フローリングが沈むなどシロアリ被害の初期症状|シロアリがいる家の特徴・駆除費用、予防方法など解説
「最近フローリングが沈むようになった」
「脱衣室の湿気が多く、木材は変色している」
このようなことに思い当たりはないでしょうか。
シロアリ被害はフローリング下など普段の生活で目に見えない所で被害が進んでいくため、非常に厄介です。
本記事では、全国で数多くの大規模リフォーム実績を持つ土屋ホームトピアが、シロアリ被害の初期症状をご紹介します。
このコラムのポイント |
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シロアリ被害を未然に防ぐためのポイントをお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
フローリングが沈むなどシロアリ被害の初期症状
はじめに、シロアリ被害の初期症状をご紹介します。
- フローリング・畳が沈む
- 木材が変色している箇所がある
- 蟻道がある
- 壁・柱・タイル・コンクリートなどを叩くと空洞の音がする
- ドアなど建具を開閉しづらい
- フローリング下からカタカタと音が聞こえる
- 庭の柵・杭などがグラグラする
シロアリ被害が気になる方は、ご自宅に同様の症状が出ていないか一度確認してみてください。
フローリング・畳が沈む
シロアリは光や乾燥を嫌うため、フローリング下などの湿気が多い場所から家の中に侵入します。
フローリングや畳などの床が沈む場合は、シロアリがフローリングを支える木材を食べている場合があります。
浴室近くの脱衣室のフローリングが沈む場合は、湿気が多いことによって木材が腐っていることも考えられます。
どちらにせよフローリングが沈むのを放置していると、最悪の場合フローリングが抜けるケースもあるので、脱衣室やキッチンに点検口があればフローリング下の状況を確認してみてください。
木材が変色している箇所がある
脱衣室など湿気が多い部屋の建具枠などの木材が変色していないでしょうか。
変色しているのであれば木材に水が浸み込んでいる可能性があります。
湿気の多い状態はシロアリが好む環境のため、被害が発生しやすくなります。
変色している所を手で叩いてみて、他の箇所に比べて軽い音がしないか確認してみてください。
蟻道がある
蟻道とは、シロアリが通るための道のことで、砂のスジのような見た目をしています。
シロアリは光や乾燥を嫌うのでこのような道を作りながら家の中に侵入してきます。
蟻道がご自宅の外周の基礎やフローリング下の木材に見られた場合は、ご自宅にシロアリがいる可能性が高いので、施工業者に調査を依頼するのがおすすめです。
壁・柱・タイル・コンクリートなどを叩くと空洞の音がする
シロアリは木材を食べながら家の中に侵入してくるため、見た目は問題なさそうでも木材が空洞になります。
木材を叩いて音が軽い場合は、内部の木材が食べられて空洞になっている可能性が高いです。
シロアリ被害が気になる場合は、水回りや玄関周辺の湿気がたまりやすい部屋の木材を叩いて音を確認してみてください。
ドアなど建具を開閉しづらい
シロアリが家の木材を食べることにより、扉などの建具を支えている木材の強度が落ちて開閉がしづらくなることがあります。
ただ単に建具の立て付けが悪くなっているケースもありますが、念のため施工業者に調査を依頼するのがおすすめです。
フローリング下からカタカタと音が聞こえる
シロアリはフローリングを叩いて「カタカタ」と音を出します。
これは警戒時に出す音で、フローリングや壁からこの音が聞こえてきたら家の中にシロアリが侵入している可能性があります。
庭の柵・杭などがグラグラする
ご自宅の庭にある木製の柵や杭は雨ざらしになるため、家よりも先にシロアリ被害にあう可能性があります。
特に北側は日当たりの悪く湿気がたまりやすいので注意が必要です。
土屋ホームトピアでは、シロアリ被害をすぐに確認するための点検口を設けることも可能です。
