
「古民家に魅力を感じているけど、リフォームに新築同様の費用がかかるのは避けたい」とお考えの方が多いと思います。
できればリフォーム予算1000万円ほどで、古民家の趣をいかしたマイホームを完成させたいですよね。
そこで今回は、古民家の雰囲気をいかしながら費用を抑えたリフォームプランを組み立てやすい築30年〜築50年の住宅をピックアップして、予算1000万円でどこまでリフォームできるかを、具体的に紹介します。
古民家リフォームの住宅ローンや古民家リフォームで失敗しない方法もわかるので、予算内で理想のマイホームが実現するかどうかを判断する材料にしていただけると幸いです!
目次
築30年〜50年の古民家リフォーム事例|1000万円でどこまでできるか

「古民家」に明確な定義はありませんが、不動産市場では築50年以上の住宅を「古民家」と呼ぶのが一般的です。
ただし築50年以上の住宅はリフォーム費用が新築同等になるケースが多いため、今回は古民家の雰囲気をいかしながら費用を抑えたリフォームプランを組み立てやすい、築30年〜築50年の住宅をピックアップして事例を紹介します。
1000万円でどこまでリフォームできるのかがわかるので、ぜひじっくりご覧ください♪
※紹介するリフォーム費用はお引き渡し当時のリフォーム価格です。 同じ価格でのリフォームを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
【940万円、築30年】
はじめに、築30年の鉄骨造・4階建てビル内の住居を、LDKを中心とする部位に絞って940万円でリフォームした事例です。
【リフォーム内容】
- 水回り位置変更
- 造り付け家具を設置
- 結露解消
- 内装を白を基調とするヨーロピアンテイストに改修
ホテルのスイートルームなどを参考にして、高級感のある住宅が完成しました!

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【900万円、築35年】
次に、築35年・鉄骨造の住宅の既存デザインをいかしながら、900万円で住宅性能を向上させたリフォーム事例です。
【リフォーム内容】
- 床・壁を断熱改修
- 窓を断熱サッシに交換
- リビングに床暖房を導入
- キッチン周辺の間取りを微調整し、回遊動線に変更+収納増設
クラシックな外観・内装デザインはそのままに、ご家族・友人が集ってくつろげる快適な住宅が完成しました。


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【880万円、築45年】
次に、築45年の木造住宅が、従来のデザインを一新して、880万円で足元まで温かい家となったリフォーム事例です。
【リフォーム内容】
- 間取りを2LDKから1LDKに変更
- キッチン交換
- 和室を洋室に変更
- 窓を断熱性の高いペアガラスに交換
- 床下断熱で断熱性・気密性向上
- 住宅全体の内装デザインを、ブルックリンスタイルに改修
予算削減のために柱の位置を変更せず、塗装をして内装デザインの一部としています。
柱がゆるやかに空間を区切る役目を果たし、ブルックリンの倉庫のようなクールなデザインの住宅が完成しました。

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【850万円、築36年】
次に、築36年の木造中古住宅を購入し、880万円で好みの間取り・デザインを実現したリフォーム事例です。
【リフォーム内容】
- 水回り位置変更&水回り設備一式を交換
- 築古住宅ならではの細かく部屋が分かれている間取りを、回遊動線のある家事動線が良い間取りに変更
- 床の段差を解消
- 断熱性・遮熱性を意識した窓の交換
- 床・壁・天井に断熱施工
- 住宅全体のデザインをブルックリンスタイルに改修
回遊動線は、ドアを開放すると行き止まりのない動線となります。こちらの住宅は床の段差もなくしたため、小さなお子さまが安心して過ごせる間取りとなりました。

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【705万円、築41年】
次に、老朽化してシロアリ被害にも悩まされていた築41年の木造住宅を、予算とデザインのバランスを考慮しながら705万円でリフォームした事例です。
【リフォーム内容】
- LDK+和室続き間+縁側→広い洋室LDKに変更
- LDK内に収納増設
- 3人のお子さまが勉強するスペースをLDK内に造作
- キッチンの位置変更+キッチン交換
- 内装改修
- バリアフリー改修
お子さまの成長にともなって家の使い方が変化したため、現在のライフスタイルに合わせて耐久性を向上させるリフォーム内容となりました。

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【500万円、築42年】
最後に、老朽化してご家族が集いづらくなった築42年のセカンドハウスを、これからも活用できる住宅へと再生させたリフォーム事例です。
【リフォーム内容】
- 耐震補強
- 窓の断熱性向上のために、内樹脂サッシに交換
- 天井を解体時に出現した梁のデザインをいかし、勾配天井とした
- バリアフリー改修
- 間取りを2K+納戸→1LDKに変更
- 水回り設備交換
- 外装の劣化対策
予算を抑えながら価値のあるリフォーム内容とするため、優先順位を決めてリフォームプランを組み立てました。
古民家特有のデザインをいかしながら、ご家族が集える開放感のある住宅が完成しました♪

〈関連ページ〉家族の思い出が詰まったセカンドハウス
土屋ホームトピアには、今回紹介しきれなかった施工事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください♪
〈施工事例〉
築30年〜築50年の住宅をピックアップして、予算1000万円でどこまでリフォームできるかを紹介してきました。
古民家は、現状によって費用とリフォーム内容が変化します。
こちらの動画でも予算1000万円のリフォーム内容を解説しているので、ぜひご覧ください。
土屋ホームトピアは、古民家の施工実績が豊富なリフォーム会社です。
全国各地に拠点がございますので、お近くの拠点にお気軽にご相談ください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
古民家購入+リフォームの費用は住宅ローンで支払い可能

