リフォーム相談BOOK

マンションの梁を活用したリフォームアイデアを紹介!梁下照明の種類も紹介

こんにちは!土屋ホームトピアの高田 雄介です。

マンションで圧迫感を生む梁(はり)をどうにかしたい…と考えたことはありませんか?
例えば、圧迫感を生む梁の下に照明を設けると、天井を高く見せることができます。
リラックスしたいリビングやダイニングに梁がある場合には、梁下に照明を設けると、圧迫感が和らいで開放感のある空間を演出することもできますよ。

今回は、マンションの梁を活用したリフォームアイデアや梁下照明の種類などをご紹介します。

この記事の監修・執筆者
札幌中央支店長

土屋ホームトピア 札幌中央支店
店長 高田 雄介

私共はリノベーションを通してお客様の人生を豊にすることを目標しております。 リノベーション工事という物売りではなく、リノベーションしたことで変わるご生活や幸せ感をお客様と共有できればと考えております。 些細な事でも構いません。お気軽にご相談くださいませ。

マンションの梁(はり)とは?

主に木造建築で、屋根の一番上で支えになる部材を「棟木(むなぎ)」といい、棟木と直角に交わる方向に水平に渡す部材を「梁(はり)」といいます。

マンションでは、部屋の天井や部屋同士の境の壁に沿った天井、共用廊下側、バルコニー側の天井が凸凹に下がっていることが多く、これを梁と呼ぶことがあります。

ただし、マンションにおけるこれらの「梁」は、実際には「下がり天井」と呼ばれる構造のことも多いです。

下がり天井には、浴室やキッチンの排気を外へ出すための排気ダクトや、上の階の給排水管などをボードで囲んでいることもあるため、リフォームで手を加えても大丈夫かどうかの確認をする必要があります。

梁であっても下がり天井であっても、必要不可欠な構造ですが、どうしても圧迫感を与えてしまいます。

※下がり天井と梁は図面等で確認をする必要があります。こちらのコラムでは便宜上、下がり天井も梁という名称で説明をします。

マンションの梁を活用リフォームアイデアを紹介!

梁は、マンションの中でも重厚感がある要素の一つであり、部屋全体の雰囲気を大きく左右する存在です。

マンションの梁はアイデア次第で雰囲気の違う部屋に変身することができますよ。
梁を活かしたリフォームアイデアをチェックしてみましょう。

梁を活かした照明や光の演出リフォーム

梁の周りに照明を取り付けることで、部屋全体を柔らかい光で包み込むことができます。
例えば、スポットライトを使って梁を照らすことで、梁の立体感や質感を引き立たせることができます。
天井に埋め込んだLEDライトで、空間全体を均一に照らすこともできます。
また、梁にLEDテープライトを取り付けると、また違った印象に。
LEDテープライトは、梁を優しく照らすことができ、空間に柔らかい光を演出します。

次に、梁に照明を取り付ける方法もあります。
梁の下にペンダントライトを吊るすことで、上品で落ち着いた空間を作ることができます。
ダクトレールを設置すれば、好きな位置に照明を設置することもできますよ。
照明の位置を簡単に動かすことができるので、ディスプレイを替えたときや模様替えの際にも雰囲気をガラリと変えることができます。

また、下り天井に照明を取り付けることもできます。
下り天井に埋め込んだスポットライトやLEDライトで、空間を印象的に演出させます。
下り天井の周囲に照明を取り付けることで、立体感を強調することも。
上から直接照らす照明に対して、間接照明は壁や天井などに光を反射させて室内を照らす点が特徴です。
反射した光は、まぶしさが抑えられ、部屋全体を優しく包み込みます。

暗くなりがちな足元や部屋の隅に設置すると部屋が広く感じられ、梁の下に設置すると天井が立体的に見えて高く感じられます。
梁の下に設ける照明は、梁下照明ともいいます。

壁に作り出された陰影がおしゃれな雰囲気を演出できることも、間接照明の魅力です。
梁下照明の種類やリフォーム事例については、後ほど説明いたします。

梁をそのまま活かしたリフォーム

梁をそのまま見せたり、梁を覆うカバーをするなど加工や塗装をしたりすることで、建物に味わいや個性を与えることができます。

例えば、梁をそのまま見せた木の温もりが感じられる和風のリビングや、梁にスポットライトを当ててアクセントにするモダンなリビングなどがありますよ。

また、梁の形状やデザインに合わせて、カバーの形状やデザインをカスタマイズすることもできます。

梁を活かした空間演出リフォーム

梁を活かした空間演出をしたい場合は、天井の凹凸に合わせた照明を取り付けることで、独特の陰影が生まれ、印象的な空間になります。
また、天井の凹凸を活かした模様やデザインを施すこともできます。
下り天井をデザインに取り入れることもおすすめです。
例えば、天井に埋め込んだ照明で下り天井部分を照らすことで、アクセントに。
また、下り天井に天然木材を使用することで、温かみのある空間に仕上がります。

天井のカラーコーディネートも大切なポイントです。
天井の色をホワイトやグレーなど、明るい色にすることで、空間を広く見せることも。
一方、梁を隠すことで、シンプルな空間を演出することもできます。
天井の凹凸を活かした塗り壁や、梁に色をつけることで、個性的な空間を作ることもできます。