ご自宅で快適に住み続けるためのお手伝いをいたしますので、シロアリ被害にあっていないか気になられる方は、ぜひ土屋ホームトピアにご相談ください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
フローリング下・基礎などにシロアリがいる家6つの特徴
ご自宅にシロアリがいる場合には6つの特徴があります。
- 家の周辺に木材・落ち葉・切り株・ダンボールなどを放置している
- 湿気がたまりやすい環境|風通しが悪い、水はけが悪い、川・森などの近く
- 近隣にシロアリ駆除をした建物がある
- 家の周辺・室内に羽アリがいる
- 木くず・虫のフンが落ちている
- 庭でシロアリを見かける
順番に解説していきます。
家の周辺に木材・落ち葉・切り株・ダンボールなどを放置している
ご自宅の周りが山間部で樹々の落ち葉が多い環境であったり、倉庫に木材を保管している場合は、シロアリが寄ってきやすいので注意が必要です。
不要な木材やダンボールなどは処分するなど、なるべくシロアリのエサになるものは置かないようにしましょう。
湿気がたまりやすい環境|風通しが悪い、水はけが悪い、川・森などの近く
湿気が多い場所や日の当たらない環境をシロアリは好みます。
ご自宅の周辺には極力ものを置かずに風通しを良くしましょう。
また、浴室がタイル貼りの在来浴室の場合は水が浸み出しやすく湿気がたまりやすいので、ユニットバスにリフォームするのも効果的です。
近隣にシロアリ駆除をした建物がある
最近、ご自宅の近辺でシロアリ駆除をした建物がある場合は、お住まいの地域がシロアリ被害にあいやすい可能性があります。
念のためご自宅にシロアリ被害の予兆がないか確認しておきましょう。
家の周辺・室内に羽アリがいる
羽アリはシロアリの繁殖期の姿で、主に春から夏にかけて見かけます。
もしご自宅の周辺や屋内に羽アリを発見した場合は、周辺にシロアリの巣がある可能性が高いです。
もしご自宅にシロアリ被害がないとしても、事前に防蟻処理をしてシロアリを家に近づけないように対策しておきましょう。
木くず・虫のフンが落ちている
シロアリが活動した場所には木くずのような粉が確認できます。
もしご自宅周辺や屋内で見られた場合は、シロアリ被害が進行している可能性が高いのですぐに施工業者に調査を依頼しましょう。
庭でシロアリを見かける
ご自宅周辺でシロアリを発見した場合は、ご自宅にもシロアリ被害が発生している可能性が高いです。
もし被害にあっていなくても、予防のために施工業者に防蟻処理を依頼しましょう。
シロアリ駆除を業者に依頼する費用相場|シロアリ駆除方法も紹介
続いて、シロアリ駆除を施工業者に依頼する費用を症状別で解説いたします。
実際にどのような施工になるのかも紹介します。
シロアリ被害が初期症状の場合
シロアリ被害が比較的軽い場合のシロアリ駆除内容 | |
費用相場 | 4,000円〜7,000円/一坪程度 |
駆除方法 | ・薬剤散布 ・毒餌設置 |
シロアリ駆除の費用は駆除方法や床面積に応じて変動します。
また、シロアリ駆除の方法は薬剤散布と毒餌設置の2通りがあります。
一般的な30坪の住宅ですと、12万円〜30万円ほどが目安です。
※費用相場は価格のイメージです。実際の施工費用は各業者にお問い合わせください。
例え被害が軽度であっても、住宅を全体的に防蟻処理しておくことをおすすめいたします。
大量のシロアリが発生し被害が深刻な場合
シロアリ被害が深刻な場合のシロアリ駆除内容 | |
費用相場 | 6,000円〜10,000円/一坪程度 |
駆除方法 | ・薬剤散布 ・せんこう注入 |
せんこう注入とは、土台などの木材にドリルで穴を開けて木材の内部に薬液を浸透させる処理方法です。
処理後はドリルで開けた穴に木材で栓をして仕上げます。
また、被害が深刻な場合は木材がスカスカになっていることもあり、このような場合は大規模なリフォームが必要になるケースがあります。
シロアリ駆除を実施した費用事例
