを貼り付け。コストダウンも実現。
- 2階の床解体によって水平強度が低下しないように、柱・梁に天井フレームを筋結
2階を解体したことで住宅全体の重量が軽くなり、建物耐力も向上しています。

〈関連ページ〉太陽と月明かりの下での憩いの20年 〜天井裏に込めた思い〜
風通しが良いため「夏涼しく冬寒い」室内環境でしたが、2階の窓から取り込んだ日射熱の循環経路を見直すことで、1年を通して快適温度を保ちやすい住宅となりました。

〈関連ページ〉太陽と月明かりの下での憩いの20年 〜天井裏に込めた思い〜

【費用1,450万円、築75年】3LDK+12K→3LDK
次に、築75年の広すぎて大部分を使わなくなった古民家を、「平屋部分のみをメインの生活スペースにする」というプランでリノベーションした事例です。
愛着のある古民家の母屋・庭をいかして間取り変更・水回り改修・内装改修などの工事を行い、費用は1450万円でした。
〈関連ページ〉古民家を次世代へ継承する為の機能再生リフォーム~想いは世代を超えて~
「買い替え」「庭を残して建て替え」「水回りのみ改修」など、あらゆる選択肢を施主様と一緒に検討し、最終的には施主様の「母屋・庭を後世に残したい」という想いに沿った、平屋の母屋でコンパクトに生活するリノベーションプランが完成しました。
リノベーション部位以外の部分の活用方法が未定のため、「将来は不要部分を解体し、土地を分筆して売却する」という選択もできるよう配慮しています。
〈関連ページ〉古民家を次世代へ継承する為の機能再生リフォーム~想いは世代を超えて~
大切な仏間の位置は移動せず、古民家特有の建具・欄間などを活用して、間取り変更・内装改修を実施しました。
〈関連ページ〉古民家を次世代へ継承する為の機能再生リフォーム~想いは世代を超えて~

【費用3,000万円、築150年】8DK→5LDK+納戸
次に、築150年・3世代の歴史を持つ平屋の古民家を、次の世代に引き継ぐためにリノベーションした事例です。
「断熱性向上」「水回り設備改修」「間取り変更「内装改修」などの工事を行い、リノベーション費用は3,000万円でした。
〈関連ページ〉継承~娘に残したい家~
古民家の重厚感のある外観をいかしながら、屋根材・外壁材などを新しくしました。
外構も整備しています。
〈関連ページ〉継承~娘に残したい家~
古民家の間取りには「続き間の個室を細かく分けている」という特徴がありますが、リノベーションによって、3世代がお互いを見守りながら暮らせる間取りとなりました♪
また、天井を解体して「吹上天井+躯体あらわし(柱・梁などを見せるデザイン)」としたことで、古民家のクラシックな魅力が際立つ空間が完成しています。
〈関連ページ〉継承~娘に残したい家~
長い廊下を、温かみのある「畳+フローリング」に改修しています。
一方で意匠を感じる壁・天井はそのまま残し、住宅全体が「和モダンのおしゃれなデザインを楽しめる空間」となりました。
〈関連ページ〉継承~娘に残したい家~

古民家リノベーションによって、これからも快適に暮らせるおしゃれな家づくりが成功した事例を紹介してきました。
費用の幅が広く、新築同様の費用が必要となるケースもあることに、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
古民家リノベーションは既存住宅の状態によって費用・リノベーションプランが大きく変動するため、次に状態の良い古民家を探す方法を紹介します。
古民家リノベーションが可能な物件を探す方法

古民家とは一般的に「築50年以上の住宅」「伝統構法で建築された住宅」のことで、売買物件数が少ないですよね。
「平屋」「既存の柱・梁・建具などを活用できる状態の良い物件」などと条件を絞るとさらに選択肢が狭まるため、「理想の物件に出会えない...」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
古民家物件は、複数の方法を組み合わせて探すのがおすすめです。
古民家の探し方 |
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実は、「長く住んでいなくて、誰かに託したいけど、残置物の撤去・設備の改修をできないから放置している」という事情の、空き家の古民家もたくさんあります。

