
二世帯住宅は、一戸建てだけではなくマンションでも実現可能です!
でも、「マンション1部屋に2世帯が暮らすのはきゅうくつでは?」「同じマンションの2部屋を買う方法だと、どのような暮らし方になる?」などの不安を感じる方も、多いのではないでしょうか。
そこで今回は、数多くのマンションリフォーム・二世帯住宅リフォーム実績を持つ『土屋ホームトピア』が、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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二世帯が一緒に暮らすためにマンションを活用する方法がわかるので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
二世帯住宅をマンションで実現する5つのパターン|同じマンションに2部屋買うと完全分離も可能

二世帯住宅をマンションで実現する方法は、主に5パターンあります。二世帯の距離が近い順に紹介します。
- 【完全共有型】1部屋で二世帯が暮らす
- 【完全分離型】隣同士の2部屋を買う
- 【完全分離型】同じ階の2部屋を買う
- 【完全分離型】上下階の2部屋を買う
- 【完全分離型】同じマンション内の離れた2部屋を買う
はじめに、各パターンの暮らし方の特徴を簡単に確認しましょう。
【完全共有型】1部屋で二世帯が暮らす
マンションを1部屋買って、二世帯が一緒に暮らす方法です。
各世帯のプライベートスペースは個室のみですが、間取りの工夫で、各世帯のプライバシーを確保しながら快適に暮らせる二世帯住宅を実現できます。
のちほど「二世帯が快適に暮らせる完全共有型のマンション間取り事例」で、具体的な間取りを紹介します。
【完全分離型】隣同士の2部屋を買う
同じマンションの、隣同士の2部屋を買う方法です。
部屋は別ですが隣同士なので、「一戸建てを左右に分離した完全分離型の二世帯住宅」のような暮らしが可能です。
【完全分離型】同じ階の2部屋を買う
同じマンションの、同じ階の2部屋を買う方法です。
同じ階なので、二世帯が頻繁に行き来する場合には移動が楽ですね。
ただし、「行き来が頻繁=2部屋の間にある部屋の住人は、ドアの開閉音・廊下での話し声などが気になる可能性がある」ため、十分に配慮して生活する必要があります。
【完全分離型】上下階の2部屋を買う
同じマンションの上下階の2部屋を買う方法も、距離が近い点が魅力です。
エレベーターでの行き来となるため、「ある程度の距離を保つこと」「お互いの様子を感じなら暮らすこと」を両立したいご家庭におすすめです。
【完全分離型】同じマンションの離れた2部屋を買う
同じマンションの、離れた2部屋を買う方法もあります。
二世帯のライフスタイルが違うとほとんど顔を合わせないケースもありますが、何か困りごとがあるときに、すぐ駆けつけられるため安心です。
二世帯住宅をマンションで実現する方法を紹介してきました。

ご家族構成の変化にともなって1部屋で暮らす方が便利になった場合には、引っ越しをしやすい点も魅力です。
次に、1部屋で二世帯が快適に暮らせる間取り事例を紹介するので、参考にしていただけると幸いです。
二世帯が快適に暮らせる完全共有型のマンション間取り事例
完全共有型の二世帯住宅は、ご家族それぞれのプライバシーに配慮して間取りを作成する必要があります。
土屋ホームトピアが手掛けたマンションリフォーム事例から、二世帯での暮らしを想定できる間取りをピックアップして紹介します。
※紹介するリフォーム費用は、お引き渡し当時のリフォーム価格です。 同じ価格でのリフォームを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
※画像下のリンクをクリックすると、ほかの画像もご確認いただけます。
二世帯を玄関ホールで分ける間取り
こちらは、玄関ホールを挟んで「個室」「LDK+個室」が分かれているマンション間取りです。
築38年の公団住宅を現代のライフスタイルに合うようにリフォームし、費用は450万円でした。
- 和室を洋室に変更
- 脱衣所・洗濯機置場・冷蔵庫置場を設ける
- 収納増設 など
〈関連ページ〉Designers公団
二世帯がマンションの一部屋で一緒に暮らす場合、ご家族全員分の靴を収納できる場所の確保は、大切なポイントですよね。
リフォームで玄関周辺の間取りを変更するのが難しい場合でも、こちらのマンションのように容量を増やすことが可能です!


〈関連ページ〉Designers公団
「共有スペース」「各世帯の個室」を廊下で分ける間取り
こちらは、廊下を挟んで「二世帯が共有するLDK」「各世帯の個室」をゾーニングできる間取りです。
築15年、82㎡(24.80坪)のマンション間取りを世帯人数に合わせて変更し、費用は700万円でした。
- 廊下を設けたことによって、窓の無い部屋になった3室に室内窓を設置
- 水回り設備交換
- 窓の結露対策 など
〈関連ページ〉2部屋÷3人=子供部屋
見通しの良いドアを採用・室内窓設置などにより、個室を細かく分けた間取りでも、採光・通風が全体に行き届く住宅となりました。

〈関連ページ〉2部屋÷3人=子供部屋
マンションの部屋を増やして二世帯住宅づくりをする場合は、こちらの記事で紹介している費用などを参考にしてください。
二世帯を上下階で分けられるメゾネットタイプ
こちらは、階段を挟んで二世帯の空間を分けやすい、メゾネットタイプのマンションです。
マンションには珍しくトイレが2つある間取りなので、二世帯での暮らしを考えやすいですね。
暮らしやすさを重視して築20年のマンションをリフォームし、費用は650万円でした。
- LDKを下階から上階に移動
- 下階に2室を設け、玄関内装も変更 など
〈関連ページ〉家主を優しく迎える家
上階に移したキッチンで、デッキや外の景色を眺めながら作業できます。