古民家のリフォーム事例をもとにして費用を紹介してきましたが、ここで「古民家のような築古の住宅でも住宅ローンを利用できる?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。
古民家購入・リフォームには、住宅ローンだけでなく減税制度・補助金も活用できる可能性があるため、紹介します。
古民家購入+リフォームに利用できるローン
住宅ローンは、各金融機関が独自に対象となる住宅や対象者を定めています。
以下のような金融機関は古民家を住宅ローンの対象としているため、参考にしてください。
- 住宅金融支援機構(フラット35):独自の審査基準で古民家も住宅ローンを利用できる
- モーゲージバンク:金利は高いが、対象となる住宅や対象者の範囲が広いのが一般的

まずは気になる金融機関のホームページなどで住宅ローンの商品概要を確認して、築年数に関する制限が無い場合には、問い合わせをしてみるのがおすすめです。
減税制度
住宅ローンを利用して古民家を購入・リフォームする場合には、以下の減税制度を受けられます。
減税制度 | 注意点 |
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住宅借入金等特別控除 | この制度で定められた耐震基準をクリアする必要がある |
※2023年7月時点の情報です。
〈参考〉国税庁『一般住宅の新築等をした場合(住宅借入金等特別控除)』
また、住宅ローンを利用しない場合でも、以下のような減税制度を受けられる可能性があります。
減税制度 | 注意点 |
---|---|
住宅耐震改修特別控除 | この制度で定められた耐震基準をクリアする必要がある |
住宅特定改修特別税額控除 | 以下のリフォームをする必要がある ・この制度で定められた省エネ工事 ・この制度で定められたバリアフリー改修 ・この制度で定められた多世帯同居改修 |
※2023年7月時点の情報です。
〈参考〉
・住宅耐震改修特別控除:国税庁『耐震改修工事をした場合(住宅耐震改修特別控除)』
・住宅特定改修特別税額控除:国税庁『省エネ改修工事をした場合(住宅特定改修特別税額控除)』
紹介したような減税制度には、ほかにも細かい適用要件があります。

詳しくは、古民家の所在地を管轄する税務署に問い合わせをしてください。
補助金
古民家リフォームの費用負担を軽減する方法として、補助金を活用できる可能性もあります。
主な補助金を紹介します。
主な補助金 |
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※2023年7月時点の情報です。
補助金の詳しい内容は、こちらの記事で紹介しています。
〈関連ページ〉補助金情報|2022-2023リフォームで利用できる補助金・助成金まとめ
また、多くの補助金は、施工業者を通して申請が必要です。

土屋ホームトピアは、各種補助金の申請が可能なリフォーム会社です。
「補助金を活用したリフォームプランにしたい」など、お気軽にご相談ください♪
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
古民家購入・リフォームで失敗しない3つの重要ポイント

最後に、古民家購入・リフォームで失敗しないための重要ポイントも紹介します。
- 予算内でリフォームできる物件を購入する
- 古民家リフォームの施工実績が豊富な施工業者に依頼する
- 古民家購入後に移住が必要な場合は、自治体の移住支援・古民家の周辺環境を事前に把握する
古民家リフォームの施工実績が豊富な施工業者に依頼する
古民家には以下のような特徴があり、リフォーム時には住宅の現状を丁寧に確認したうえで、必要な工事・不要な工事を見極める必要があります。
- 現代の住宅とは違う伝統工法で建築されているケースが多くある
- 住宅性能がまったく違う

予算内でリフォームできる物件を購入する
SNSなどの口コミには、「古民家購入後に躯体や住宅性能に問題があることがわかり、リフォーム費用が予算を大きくオーバーした」という声がたくさんあります。
古民家の現状によっては新築同等のリフォーム費用が発生する可能性もあるため、ぜひ予算内でリフォームできるかを施工業者に確認してください。
リフォーム部位別の費用を、こちらのページで確認できます。フルリフォームの費用もわかります!
〈関連ページ〉土屋ホームトピア『リフォームの費用相場』
古民家購入後に移住が必要な場合は、市町村の移住支援・古民家の周辺環境を事前に把握する
「移住をしてもいいから、良い古民家があったら購入したい」とご希望の方もいらっしゃると思います。
その場合には、古民家の購入前に自治体の移住支援・古民家の周辺環境を必ず把握しましょう。
自治体の移住支援 |
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自治体によって「移住支援金などの支援内容」「移住サポートなどの体制」がまったく違います。 移住支援は市町村単位で取り組んでいるため、市町村が公表している情報を確認してください。 |
古民家の周辺環境 |
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古民家がある地域の様子・お子さまの教育環境・医療環境など、現地に足を運ばないと確認できないことがたくさんあります。 インターネットや不動産会社の物件情報だけで購入を判断せず、必ず現地で下見をしてください。 |
こちらの記事で、古民家購入前からの注意点を詳しく確認できます。
〈関連ページ〉古民家リノベーションで後悔しない5つの方法|古民家を買うリスクと魅力、買わないほうがいい物件も解説
まとめ
予算1000万円を想定して古民家リフォームを検討中の方へ、「古民家リフォームの事例」「リフォーム費用の負担を軽減する方法」などを紹介してきました。
古民家リフォームは、マイホーム取得方法の中で魅力的な選択肢ですよね。
古いゆえの注意点もあるため、物件探しの段階からプロのサポートを受けるのがおすすめです。
今回紹介した情報を参考にして、古民家を活用した理想のマイホームを完成させていただけると幸いです。