こちらは、シロアリ駆除と間取り変更などのリフォームを合わせて750万円でリフォームした事例です。
施主様ご両親の建てた家はシロアリ被害と老朽化が進んでいましたが、リフォームして次の世代に受け継ぐことができました。
元々の和室の天井や長押などはそのまま残して白色に塗装することで、リフォーム前の面影を残すことに成功しました。
〈関連ページ〉既存の形(カタチ)を活かした子育て世代の家
※施工事例のリフォーム費用は、お引き渡し当時の価格です。 同じ価格でのリフォームを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
こちらの記事で老朽化した実家にコストをかけずにできるリフォームについて解説しています。
〈関連ページ〉実家や持ち家の老朽化に対応するお金がない|お金のかからない建て替え・耐震などのリフォーム方法
この他にも土屋ホームトピアには、耐震補強リフォームの事例が多くあります。ぜひ参考にしてください。
〈施工事例〉
フローリング下・基礎などのシロアリ被害を予防する方法
住宅に被害をもたらす主なシロアリは、2種類です。
種類 | 発生時期 |
ヤマトシロアリ | 4〜6月 |
イエシロアリ | 6〜7月 |
これらシロアリの駆除を検討するのに最適な時期は3〜5月の間です。
シロアリは暖かい季節になると活発に行動するため、その前に駆除を依頼することで被害を少なくできます。
とはいえ、シロアリは冬の間も冬眠せずに年間通して食害が続くので、シロアリがいるかもしれないと思ったタイミングで施工業者に相談して、少しでも被害を抑えるのがおすすめです。
またシロアリだけではなく、キクイムシという虫も住宅の木を食べます。
キクイムシはシロアリと対照的に乾いた木を好んで食べてしまいます。
どちらにせよ施工業者に調査を依頼すれば駆除が可能なので、気になる方は相談してみてください。
他にも、黒いアリも木材に巣を作ることがあります。
こちらの記事で、外壁内部にアリが巣を作っていたケースの修復の施工事例をご紹介しています。
〈関連ページ〉外壁の内部にアリは巣を作ります
シロアリ被害を放置すると危険|建物への影響
シロアリ被害は人目につかない場所で進むので確認しづらく、生活の中で実害がないのが厄介です。
そのため、気づかないうちに被害が拡大することもあります。
シロアリ被害が柱や土台などの構造体に及ぶと住宅の耐震性能を大きく低下させるため、被害をそのままにしておくのは極めて危険です。
シロアリ被害を最小限に抑えるため、日頃の生活の中で食害の初期症状を確認するようにしましょう。
シロアリを自分で駆除できるか
シロアリ駆除は施工業者に依頼せずにご自身でできるケースもあります。
- 毒餌(ベイト工法)処理
- 木材への薬剤散布処理
- 土壌への薬剤散布処理
いずれの薬剤も市販されているため、フローリング下へ潜って処理できる状況であればシロアリ駆除は可能です。
ただし、被害状況によっては応急処置のような効果しか得られない場合もあります。
シロアリ被害はフローリング下の至る所で起こっている可能性があり、施工業者でないとその全てを見つけるのは困難です。
そのためリフォーム会社などのプロに相談・現地調査を実施したうえで、自分で駆除できるかを判断することをおすすめいたします。
土屋ホームトピアでは、シロアリ被害が起きにくいようにフローリング下の湿気を減らすリフォームを提案できます。
気になる方はお気軽にお問い合わせください。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
まとめ
シロアリ被害の初期症状やシロアリがいる家の特徴・駆除費用、予防方法について解説してきました。
シロアリ被害が拡大すると住宅の耐震性能が大きく低下し、大規模なリフォームが必要になるケースもあります。
シロアリ被害で大切な住まいを傷つけないためにも、初期症状がみられる場合はこの記事を参考にしていただければ幸いです。