梁を活かした収納リフォーム

下り天井に合わせて、梁を利用して棚を作ることで、スペースを有効活用することができます。

梁に取り付けた棚板を使用することで、天井から床までの高さを活かした大容量の収納スペースを作ることができます。

また、棚板を取り外し可能にすることで、収納スペースの大きさを調整することも可能に。

梁や棚板に木目を活かした塗装を施すと、ナチュラルテイストの空間になるようにアレンジすることもできます。

梁を活かした機能性リフォーム

梁を活かして、下り天井に取っ手を取り付けることができます。

下り天井は高い位置にあり、手が届きにくいため、取っ手を取り付けることで、天井裏にアクセスしやすくなります。

また、天井裏に配線を通すためにも、取っ手があると取り外しが簡単に。

梁に取っ手を取り付ける場合は、梁の強度や耐久性に十分に注意し、梁の穴あけや強度については、専門業者のアドバイスをもらいましょう。

梁に直接取っ手を取り付けることができない場合は、取っ手を梁の両端に取り付ける方法もあります。

猫を飼っている方は、キャットウォークを設置するという手も。

高いところが好きな猫はお気に入りスペースとなるでしょう。

マンションの梁を活用した照明の種類とは?

ひと口にマンションの梁下照明といっても、さまざまな種類があります。
梁と照明器具の組み合わせによって、部屋の雰囲気をさまざまに演出できますよ。

光源の種類は3つ!

一般的に光源は「LED」「蛍光灯」「白熱灯」の3つに大きく分けることができます。
それぞれに特徴があるので、光源を変えると部屋の雰囲気も変わりますよ。

蛍光灯は均一に明るく、白い光の昼白色と赤みを帯びた光の電球色の2種類があります。
LEDにも昼白色と電球色がありますが、陰影があり立体感が強調される点が蛍光灯と異なります。

白熱灯は暖かみのある色合いで落ち着いた雰囲気を生みますが、消費電力が高いため少なくなってきています。

リフォーム成功のポイント!照明について考えてみる」で、住まいと照明について詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

梁下照明にはこの照明器具がおすすめ!

梁下照明には、ダウンライトやダクトレール、スポットライトが向いています。

ダウンライト

天井に埋め込むダウンライトは、低くなっている梁の下におすすめの照明器具です。
天井と梁の凹凸がはっきりして天井が高く見える効果があり、間接照明としてだけではなく、光を強くしたり、ライトの数を増やしたりするとメインの照明にもなります。

ダクトレール

ダクトレールは「ライティングレール」ともいい、レール上の好きな場所に照明器具を取り付けることができます。
梁下には、直接固定する直付けタイプや、埋め込みタイプがおすすめです。

ダウンライトやダクトレールは、設置に専門家による工事が必要であることが多いです。

ダクトレールには、コードを長く垂らすペンダントライトを付けることもできますが、梁下は空間が狭いので、使用用途によっては照明に頭がぶつかってしまうことも。

スポットライト

梁下に設置するのであれば、スポットライトがコンパクトでおすすめです。
スポットライトを壁の方向に向ければ間接照明にもなります。

ただし、スポットライトは複数個使うケースが多く、光や影が分散しやすいのが難点。
インテリアショップや美術館のような雰囲気のある空間を作るのには向いていますが、勉強などしっかりした明かりが必要な場合には不向きです。

逆に、リビングや寝室など、落ち着いた柔らかい雰囲気の部屋にしたいときには、間接照明が有効ですよ。

照明の設置については注意も必要です。
梁の仕様が設置に適さない場合もあります。
梁が細いと大きなダウンライトを設置することは難しいですし、天井の高さや建物の構造により工事が難しいこともあります。

先述した通り、マンションの梁には配管などが通っていることも多いため、専門家に見てもらうと安心です。

土屋ホームトピアのマンションの梁を活用したリフォーム事例を紹介!

30代のご夫婦とお子さん2人の4人家族がお住まいのマンションの施工事例をご紹介します。

2010年に第18回ジェルコデザインコンテスト全国大会で審査委員特別賞を受賞した事例です。 

施工前は、大きな梁型がリビングダイニングの中央にあり、圧迫感を与えていました。

梁型の廻り縁(壁と天井の境をぐるりと廻る部材)を取り除き、両側に間接照明を組み込みました。

梁型の存在感が軽減されて、リビングとダイニングに一体感が生まれています。

お客様のご要望に沿う対面キッチンからは、奥の子供部屋まで見渡せるようになりました。

一方で、梁の両側の間接照明の形状を変えることで、生活スタイルの異なるリビングとダイニングを天井で分ける効果も期待できます。

ダイニング側は、梁型に沿うように天井を一部下げて丸く間接照明を設置、天井には丸いダウンライトを埋め込んでいます。

リビング側の間接照明は直線にして、四角いダウンライトと統一感を持たせています。

洗面所は、鏡を活かすことで間接照明が強調されてより明るい空間に。

梁裏に照明を設置したことで光が鏡に反射して、とても明るい洗面室になりました。

マンションの梁を活用したリフォームで部屋の雰囲気は大きく変えられる!

建物を支える上で不可欠な梁ですが、天井に出っ張っていると圧迫感がありますよね。

その圧迫感を和らげるために、梁を活用したリフォームがおすすめです!

梁をそのまま活かしたリフォームのほか、梁下照明に間接照明を取り入れると、天井と梁の凹凸が明確になり、天井が高く見えて開放感が出ます。 

ダクトレールやダウンライトは梁下照明に適していますが、天井に穴を開けたり、配線工事が必要になったり、マンションでのDIYは難しいケースも多いです。

リフォーム業者などの専門家に相談することをおすすめします。

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