また、「古民家を予算内で理想どおりの状態にリノベーションできるか」を判断するのは難しいため、早い段階でリノベーションを依頼する業者を決めて、相談しながら物件探しをすると安心です。
こちらの記事で古民家リノベーションの失敗を防ぐ方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。
〈関連ページ〉古民家リノベーションで後悔しない5つの方法|古民家を買うリスクと魅力、買わないほうがいい物件も解説
土屋ホームトピアは、住宅総合産業である土屋グループの一員です。
不動産の物件探し・施工・アフターフォローをワンストップでご依頼いただけますので、お気軽にお問い合わせください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
古民家リノベーションの施工内容

古民家リノベーションの費用事例、物件の探し方を確認したので、次に古民家リノベーションの主な施工内容を改めて整理しましょう。
古民家リノベーションの主な施工内容は、以下のとおりです。
- 断熱施工
- 耐震施工
- 外装改修
- 内装改修
- 住宅設備改修
それぞれの施工内容・効果を、簡単に解説します。
断熱施工
断熱性能とは、「窓」「壁」「床」「屋根・天井」といった住宅の外皮から、熱が逃げるのを防ぐ性能のことです。
古民家は断熱対策をしていないケースもあるため、外皮の各部位の状態を確認し、適切にプランを組み立てる必要があります。

断熱リフォームの費用・事例などを、こちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉築30年戸建ての断熱性能をあげるといくらかかるのか|断熱リフォーム費用の事例、補助金など解説
耐震施工
耐震性能とは、地震に対する家の強さのことです。
伝統構法で建築された古民家は耐震性能が強固なケース、躯体(基礎・柱など)の劣化や損傷などによって耐震性能が低いケースがあります。

外装改修
外装とは、屋根・外壁などのことです。
外装は常に風雨にさらされているため、すべての住宅で定期的なメンテナンスが必要です。
外装の最適な状態を保つことは、住宅性能を保つことに直結します。

内装改修
内装とは、室内の壁・床・天井などのしつらえ、建具などのことです。
古民家リノベーションでは、意匠のある建具や既存の柱・梁を内装デザインに活用したいとご希望の方が多いと思います。

住宅設備改修
住宅設備とは、水回り設備、給湯設備などのことです。
特に中古の古民家を購入する場合は、リノベーションの優先度が高い部位ではないでしょうか。
そのため、費用対効果を考慮して住宅設備選びをすることをおすすめします。
土屋ホームトピアは、独自の技術研究・開発、豊富な施工実績による、高い施工技術を持つリフォーム・リノベーション会社です。
古民家リノベーションを安心してお任せいただける施工内容を、こちらのページでご確認ください。
〈関連ページ〉土屋ホームトピア リフォーム・リノベーションメニュー
古民家リノベーションに活用できる補助金、移住支援

最後に、古民家リノベーションの費用負担を軽減できる補助金、移住支援などの制度も紹介します。
補助金
古民家リノベーションは施工内容が多岐に渡るのが一般的なため、使える補助金をフル活用して、費用負担を軽減しましょう!
主な補助金 |
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各補助金の申請条件、補助額などを、こちらの記事で詳しく確認できます。
〈関連ページ〉補助金情報|2023-2024リフォームで利用できる補助金・助成金まとめ
移住支援
現在お住まいの場所から別の場所に移住することを、検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
移住支援の内容は自治体ごとに違うため、古民家購入を検討している自治体の移住支援についても、事前に調べてみましょう。
- 移住支援金を支給
- 住宅取得のサポート
- 就業のサポート
- 移住の準備を支援 など

また施工業者を通して申請が必要な補助金もあるため、古民家リノベーションを検討し始めた段階から、使える補助金があるかを調べるのがおすすめです。
土屋ホームトピアは、補助金の申請サポートもご依頼いただけるリフォーム会社です。
「費用負担を軽減しながらお得に古民家リノベーションをしたい」とご希望の方は、お気軽にご相談ください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
こちらの動画でも、土屋ホームトピアがリノベーションを手掛けた古民家を紹介しています。
まとめ
平屋の古民家リノベーションを検討中の方へ、費用・間取りなどの事例、物件の探し方などを紹介してきました。
古民家リノベーションは、古民家での暮らしを明確にイメージし、技術力の高い施工業者に相談しながらプランを組み立てる必要があります。
今回紹介した情報を参考に、大切に引き継がれてきた古民家を再生して、古民家ならではのデザインなどを楽しむ暮らしを実現していただけると幸いです。