
マンションでピアノを演奏する際に、「ご自身の出す音がうるさいのでは」と不安になっている、もしくは「どこからか聞こえるピアノの音がうるさい」と感じている方へ。
マンションのような集合住宅にお住まいの場合でも、適切に対処すれば、ピアノの音に対する不安は解消できます。
ただし「ご自身のピアノ演奏音」と「どこからか聞こえるピアノの音」では対策が異なるため、今回は全国で74,404以上のリフォーム実績を持つ土屋ホームトピアが、マンションでピアノの音がうるさい場合の対策を、わかりやすく解説します。
目次
ピアノの音がうるさいと感じる原因

人が「うるさい」と感じる音の強さは、65dbが目安といわれています。

マンションの場合は構造にもよりますが、コンクリートの壁などを挟むことで10〜30dbほどの音の強さになるのが一般的です。
音の感じ方は人によって異なりますが、ピアノの音を騒音に感じる方もいれば、心地よく感じる方もいらっしゃいますよね。
またピアノの音を心地よく感じる方であっても、「睡眠中」「体調が悪いとき」「静かに過ごしたい時間」などは音をうるさく感じることもあります。

マンションは共同住宅なので、自己所有のマンションであっても音に対する配慮が必要です。
次の章から、「ご自身のピアノ演奏音」「どこからか聞こえるピアノ音」への具体的な対策をわかりやすく紹介します。
マンションにお住まいでピアノ音でお悩みの方は、土屋ホームトピアにご相談ください。
無料の建物診断・耐震診断を実施し、ご家族にとって最適な防音対策を提案いたします。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
マンションで「ご自身の演奏音がうるさいのでは」と不安な場合の対策

マンションでご自身がピアノを演奏する場合の対策を、「簡単な対策」「本格的な対策」に分けて詳しく解説します。
簡単な対策
マンションにお住まいの方に「ピアノ音がうるさい」というストレスを与えないための簡単な対策は、以下のとおりです。
- 防音マット(床用の簡易的な防音材)を活用
- 防音ボード(壁用の簡易的な防音材)を活用
- 防音カーテンを活用
- 電子ピアノはヘッドフォンを使って演奏
- 消音機能のあるアップライトピアノ・グランドピアノを使う(後付けも可能)
- ピアノの下に防振材を敷く
「マンション構造」「マンションにお住まいの方の捉え方」によっては上記の対策で問題ない場合もありますが、以下のような理由でトラブルになることも考えられます。
- 電子ピアノ:ヘッドフォンをしていても打鍵音・ペダル音がうるさい
- アップライトピアノ・グランドピアノ:音や振動の響きがうるさい

諏内えみ
マンションで、ご自身のピアノ演奏音に対する本格的な対策は、以下のとおりです。
- 防音・遮音・吸音性能を持つ窓に交換、または二重窓を設置するリフォームを行う
- 防音・遮音・吸音性能を持つ壁にリフォームを行う
- 壁内側・床下・天井裏の断熱材の入れ替え+遮音・吸音シートを入れるリフォームを行う
- 防音室を設置する

ピアノは上達するほど強い音を出せるようになるため、マンションで思いっきりピアノ演奏を楽しみたい場合は、本格的な対策を検討するのがおすすめです。
ただし本格的な対策は、簡易的な対策と比較して費用が高額になります。
例として、こちらのマンションは二重窓を設置してピアノ演奏音の対策をした事例です。
「CDや本も収納できる造作棚」「ロフトのある音楽室への改装」もあわせて実施し、費用は400万円でした。
※ご紹介したリフォーム費用は、お引き渡し当時の価格です。同じ価格でのリフォームを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

〈関連ページ〉ホームスタジオ
こちらの記事で、防音リフォームの事例・費用を確認できます。
〈関連ページ〉防音リフォームの費用事例(マンション・戸建て)|壁・床などの防音方法や効果、補助金など解説
こちらのページで、土屋ホームトピアのリフォーム事例をご確認いただけます。
〈施工事例〉
マンションでどこからか聞こえるピアノの音がうるさい場合の対策