〈関連ページ〉家主を優しく迎える家
土屋ホームトピアには、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります!ぜひご覧ください。
〈施工事例〉
二世帯が快適に暮らせる、完全共有型のマンション間取り事例を紹介しました。
「マンション=限られたスペースの中で暮らす」というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、空間を最大限に活用し、プライバシーに配慮した二世帯住宅づくりが可能です。
ただし、マンションには「購入者が自由に使える部分」「マンション住人が共有して使う部分」があるため、リフォームプランを自由に組み立てられないケースがあります。
次に、二世帯住宅のリフォームプランを考える前に知っておいていただきたい注意点を紹介します。
土屋ホームトピアは、ご家族の希望に沿うアイデア提案が得意なリフォーム会社です。
全国各地に拠点がございますので、お気軽にお問い合わせください。
二世帯住宅のリフォームプランを考える前に知っておくベき注意点

マンションリフォームによって二世帯住宅づくりをする前に知っておくべき注意点は、以下のとおりです。
- 水回り増設はできない可能性が高い
- 2部屋をつなげられる可能性はあるがハードルが高い
- メゾネットタイプは廊下に階段がある間取りがおすすめ
- バリアフリー検討がおすすめ
それぞれ、わかりやすく解説します。
水回り増設はできない可能性が高い
マンションの水回りは、周辺の部屋と配管を共有している関係で、増設できないケースがほとんどです。

そのため、「キッチン・お風呂・トイレなどの水回りを増設したい」という希望は、叶えられない可能性が高いと考えておきましょう。
2部屋をつなげられる可能性はあるがハードルが高い
「隣同士or上下階の2部屋を買ってつなげることで、完全分離型の二世帯住宅ができるかも...」とお考えの方も多いと思いますが、マンションの構造上、壁や床を壊して2部屋をつなげるためには、高いハードルがあります。
- 壁の内側・天井裏などは共有部分なので、マンション住人から施行の許可をとる必要がある
- マンション全体の性能(耐久性・防音性など)を下げることのないよう、慎重なプランニングが必要 など
でも、不動産市場には2部屋をつなげたマンションが実際にありますよね。

短期間で手間をかけずに2部屋をつなげた二世帯住宅での暮らしをスタートさせたい場合には、2部屋をつなげた状態で売買されている物件を探すのがおすすめです。
こちらの記事でも、マンションリフォームでできること・できないことを紹介しています。
〈関連ページ〉マンションリフォームで「できること」と「できないこと」のご紹介
メゾネットタイプは廊下に階段がある間取りがおすすめ
メゾネットタイプのマンションは、各世帯の個室を下階・上階に分けられるので、プライバシーが確保がしやすいですよね。
階段が廊下にあるタイプ・リビング内にあるタイプの間取りがありますが、気を使わない暮らしをご希望の場合は、廊下に階段があるメゾネットタイプのマンションを選ぶのがおすすめです。
バリアフリー検討がおすすめ
「バリアフリー=高齢の方向けの設計手法」というイメージがありますが、実は子どもやペットとの暮らし、体調不良のときなどにも役立ちます。
そのため、ご家族構成によらず、リフォームプランの中にバリアフリーを取り入れるのがおすすめです。
【バリアフリーの例】
- 段差をなくす
- 床を滑りづらい素材にする
- 手すりを設置する など
「二世帯住宅」と一口に言っても、ご家族構成・ライフスタイルなどによって、必要なリフォーム内容が違います。

特に二世帯住宅の場合は二つの世帯のご要望をまとめる必要があるため、着工・完成までスムーズに進めてくれる施工業者選びが大切です。
こちらの動画で施工業者とのリフォームの打ち合わせの流れを紹介しているので、ぜひご覧ください!
二世帯住宅をマンションで実現するメリット・デメリット

最後に、「二世帯住宅はやはり戸建てがいいのでは?マンションでの二世帯住宅は後悔しない?」と迷っている方のために、二世帯住宅をマンションで実現するメリット・デメリットを紹介します。
メリット
二世帯住宅をマンションで実現するメリットは、以下のとおりです。
メリット |
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また一戸建てと違って家の外回り(庭・駐車場などの外構)のメンテナンスをご自身・ご家族がしなくて良い点も、世帯構成を問わず暮らしやすさを感じられるポイントです。
デメリット
二世帯住宅をマンションで実現するデメリットもあります。
デメリット |
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特に好立地・人気ブランドのマンションをご希望の場合は、中古物件が市場に出づらい可能性があります。
そのため、不動産の物件情報をこまめにチェックして、スムーズに希望の物件を見つけましょう!

土屋ホームトピアは、物件探し・資金計画の段階からご家族をサポートしているリフォーム会社です。
全国各地に拠点がございますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
二世帯住宅をマンションで実現する方法、リフォームプランのポイントなどを紹介してきました。
コラムのポイントまとめ |
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マンションならではのメリットをいかすことで、2つの世帯の距離感やプライバシーに配慮したマイホームを実現可能です。
一方でマンションならではのリフォーム時の注意点・デメリットもあるため、ぜひ二世帯住宅の施工実績が豊富な施工業者を選び、二世帯の希望を叶えるマイホームを実現していただけると幸いです!