マンションの他の部屋から聞こえるピアノの音がうるさい場合は、まずは管理人や管理組合に相談しましょう。
管理人・管理組合に相談すると、以下のような対応となるのが一般的です。
- 音の元となっている住戸を調べて住人に注意を促す
- 掲示板に音に関する注意喚起の文章を貼り出す
- 全住戸に音に関する注意喚起のお知らせを投函する

- 窓を閉める
- 防音カーテンを活用する
- 防音・遮音・吸音性能を持つ壁にリフォームを行う
- 防音・遮音・吸音性能を持つ窓に交換、または二重窓を設置するリフォームを行う
二重窓を設置するリフォームの効果・費用などを、こちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉二重窓を後付けするリフォーム|効果(結露、断熱、防音など)、費用、補助金など解説
マンションでピアノ音がうるさい場合に音・振動を小さくしたり、消したりする方法を紹介してきましたが、マンションは共同住宅なのでルールやマナーを守って演奏することも大切です。
次にマンションでピアノ演奏をする場合のルール・マナーを確認しましょう。
マンションでピアノ音にお悩みの方は、土屋ホームトピアにご相談ください。
現地調査でご自宅の状況を詳しく確認し、予算などのご希望を伺って最適な防音対策・リフォームプランを提案いたします。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
マンションでピアノ演奏をする場合のルール・マナー

「マンション管理の上で決められているルール」「一般的なマナー」などを紹介します。
マンションにお住いの方との良好な関係を保ち、これからも楽しくピアノ演奏をするために、確認しましょう。
ピアノ音がうるさいと苦情を受けないために守るべきルール
マンションには管理規約があり、ピアノのような楽器演奏に関するルールが定められていることがあります。
マンションでの楽器演奏に関する一般的なルールは、以下のとおりです。
- 演奏時間が定められている
- 楽器演奏はOKだが、大きな音はNG
- 楽器演奏禁止の場合もある

マンションにお住まいの方にピアノ音をうるさいと感じさせないためのマナー
マンションにお住いの方へ「ピアノ音をうるさい」と感じさせないための一般的なマナーは、以下のとおりです。
- ピアノを演奏するときは部屋のドアや窓を閉める
- 迷惑にならない時間に演奏する
- 普段からピアノを演奏していることを話しておき、コミュニケーションをとる

マンションにピアノを置く前の注意点

最後に、「これからマンションの物件選びをする」「これからピアノを購入する」方へ、マンションにピアノを置く前に確認が必要な注意点を紹介します。
- マンションの物件選び
- ピアノの搬入
- 床の耐荷重
マンションの物件選び
マンションの物件選びをする際の注意点は、以下のとおりです。
- 内覧前に管理規約のピアノ演奏に関するルールを確認
- 分譲マンション購入の場合、防音などのリフォームが可能か確認
- ピアノ演奏可の物件を選ぶ(特にアップライトピアノ・グランドピアノ)
- 内覧時に音が響きやすいマンション構造・性能ではないか確認
- 過去にマンション内で楽器音に関するトラブルがあったかを確認

ピアノの搬入
「マンションドアの間口幅」「マンション室内の形状」などによって、ピアノの搬入が難しいケースがあります。
物件内覧時には、必ずピアノ搬入が可能かどうかを確認しましょう。
例えば「間口・通路などが狭いマンションの場合は、鍵盤・脚を分離できる電子ピアノを選ぶ」など、物件に合うピアノ選びをしやすくなります。
床の耐荷重
マンション床の耐荷重(ピアノを置ける構造・強度かどうか)によって、アップライトピアノ・グランドピアノの重さに耐えられないケースがあるので(床が沈む・ゆがむなど)、注意が必要です。

マンションのピアノ音、ピアノ設置方法にお悩みの方は、土屋ホームトピアにご相談ください。
現地調査のうえ、ご自宅の状況に合う対策・リフォームプランを提案いたします。
※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご安心ください。
※全国各地に拠点がございます。
まとめ
マンションでのピアノ音に対して「ご自身の演奏音がうるさいのでは」「どこからか聞こえるピアノの音がうるさい」と感じている方へ、対策・ルール・マナーを紹介してきました。
マンションでのピアノ音に対しては、適切に対処することで悩みを解消できます。
今回の情報をいかして、「安心してピアノ演奏を楽しめる」「他住戸からのピアノ音に悩まされない」生活を手に入れていただけると幸いです。